「はあああぁぁぁーーーっ！！」

「グオオオォォォーーーッ！？」

その後、佐天はドリルクラッシャーによる剣撃や銃撃、拳や蹴りでニードルスマッシュを追いつめていく。

「グオオオォォォーーーッ！？」

「そろそろかな・・・！！」

これまでの戦闘でダメージを受けたニードルスマッシュが転がるなか、佐天はそう言いながらドライバーのレバーを回す。

『Ready・・・Go!!』

「・・・はぁっ！！」

「！？」

ガシィィィンッ！！

佐天がそう言いながら跳躍した瞬間、χ軸がニードルスマッシュを拘束する。

「はあああぁぁぁーーーっ！！」

『ボルテックフィニッシュ！！』

「！？」

ドカァァァンッ！！

次の瞬間、佐天は放物線の上を滑るように放つライダーキック、“ボルテックフィニッシュ”を食らわせる。

「グオオオォォォーーーッ！？」

ドッカァァァンッ！！

佐天の“ボルテックフィニッシュ”を食らったニードルスマッシュはそう断末魔の叫びを上げながら、緑の煙を上げながら爆発する。

「………」ｽｯ

シュウウウ・・・ッ！！

『ブランク・・・ハリネズミ！！』

佐天はすぐさまブランクボトルで緑の煙、ネビュラガスを吸収し、ハリネズミフルボトルに変える。

「うっ……くっ……」

一方、ネビュラガスの成分を抜き取られたニードルスマッシュは元の一般人男性に戻りながら気を失う。

「！？この怪人、人が変化したものだったのッ！？」

(ガスで人が変化した怪人……その話、確か……)

ズドドドドドォォォンッ！！

「！？」

気絶した一般人男性を見ながら佐天がそう考えるなか、数弾の火球が何処からか、放たれてくる。

「くっ！！」

ズガガガガガァァァンッ！！

「・・・」

佐天がすぐさまラビットの跳躍力でかわすなか、火球が放たれた方から今度はバーンスマッシュが現れる。

「！？新手！？くっ！！」ｶｼｬｶｼｬｯ!!

バーンスマッシュの姿を確認した後、佐天はそう言いながら茶色いフルボトルと水色のフルボトルを取り出し、徐(おもむろ)に振ってからドライバーのフルボトルと入れ換える。

『ゴリラ！！』

『ダイヤモンド！！』

『ベストマッチ！！』

『Are you ready?』

「ビルドアップ！！」

『輝きのデストロイヤー！！ゴリラモンド！！』

『イエェーイッ！！』

パキィィィンッ！！

次の瞬間、佐天はラビットタンクフォームからゴリラモンドフォームに変わる。

「この“力”、試させてもらうよ！！」

変わった後、佐天はそう言いながらバーンスマッシュに向かっていった。

現実、翌日・・・

「ん・・・」

夢の中である程度の戦い方を把握できた頃、現実で佐天は目を覚ます。

「……なんだかこの夢、今まで視てきたどの都市伝説の夢よりも妙に現実味があったなぁ……」

目を覚ました後、佐天はそう言いながら先程まで自分が視た夢の記憶を内包したインディアンポーカーを不思議そうな表情で見つめた。