好奇心、猫をも殺す

「ちょっと待って!!初春さん!!」

「はぁ……はぁ……待てません!!……こうしている間にも佐天さんと白井さんが……!!」

その頃、美琴と初春がそう言いながら、狩矢と佐天が戦っている広場に向かって駆けていた。

キキィッ!!

「超電磁砲!!初春!!」

「「!?フレンダ(さん)!!」」

「超乗ってください!!車で行った方が超早いです!!」

そんななか、浜面の運転する車で広場に向かっていたフレンダと絹旗が二人を乗せる。

「ありがとうございます。」

「村城さんは?」

「一人で超真っ先に向かったらしいです。恐らく、一人で問題を超解決しようとしているのかと。」

「私達に相談もなしに一人で突っ走って!!私達も同じ『アイテム』の仲間な訳でしょ!!村城のバカ!!」

狩矢の動向について、そう尋ねる美琴に絹旗がそう答えるなか、フレンダは怒りながらも泣きそうな表情でそう言う。

「フレンダさん……」

「そっちでは他に誰が今、動いてるの?」

「一応こちらは私達三人が村城を超追いかける形で超動いてます。麦野は加減を超間違えそうですし、滝壺さんの能力は超戦闘向きではありませんから。」

そんなフレンダの表情を見ながら初春がそう言うなか、そう尋ねる美琴に対し、絹旗はそう答える。

「こっちじゃ佐天さんが拉致られたって聞いて真っ先に突撃しちゃった子が一人、いるわ。」

「!?その人との超連絡は!?」

「さっきから取ろうとしているんですが、なんとも……」

「浜面!!」

「わかってる!!少し跳ばすぞ!!!」

(お願い……無事でいて!……佐天……村城!!)

フレンダがそう祈るなか、浜面の運転する車はスピードを上げ、広場へと向かっていった。
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