日々の僕たち
いつもの公園のジャングルジム
そのてっぺんに座り、一人物思いにふける
別に三人の仲が悪くなった訳じゃない
同じ大学を目指すと決めてから、それぞれ勉強に忙しくて
なかなか集まる機会がない。
まぁ、学校で顔を合わせていると言うのも有るけどね。
とりあえず俺は勉強の息抜きに、こうして一人で物思いにふけるという訳さ。
それにしても寒くなった
三人でいた時は気づかなかったけど、一人になると身にしみるよ
ここだけの話夏は暑苦しかったけどね
ところで同じ大学を目指すのを決めたのはいいが、学部はどうなるんだろう?
ま、同じ大学に通っていれば顔を合わせる機会も有るだろう
まだ合格できるか微妙な所だけどね。
さてと。
そろそろ帰るか
ん? 今コンビニへ入って行ったのはあいつじゃないか
何か袋を抱えて出てきたけど
手を振りながらこっちへ来るぞ。
「どうしたんだよ? こんな時間に」
「久しぶりに公園にでもと思ったらお前がいたからさ」
袋を片手に持ちながら器用にジャングルジムのてっぺんまで登ってきた
袋からはいい匂いがする。これは中華まんだな。
「今から帰ろうかと思ってたんだよ」
「危ねえ俺ボッチになる所だったのか? ほら差し入れだお前ピザまんでよかったんだよな?」
ありがたい! やはり持つべきものは良き友だ。
「さんきゅ! 今度俺の家で紅茶を奢るよ、新しいハーブティーも買ってあるんだ」
「いいね〜、楽しみにしてるぜ!」
こうなると、あいつも来て欲しい所だけどね。ちょっと無理かな?
「あいつは今頃何やってんだろう? やっぱ勉強かな」
「そうなると精が出るね〜ハフハフ」
俺もせっかくのピザまんを食べたい所だけど猫舌なんだよね
ピザまんを二つに割って冷ます。
「ふーっ、ふーっ」
「ハッハッハ相変わらずだな。ん?」
なんだ?
「どうかしたのか」
「今コンビニへ入って行ったのは、あいつじゃないのか?」
まさか、こんな時間に? しばらくコンビニを見ていると出て来たのはやはりあいつだ!
駆け足でこちらへやって来る
片手に袋を持って。
「辺りは薄暗いんだ! 駆けると転ぶぞ!」
「慌てなくても逃げやしないって!」
こいつも片手に袋を持って器用にジャングルジムを登ってくる
そして、
てっぺんに三人が揃った。
「久しぶりだな」
「学校では毎日会ってるけどな」
「ここに来れば二人に会えるような気がして、勉強も一区切りついたからやって来たんだ」
俺達がいなかったらどうするつもりだったんだろうか? いや、こうして三人揃ったんだ。それだけでいいじゃないか
やべ、なんか目頭が熱くなって来たぞ
隣を見るとなんか鼻をすすってるし。
「それにしても、よくこんな時間に外出できたな」
「両親に何か言われなかったのか」
「僕が説得したんだ! 二人は大切な親友だって」
少し青臭い気もするが照れながら話してるあいつの顔を見ると
胸が熱くなってくる!
「こうして三人揃ったはいいが何時頃までいられるんだ? モグモグ」
「俺ん家の門限は八時だ」
「僕の家は七時。あ、これ差し入れピザまんと肉まんで良かったんだよね」
ありがたいと言うか何と言うか、これでは腹が膨れて夕飯食べられないぞ
しかしここはありがたくいただこう。
「ありがとうな! 今度家に来いよ新しいアイスを買ってあるんだ」
「できればまた二人でお邪魔したいな、三人揃って勉強でもするか」
「そうだね! 一体どんなアイスなんだろう? へへへ」
頭の中はアイスのことでいっぱいか
こいつらしいと言えばらしいな
そうだ大学の学部の事について話してみるか? いや、止めておくか
今はこの時間を満喫しよう。
「おっ! 一番星だ」
「どこだ?」
「ほら、あの方角!」
指を指す方角には一番星が輝いていた
いつまでもこのままでいたいな。
終
そのてっぺんに座り、一人物思いにふける
別に三人の仲が悪くなった訳じゃない
同じ大学を目指すと決めてから、それぞれ勉強に忙しくて
なかなか集まる機会がない。
まぁ、学校で顔を合わせていると言うのも有るけどね。
とりあえず俺は勉強の息抜きに、こうして一人で物思いにふけるという訳さ。
それにしても寒くなった
三人でいた時は気づかなかったけど、一人になると身にしみるよ
ここだけの話夏は暑苦しかったけどね
ところで同じ大学を目指すのを決めたのはいいが、学部はどうなるんだろう?
