好奇心、猫をも殺す
「空間移動………使いようによっては色々と便利な能力だが、座標を指定したりといった複雑な演算と集中力、安定して行使するための精神力を必要とする面倒な能力でもある……なら、高い機動力で動き、捉えさせなければ、能力の応用で攻撃を受けることはない………」
ベールがベンチに座りながらそう分析するなか、佐天は黒子を圧倒していく。
「回避の方に能力を使っても、自分を連続で跳ばすにはどうしてもタイムラグが起こるというもの。加えて、跳ばせる距離にも限界がある……それを見極めれば、破るのは簡単だ……」
ドカァァァンッ!!
「がはぁっ!?」
ベールがそう言うなか、ボロボロの黒子は近くの建物の壁に叩きつけられ、吐血する。
「うっ……佐天……さん……」
「……王手……」
佐天はそう言いながらプロトGNソードを突き立てる。
「おっと!そこまでにしておけ。佐天涙子。貴重な高レベルの空間移動能力者だ。連れ帰れば、木原博士も喜ぶだろうよ。」
「……了解……」
「くっ……あなた……佐天さんに一体何をしたんですの!?」
「なぁに、思いの外、素体の出来が良かったもんでな。ネビュラガスを注入してもスマッシュ化しなかったし、洗脳して俺の良い駒に仕立ててやっただけだ。」
片腕が折れ、頭から血を流しながらも睨み付けながらそう尋ねる黒子に対し、ベールは嗤いながらそう答える。
「そんな……ッ!!目を覚ましてくださいの!佐天さん……!!」
「………」
「無駄さ。おまえの声など届きやしない。」ガチャッ!!
「!?」
必死に佐天に呼び掛ける黒子に対し、ベールはそう水を差しながら手錠をかける。
「!?能力が!?」
「AIMジャマーを応用して作った特注品だ。これで空間移動で逃げることはできない。」
「くっ!!」
「さて、このまま連れ帰ってもいいが、今回の本命の対戦相手が来たようだ……」
ザッ・・・ザッ・・・!!
「ベール・・・!!」
ベールがそう言い振り返る先から狩矢がそう言いながら、睨み付けながら現れる。
「あの……方は……」
「よぉ。遅かったなぁ。狩矢……おかげで呼んでもいない風紀委員のガキが先に来ちまったよ……」
「………」
狩矢を見て、黒子が首を傾げ、ベールがそう話しかけるなか、佐天は無言で前に出て、プロトGNソードを構える。
「!ベール……てめぇ……!!」
「ククク……やれ。佐天涙子。」
アストレアG2に変身し、自分と対峙した佐天を見て、狩矢が更なる怒りを露にするなか、ベールはそう命ずる。
「はい……」
対する佐天はそう返事しながらプロトGNソードで斬りかかってくる。
「!?危ない!!」
「ちっ!!」
狩矢は紙一重でかわしながら距離を取る。
「逃げてくださいですの!!ここは風紀委員の私がなんとか」
「できなかったから捕まってんだろうが。ちょっと黙ってろ。」ガチャンッ!!
『スクラッシュドライバー!!』
「!?ベルト?」
『デンジャー!!』
『クロコダイル!!』
「変身!!」
『割れる!喰われる!砕け散る!クロコダイル・イン・ローグ!!オラァッ!!』
『キャーッ!!』
パキィィィンッ!!
狩矢が装着したスクラッシュドライバーを見て、黒子が首を傾げるなか、狩矢はローグに変身する。
「!?」
「ククク・・・」
「どうにかしてやらないと、フレンダがうるさいからな。」
「ッ!!」
ガキィィィンッ!!
次の瞬間、狩矢のスチームブレードと佐天のプロトGNソードがぶつかり合った。
ベールがベンチに座りながらそう分析するなか、佐天は黒子を圧倒していく。
「回避の方に能力を使っても、自分を連続で跳ばすにはどうしてもタイムラグが起こるというもの。加えて、跳ばせる距離にも限界がある……それを見極めれば、破るのは簡単だ……」
ドカァァァンッ!!
「がはぁっ!?」
ベールがそう言うなか、ボロボロの黒子は近くの建物の壁に叩きつけられ、吐血する。
「うっ……佐天……さん……」
「……王手……」
佐天はそう言いながらプロトGNソードを突き立てる。
「おっと!そこまでにしておけ。佐天涙子。貴重な高レベルの空間移動能力者だ。連れ帰れば、木原博士も喜ぶだろうよ。」
「……了解……」
「くっ……あなた……佐天さんに一体何をしたんですの!?」
「なぁに、思いの外、素体の出来が良かったもんでな。ネビュラガスを注入してもスマッシュ化しなかったし、洗脳して俺の良い駒に仕立ててやっただけだ。」
片腕が折れ、頭から血を流しながらも睨み付けながらそう尋ねる黒子に対し、ベールは嗤いながらそう答える。
「そんな……ッ!!目を覚ましてくださいの!佐天さん……!!」
「………」
「無駄さ。おまえの声など届きやしない。」ガチャッ!!
「!?」
必死に佐天に呼び掛ける黒子に対し、ベールはそう水を差しながら手錠をかける。
「!?能力が!?」
「AIMジャマーを応用して作った特注品だ。これで空間移動で逃げることはできない。」
「くっ!!」
「さて、このまま連れ帰ってもいいが、今回の本命の対戦相手が来たようだ……」
ザッ・・・ザッ・・・!!
「ベール・・・!!」
ベールがそう言い振り返る先から狩矢がそう言いながら、睨み付けながら現れる。
「あの……方は……」
「よぉ。遅かったなぁ。狩矢……おかげで呼んでもいない風紀委員のガキが先に来ちまったよ……」
「………」
狩矢を見て、黒子が首を傾げ、ベールがそう話しかけるなか、佐天は無言で前に出て、プロトGNソードを構える。
「!ベール……てめぇ……!!」
「ククク……やれ。佐天涙子。」
アストレアG2に変身し、自分と対峙した佐天を見て、狩矢が更なる怒りを露にするなか、ベールはそう命ずる。
「はい……」
対する佐天はそう返事しながらプロトGNソードで斬りかかってくる。
「!?危ない!!」
「ちっ!!」
狩矢は紙一重でかわしながら距離を取る。
「逃げてくださいですの!!ここは風紀委員の私がなんとか」
「できなかったから捕まってんだろうが。ちょっと黙ってろ。」ガチャンッ!!
『スクラッシュドライバー!!』
「!?ベルト?」
『デンジャー!!』
『クロコダイル!!』
「変身!!」
『割れる!喰われる!砕け散る!クロコダイル・イン・ローグ!!オラァッ!!』
『キャーッ!!』
パキィィィンッ!!
狩矢が装着したスクラッシュドライバーを見て、黒子が首を傾げるなか、狩矢はローグに変身する。
「!?」
「ククク・・・」
「どうにかしてやらないと、フレンダがうるさいからな。」
「ッ!!」
ガキィィィンッ!!
次の瞬間、狩矢のスチームブレードと佐天のプロトGNソードがぶつかり合った。