お久しぶりです
　残暑厳しい日が続きますが
　いかがお過ごしでしょうか

　ちと、固すぎるか。

　ヤッホー
　まだまだ暑いけどさ
　元気にやってるかな

　砕け過ぎだな。

　久しぶり！元気かい？
　コッチはまだ暑いけど
　お前の所はどうかな
　
　よし、良い感じだ
　この調子で打ち進めよう。

　その前に一休み。

　俺は
　デスクの上に置いてある
　ペットボトルを手に取る。

　カラカラカラ！
　グビッ、グビッ、ぷはー！
　カラカラ、キュッ！
　
　それにしても
　アイツはどうしたんだろう
　右手でペットボトルをもて遊びながら
　思いを巡らす
　「チャプン！」
　水の音が心地よい。

　引っ越しの手伝いへ行った時は
　「向こうに着いたらメールを送るから」
　確かに、そう言っていた。

　トコロが
　一週間たっても音沙汰なし
　引っ越したばかりで
　忙しいのだろうと思っていたけど
　メールを送るくらいの暇はあるだろ
　そんなこんなで
　待ち切れなくなり、俺の方からメールを送る事にした訳だ。

　さてと、続きを打ち込むか。

　俺はペットボトルをデスクに置いて
　PCに対った。

　お前が急に居なく成ってから
　寂しい日々が過ぎて行くよ
　学校に行っても彩りを失ったようで
　
　ダメだ、なんか一気にしんみりした内容になったな。

　やっぱ、お前が居ないとつまらないよ
　ソッチが落ち着いたら
　一度お邪魔してもイイかな？
　どこか面白い所でも案内してよ

　コレでどうだ？　
　うん、悪く無い、悪く無い。

　それじゃぁ
　また連絡するから
　元気でな！

　よし、こんなもんかな
　俺は打ち込んだメールにザッと目を通す。


　久しぶり！元気かい？
　コッチはまだ暑いけど
　お前の所はどうかな
　やっぱ、お前が居ないとつまらないよ
　ソッチが落ち着いたら
　一度お邪魔してもイイかな？
　どこか面白い所でも案内してよ
　それじゃぁ
　また連絡するから
　元気でな！
　

　よし、問題無いな。

　アイツのメアドに送信
　ポチッと。

　さすがにすぐには返信来ないだろ
　この前ダウンロードしたゲームを
　遊ぶとするかな。

　ん？

　俺宛てのメールが届いたぞ
　差出人はアイツだ！

　早速開いて····
　
　チョット待て、件名は
　「さようなら」だってぇー
　どう言う事だろう

　胸がドキバクしてくる。

　俺はメールを一気に開いた。
　

　新しい彼氏が出来ました
　もう連絡をして来ないで
　今までありがとう
　さようなら


　目が皿になる。

　「ウソだろ、おい！」
　よく聞く話しだけど
　まさか俺の身に降りかかるとは。

　ウソだろ〜

　
　

　終