ま、同じ大学に通っていれば顔を合わせる機会も有るだろう
まだ合格できるか微妙な所だけどね。
さてと。
そろそろ帰るか
ん? 今コンビニへ入って行ったのはあいつじゃないか
何か袋を抱えて出てきたけど
手を振りながらこっちへ来るぞ。
「どうしたんだよ? こんな時間に」
「久しぶりに公園にでもと思ったらお前がいたからさ」
袋を片手に持ちながら器用にジャングルジムのてっぺんまで登ってきた
袋からはいい匂いがする。これは中華まんだな。
「今から帰ろうかと思ってたんだよ」
「危ねえ俺ボッチになる所だったのか? ほら差し入れだお前ピザまんでよかったんだよな?」
ありがたい! やはり持つべきものは良き友だ。
「さんきゅ! 今度俺の家で紅茶を奢るよ、新しいハーブティーも買ってあるんだ」
「いいね〜、楽しみにしてるぜ!」
こうなると、あいつも来て欲しい所だけどね。ちょっと無理かな?
「あいつは今頃何やってんだろう? やっぱ勉強かな」
「そうなると精が出るね〜ハフハフ」
俺もせっかくのピザまんを食べたい所だけど猫舌なんだよね
ピザまんを二つに割って冷ます。
「ふーっ、ふーっ」
「ハッハッハ相変わらずだな。ん?」
なんだ?
「どうかしたのか」
「今コンビニへ入って行ったのは、あいつじゃないのか?」
まさか、こんな時間に? しばらくコンビニを見ていると出て来たのはやはりあいつだ!
駆け足でこちらへやって来る
片手に袋を持って。
「辺りは薄暗いんだ! 駆けると転ぶぞ!」
「慌てなくても逃げやしないって!」
こいつも片手に袋を持って器用にジャングルジムを登ってくる
そして、
てっぺんに三人が揃った。
「久しぶりだな」
「学校では毎日会ってるけどな」
「ここに来れば二人に会えるような気がして、勉強も一区切りついたからやって来たんだ」
俺達がいなかったらどうするつもりだったんだろうか? いや、こうして三人揃ったんだ。それだけでいいじゃないか
やべ、なんか目頭が熱くなって来たぞ
隣を見るとなんか鼻をすすってるし。
「それにしても、よくこんな時間に外出できたな」
「両親に何か言われなかったのか」
「僕が説得したんだ! 二人は大切な親友だって」
少し青臭い気もするが照れながら話してるあいつの顔を見ると
胸が熱くなってくる!
「こうして三人揃ったはいいが何時頃までいられるんだ? モグモグ」
「俺ん家の門限は八時だ」
「僕の家は七時。あ、これ差し入れピザまんと肉まんで良かったんだよね」
ありがたいと言うか何と言うか、これでは腹が膨れて夕飯食べられないぞ
しかしここはありがたくいただこう。
「ありがとうな! 今度家に来いよ新しいアイスを買ってあるんだ」
「できればまた二人でお邪魔したいな、三人揃って勉強でもするか」
「そうだね! 一体どんなアイスなんだろう? へへへ」
頭の中はアイスのことでいっぱいか
こいつらしいと言えばらしいな
そうだ大学の学部の事について話してみるか? いや、止めておくか
今はこの時間を満喫しよう。
「おっ! 一番星だ」
「どこだ?」
「ほら、あの方角!」
指を指す方角には一番星が輝いていた
いつまでもこのままでいたいな。
終