日々の僕たち


 最近テストが多い。明日も国語のテストだ。家に帰ったらテスト勉強か……
 テスト、テスト、テストああぁー何とかならないかなぁ。一人、頭を抱える私に隣の席の友人が話し掛けてきた
 「なにをしてるの?」
 そうだ! その手が有ったか
 「あのさ、今日の放課後、一緒に図書室行かない?」
 「え? 図書室? なんで?」
 いきなりの提案に友人は戸惑う
 「だって明日国語のテスト有るでしょ? 一緒に勉強しようよ」
 一人より二人の方が効率が良い。はず
 「うーん、放課後は特に予定無いけど」
 「じゃあ行こうよ、私も予定無いし。テスト勉強しよう!」
 友人は迷っている様子。あと一押し!
 「テスト勉強かぁ〜でも、図書室ってつまらないよね。本とか読むの苦手だし」
 「そんな事はないよ、図書室っていろんな本があって面白いよ。私はよく行くけど、最近はミステリーとかファンタジーを読んでるんだ」
 「へえ、そうなんだ。私は漫画とか雑誌しか読まないなあ」
 何か、このまま行くとオススメ本の話しになりそうだけど、もう一息! ガンバレ私!
 「漫画もいいけど、たまには新しいジャンルに挑戦してみたら? 何か発見が有るかもよ」
 「そうかなぁ……まあ、いいや。それじゃあ、行ってみるよ。でもテスト勉強だけじゃなくて、本も読んでいいよね?」
 やったね! 大成功。これで退屈な思いをしなくて済むよ
 「もちろん、それが図書室の楽しみだもん。じゃあ、放課後になったら一緒に行こう」
 「うん、判った。何か楽しみだね」
 


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