日々の僕たち
今日も退屈な1日の始まり〜
なんてな。
ツマラナイのが判ってて、何で登校したんだよ。
クラスメイトが授業中に指されて
答えが解らずに、やらかす所を笑うためか
ソレは俺かも知れないのに?
出どころ不明な噂話が流れて来て
話しのネタになっているヤツを探し出すためか
ソレも俺かも知れないのに?
要するに俺は目立ちたい
クラスメイトの注目を集めたい
人気者になりたーい!
でもなー
凡人の俺が人気者なんてさ
ムリムリもう一つオマケにムリです。
でもなー
スタートラインは皆んな同じなのに
どうしてこんなに差が付くんだ
納得行かないぞ。
おっとソコのオマエ、オマエの事だ
今、俺を見て笑ったな
朝っぱらからコソコソとダチと一緒になって俺の話題で盛り上がってるのか。
いい度胸だな、この俺様をネタにするなんて。
「····」
オマエら何て俺にかかれば。
「おーい」
ええい、さっきからうっとうしい
「誰だ!」
「おいおい、誰だ!ってボクだよ」
「恐い顔してまた妄想中?」
「妄想では無いな、現実だ」
そうだ俺の頭の中そして目に映る物
すべてリアルだ。
「悩み事でも有るの?」
「俺に悩みなどなーい!」
そうさ悩んでいるのではなく
悩まされているんだ。
「そう、じやぁ行くね」
俺を独りにしてドコへ行く、気の利かない女だな
「おい、待て」
手首を掴んで引き止めた。
「なんだ、やっぱり何か有るんだね」
「話してごらんよ」
なんか、いたずらっぽく微笑んだぞ
コイツまさかとは思うが
「オマエは内通者か?」
「ナイツー、なに?」
「誰かのスパイかと聞いてるんだ」
俺がこのクラスで会話をするのは
コイツかアイツぐらいだ
同志を疑いたくは無いが万が一だ。
「スパイ?」
「プッ、ハハハッ」
そして、俺の耳元に顔を近づけ囁く
「君の事を探って、ボク以外の誰が特をするの?」
甘い香りが俺の鼻をくすぐる。
····悪い事を言ったな、心から反省。
「なあ?」
立ち去ろうとするのを呼び止めた。
「どうしたの?」
俺は席を立ち
「ゴメン」
頭を下げる。
「いいんだよ、いつもの事だから」
そして微笑みながら
「また後でね〜」
俺も微笑みと言うか薄ら笑いで
手を振り見送った。
終