一週間後、夕方近く・・・

「なんで俺がおまえのサバ缶パーティーに付き合わなきゃいけないんだよ。」

「良いでしょ。私の退院祝いな訳なんだから。結局、こういうコンビ間の交流も必要な訳よ。」

狩矢はそう言いながら無事に完治して退院したフレンダと共にサバ缶パーティーの準備をしているだろう佐天の住む寮へと向かう。

「で、そのサバ缶パーティーの準備をしてくれている友達の住む寮はここら辺なのか？」

「えぇ。ここな訳よ。」

二人はそう話しながら寮の前まで到達する。

「んと、『今、寮前。昨日も言った通り、連れもいるからよろしくって訳よ。』っと・・・」

「！」

「？どうかした？村城。」

「悪い。フレンダ。さっきに行っててくれないか。」

「？それは良いけど、後からちゃんと来なさいよ。あの子の部屋、353号室な訳だから。」

「あぁ、わかってるよ。」

そうしてフレンダは寮内に入り、狩矢は周辺警戒をしている風紀委員以外の視線を感じながらその場を離れた。