繰り返される1日

4月4日、警視庁特状科・・・

ブゥーン・・・ブゥーン・・・

「んっ・・・あれ?・・・寝てたのか・・・」

特状科の机で突っ伏して寝ていた進ノ介は自分の携帯の着信音で目を覚ます。

「(ピッ!!)もしもし?」

『今、何処ですか?とっくに待ち合わせ時間過ぎてるんですけど?』

「え?待ち合わせ!?」

『非番の日に剛と『ノゾミちゃん』とセッテちゃんと五人で映画に行こうって・・・』

「えぇ・・・そうだっけ・・・」

『『そうだっけ』じゃないですよ!!今、何処ですか!?』

「特状科・・・寝ちゃってたみたいだ・・・」

『はぁ~、わかりました。剛とノゾミちゃん達の四人で行ってきます!!』

「悪い・・・すまない・・・」

憤慨する霧子との通話を終えた後、進ノ介はなんとなく時計を見る。

現時刻 9時55分

映画館前・・・

「進兄さんは?」ポリポリ

「寝てたみたい。」

「進兄さんも疲れてるんだよ。」

「ポップコーンキャラメル味・・・初めて食べたけど、美味しい・・・」ポリポリ

「薄塩味も美味しいよ。ノゾミ、食べる?」

「あ。じゃあ、私のも・・・」

通話を終えた後、そう話をする霧子と剛の横で黒髪のショートヘアに赤い瞳の少女、ノゾミとセッテはそう話しながら食べさせ合いをする。

「お前ら、本当に仲良いな♪」ポリポリ

「しゃーない、四人で行きますか!」

「うん。」ポリポリ

「楽しみだね。セッテ。」

「うん。」

そうして四人は映画館に入っていった。
1/22ページ
スキ