ローグVSハードスマッシュ
柵川中学女子寮、353号室前・・・
「思いの外、時間を食っちまったな……もう終わってるんじゃねぇか?サバ缶パーティー………」
ピンポーン
その後の事後処理を下部組織に任せた狩矢はそう言いながらインターホンを押す。
ガチャッ!!
「遅おおおぉぉぉいって訳よおおおぉぉぉーーーっ!!!」
「!?」
ドカァァァンッ!!
すると次の瞬間、ドアが開くと同時にフレンダの渾身のドロップキックが炸裂する。
狩矢は咄嗟に両腕でガードするも吹き飛ばされる。
「おまっ、危ねぇだろ!!フレンダ!!!」
「うっさい!!結局、あんたが遅刻してきたせいでこっちは色々と大変だった訳よ!!!」
「フレンダさぁ~ん……」
「流石にいきなりのドロップキックは危ないですよ……」
狩矢とフレンダが軽く言い争いをするなか、奥から佐天と初春がそう言いながら現れる。
「ん?」
「あ。あの時の……!?」
「?佐天さん。お知り合いですか?」
「村城。知り合いな訳?」
互いを見ながらそう反応する狩矢と佐天に対し、初春とフレンダは首を傾げながらそう尋ねる。
「おまえを回収したあのデパートで偶々、ぶつかって知り合っただけだ。」
「フレンダさんがさっきまで言っていた村城ってあなたのことだったんですねぇ。」
「フレンダさんから色々と聞いてますよぉ~」
「色々とっておまえ……一体何を喋ったんだよ……?」
「ど、どうだっていい訳よ!!ほら!!さっさと私の退院祝いも兼ねたサバ缶パーティーの続きに入るわよ!!」
フレンダはそう言いながら狩矢の手を引っ張って中に入ろうとする。
「あぁ、ちょい待ち。面倒くせぇがその前にほら……」
「?」
が、狩矢はそう言いながらコンビニ袋をフレンダに手渡す。
中にはプリンが四つ、入っている。
「え?」
「なんだかんだで遅れちまったのは事実だからな。面倒くせぇがそいつは俺から退院祝い兼遅刻した詫びだ。」
「あ、ありがとう……でも結局、私一人で四つ全部食べるのは悪いからサバ缶パーティーの最後のデザートってことで皆で食べる訳よ。」
「ん?あぁ、そうだな。」
(なに顔を赤くしてんだ?)
(年下の私達が言うのもなんだけど、なんか初々しいね。初春。)
(そうですね。佐天さん。)
「それじゃあ、サバ缶パーティーの続きで飯食うか。まぁ、俺の分もフレンダが食っちまって殆んど残ってねぇんだろうけど……」
「し、失礼ね。ちゃんとあんたの分も取ってある訳よ。」
そう言いながら空いている椅子に座る狩矢に対し、フレンダはそう言いながらサバの味噌煮を狩矢の前に置く。
「ん。定番の味噌煮か。じゃあ、いただきます。」
「………」ドキドキ
「………」モグモグ
「ど、どうな訳?」
「ん。定番だけど、結構美味いな。ってなんでフレンダが聞くんだよ?おまえも食ったんだろ?これ……」
「あうっ!?そ、それは……」
「(クスクス)村城さん。」
「(クスクス)その味噌煮はさっき、フレンダさんが作ったんですよ。」
「は?マジで?」
「そ、そうよ!!何か悪い訳!?」
「いや。美味いし、悪い訳ねぇけど、主役のおまえがなんで料理作ってんだよ?」
「そ、それは……」
「もう、わかってないですねぇ。お礼ですよ。お礼。」
「お礼?」
「そうですよ。フレンダさん、言ってましたよ。入院している間も村城さんにはお世話になったからそのお礼がしたい。って。」
「それなら手料理なんてどうですか?って言って簡単な味噌煮を教えてあげたんですよ。」
「ちょ、ちょっと二人とも!!」
「ふぅ~ん……俺個人としてはそんなお礼をされる程のことじゃないと思うんだけどな。なんたってこいつは俺の(仕事上の)パートナーな訳だから当たり前のことをしただけだ。」
「ふぅ~ん……」ニヤニヤ
「大切にされてますねぇ。フレンダさん。」ニヤニヤ
「え、あ、うぅ……///」
「いやいや。(仕事上の)パートナーだから大切にするのは当たり前だろ。」
「へぇ~~~」ニヤニヤ
「当たり前ですか。」ニヤニヤ
「な、なんだよ?」
「「別にぃ~。なんでもないですよ。」」ニヤニヤ
「?」
「///」
(いやぁ~、ニヤニヤが止まらない……)
(本当、御馳走様です。)
(お、落ち着く訳よ!私!!こいつが言っている『パートナー』っていうのは仕事上!!結局、こいつとはただの同僚な訳よ!!!)
(な、なんなんだ?この空気……俺がいない間に一体何があった?)
