VALZ編

パァァァ・・・

「………」ガクッ!!

「くっ……」ガクッ!!

「勇騎さん!!」

「輝!!」

二体のマギアを撃破した後、変身を解きながら片膝を着く勇騎と輝に対し、亨多と孟はそう言いながら駆け寄る。

「もう………二度と遭いたくねぇ………あの暴走キツツキ………」

「ぐっ……ちょっとヤバいかも……」

対する勇騎は両手両膝を着きながらそう言うなか、輝はメガロマギアに負わされた腹部の傷を押さえながらそう言う。

「ッ・・・」

その傷を見たノエルはすぐさま両手を当てる。

パァァァ・・・

すると次の瞬間、ノエルの両手を中心に赤い光が発生し、輝が負わされた傷があっという間に癒える。

「くっ……ありがとう。ノエル……」

「そういえば、ノエルちゃん。ショーリは?一緒に帰ってきたんじゃないの?」

輝がそうお礼を言うなか、亨多は首を傾げながらそう尋ねる。

「………」

「ノエルちゃん?」

「「「?」」」

「……勝利を……助けてあげて……!!」

ただならぬ雰囲気に四人が首を傾げるなか、ノエルは悲痛な声と表情でそう懇願した。
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