柵川中学女子寮、３５３号室・・・

「……遅い……遅すぎるって訳よ！村城のバカ！！私の退院祝いをする気がないって訳！？」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

その頃、佐天と初春と一緒にサバ缶パーティーをしていたフレンダは妙にイライラしながら、そう言いながら佐天が作ったサバ缶入りカレーを食べる。

「なんかフレンダさん、やけ食いしてますね。佐天さん。」

「してるね。初春。」

「おかわり！！」

そんなフレンダの様子を見て、初春と佐天がそう言うなか、フレンダはおかわりを要求する。

「はいはい。まだありますからどんどん食べてくださいね。」

「それは良い訳だけど結局、入院している間、色々と気を遣ってくれてた訳だから、そのお礼も兼ねて一緒にサバ缶パーティーを楽しもうと思った訳なのに……これじゃあ、意味がない訳よ……」

「「………」」

フレンダは少し寂しげな表情でそう言いながら水を飲む。

「……あの。フレンダさん。」

「もしかして、その村城って人が好きなんですか？」

「ブッ！？」

が、そう言う初春と佐天からの質問に思わず噴き出す。

「ゲホッ！！ゲホッ！！い、いきなり何言い出す訳！？」

「いやぁ……フレンダさん、最初は好物のサバ缶を食べて上機嫌だったのに、だんだん村城って人が一緒じゃないことにイライラし始めたし……」

「今さっき、なんか汐らしい表情をしてましたし……」

「っていうかフレンダさん、顔が赤いですよ？」

「うっ……べ、別にあいつはそんなんじゃ……／／／」

その後、思わず顔を真っ赤にしてしまったフレンダは佐天と初春にからかわれたのは言うまでもない。