佐天、初春、フレンダの三人が各々でそう思うなか、狩矢は首を傾げながら箸を進める。
四人はその後もサバ缶パーティーを楽しんだ。
「思いの外、時間を食っちまったな……もう終わってるんじゃねぇか?サバ缶パーティー………」
ピンポーン
その後の事後処理を下部組織に任せた狩矢はそう言いながらインターホンを押す。
ガチャッ!!
「遅おおおぉぉぉいって訳よおおおぉぉぉーーーっ!!!」
「!?」
ドカァァァンッ!!
すると次の瞬間、ドアが開くと同時にフレンダの渾身のドロップキックが炸裂する。
狩矢は咄嗟に両腕でガードするも吹き飛ばされる。
「おまっ、危ねぇだろ!!フレンダ!!!」
「うっさい!!結局、あんたが遅刻してきたせいでこっちは色々と大変だった訳よ!!!」
「フレンダさぁ~ん……」
「流石にいきなりのドロップキックは危ないですよ……」
狩矢とフレンダが軽く言い争いをするなか、奥から佐天と初春がそう言いながら現れる。
「ん?」
「あ。あの時の……!?」
「?佐天さん。お知り合いですか?」
「村城。知り合いな訳?」
互いを見ながらそう反応する狩矢と佐天に対し、初春とフレンダは首を傾げながらそう尋ねる。
「おまえを回収したあのデパートで偶々、ぶつかって知り合っただけだ。」
「フレンダさんがさっきまで言っていた村城ってあなたのことだったんですねぇ。」
「フレンダさんから色々と聞いてますよぉ~」
「色々とっておまえ……一体何を喋ったんだよ……?」
「ど、どうだっていい訳よ!!ほら!!さっさと私の退院祝いも兼ねたサバ缶パーティーの続きに入るわよ!!」
フレンダはそう言いながら狩矢の手を引っ張って中に入ろうとする。
「あぁ、ちょい待ち。面倒くせぇがその前にほら……」
「?」
が、狩矢はそう言いながらコンビニ袋をフレンダに手渡す。
中にはプリンが四つ、入っている。
「え?」
「なんだかんだで遅れちまったのは事実だからな。面倒くせぇがそいつは俺から退院祝い兼遅刻した詫びだ。」
「あ、ありがとう……でも結局、私一人で四つ全部食べるのは悪いからサバ缶パーティーの最後のデザートってことで皆で食べる訳よ。」
「ん?あぁ、そうだな。」
(なに顔を赤くしてんだ?)
(年下の私達が言うのもなんだけど、なんか初々しいね。初春。)
(そうですね。佐天さん。)
「それじゃあ、サバ缶パーティーの続きで飯食うか。まぁ、俺の分もフレンダが食っちまって殆んど残ってねぇんだろうけど……」
「し、失礼ね。ちゃんとあんたの分も取ってある訳よ。」
そう言いながら空いている椅子に座る狩矢に対し、フレンダはそう言いながらサバの味噌煮を狩矢の前に置く。
「ん。定番の味噌煮か。じゃあ、いただきます。」
「………」ドキドキ
「………」モグモグ
「ど、どうな訳?」
「ん。定番だけど、結構美味いな。ってなんでフレンダが聞くんだよ?おまえも食ったんだろ?これ……」
「あうっ!?そ、それは……」
「(クスクス)村城さん。」
「(クスクス)その味噌煮はさっき、フレンダさんが作ったんですよ。」
「は?マジで?」
「そ、そうよ!!何か悪い訳!?」
「いや。美味いし、悪い訳ねぇけど、主役のおまえがなんで料理作ってんだよ?」
「そ、それは……」
「もう、わかってないですねぇ。お礼ですよ。お礼。」
「お礼?」
「そうですよ。フレンダさん、言ってましたよ。入院している間も村城さんにはお世話になったからそのお礼がしたい。って。」
「それなら手料理なんてどうですか?って言って簡単な味噌煮を教えてあげたんですよ。」
「ちょ、ちょっと二人とも!!」
「ふぅ~ん……俺個人としてはそんなお礼をされる程のことじゃないと思うんだけどな。なんたってこいつは俺の(仕事上の)パートナーな訳だから当たり前のことをしただけだ。」
「ふぅ~ん……」ニヤニヤ
「大切にされてますねぇ。フレンダさん。」ニヤニヤ
「え、あ、うぅ……///」
「いやいや。(仕事上の)パートナーだから大切にするのは当たり前だろ。」
「へぇ~~~」ニヤニヤ
「当たり前ですか。」ニヤニヤ
「な、なんだよ?」
「「別にぃ~。なんでもないですよ。」」ニヤニヤ
「?」
「///」
(いやぁ~、ニヤニヤが止まらない……)
(本当、御馳走様です。)
(お、落ち着く訳よ!私!!こいつが言っている『パートナー』っていうのは仕事上!!結局、こいつとはただの同僚な訳よ!!!)
(な、なんなんだ?この空気……俺がいない間に一体何があった?)
佐天、初春、フレンダの三人が各々でそう思うなか、狩矢は首を傾げながら箸を進める。
四人はその後もサバ缶パーティーを楽しんだ。