日々の僕たち
同じクラスで席が隣の女子
思わせぶりな事を言っては去っていくのだが、特に何があるという訳でもなく日々が過ぎていく。
授業中にちらりと見た事があるけど、至って普通に授業を受けていた
後になってから、もし目が合ったら僕はどうするつもりだったんだろう?
そう考えるとヒヤリとするし、もしかしたら彼女は気付いていたのかもしれない
少し迂闊だったかな? でも席が隣の女子を見るのに、なんでこんなに気を使わなきゃいけないんだろう
少しイラッとした。
そんなこんなで最近は授業に集中できない
すべて彼女のせいだ。多分ね
でも僕にも非があるかもしれない
なぜなら僕は彼女に話しかけた事がない
こんなに彼女が気になるんだから一言ぐらい話しかけてもいい物だけど、何て話しかければいいんだ? 考えてみても思いつかない
そもそも僕はあまり女子との縁がない圧倒的な経験値不足
話しかける以前の問題だ。
とは言え彼女に話しかけるためだけに今から経験を積むというのも馬鹿らしい
そもそもどうやって経験を積むんだ?
僕には親友が二人いるがどちらも男だ
聞いてみた所でおそらく答えは出ないだろう
家族に母と姉がいるけど、女子との話し方なんて今更恥ずかしくて聞けない
いや? 待てよ
家に帰れば母と姉とは普通に会話しているぞ! この辺りに何かヒントがありそうだな。
その時、チョークが僕に向かって飛んできた
「ヒットー!」世界史の教師の雄叫びが上がる
カコーン! あいたたた!
痛いよ先生、少しは手加減して!
「何をボケっとしてるんだ、お前は?」
「どうもすみません!」
とりあえず謝っておこう
「その様子だと今日の授業は頭に入っていないな」教師が呆れ顔で聞いてくる
教室のあちらこちからはクスクスと笑い声が聞こえる
「特別に宿題を出してやる」
「今日の授業範囲についてレポートを書いてこい」
とんだお持ち帰りだ
「ハイ! 判りました」
「返事だけは良いな、でもそれではどうにもならんぞ」
教師が何やら意味深な事を言う
「何か悩み事があるんじゃないのか?」ストレートな聞き方だ図星なだけに返す言葉がない
「どうやら当たりのようだな」
その通りです
「ここで話せる事なら俺が聞いてやるぞ?」余計なお世話だなぁ
「ここでは話せません」
そろそろ切り上げて欲しい見せ物になるのは御免だ
「恋の悩みだろ?」
教室中が一気にざわつく
僕の顔が一気に赤くなる
これじゃあ否定しても説得力がない
「ハッハッハ照れる事はないじゃないか、誰もが一度は通る道だ!」
その時隣の女子がぼそっとつぶやいた
「キミ好きな子がいるんだ」
僕は慌てて「好きな子なんていないよ誤解だ」すると
「それは残念。でも私諦めないから」
へ? それは一体どういう意味ですか
その時終業のチャイムが鳴った。
「みんな静かに今日の復習を忘れるなよ!」教師はそう言うと僕の方を見て
「お前はレポート忘れるなよ!」
「は、はい!」
「起立!」日直の号令で皆んな席を立つ「礼!」
「ありがとうございました!」
教師が教室を出て行くと、何人かのクラスメイトか僕の周りに集まってきた
何やら騒ぎ立てているけど僕はそれどころじゃない。
私諦めないって、どういう意味だ?
一体僕はどうすればいいんだろう。
終
思わせぶりな事を言っては去っていくのだが、特に何があるという訳でもなく日々が過ぎていく。
授業中にちらりと見た事があるけど、至って普通に授業を受けていた
後になってから、もし目が合ったら僕はどうするつもりだったんだろう?
そう考えるとヒヤリとするし、もしかしたら彼女は気付いていたのかもしれない
少し迂闊だったかな? でも席が隣の女子を見るのに、なんでこんなに気を使わなきゃいけないんだろう
少しイラッとした。
そんなこんなで最近は授業に集中できない
すべて彼女のせいだ。多分ね
でも僕にも非があるかもしれない
なぜなら僕は彼女に話しかけた事がない
こんなに彼女が気になるんだから一言ぐらい話しかけてもいい物だけど、何て話しかければいいんだ? 考えてみても思いつかない
そもそも僕はあまり女子との縁がない圧倒的な経験値不足
話しかける以前の問題だ。
とは言え彼女に話しかけるためだけに今から経験を積むというのも馬鹿らしい
そもそもどうやって経験を積むんだ?
僕には親友が二人いるがどちらも男だ
聞いてみた所でおそらく答えは出ないだろう
家族に母と姉がいるけど、女子との話し方なんて今更恥ずかしくて聞けない
いや? 待てよ
家に帰れば母と姉とは普通に会話しているぞ! この辺りに何かヒントがありそうだな。
その時、チョークが僕に向かって飛んできた
「ヒットー!」世界史の教師の雄叫びが上がる
カコーン! あいたたた!
痛いよ先生、少しは手加減して!
「何をボケっとしてるんだ、お前は?」
「どうもすみません!」
とりあえず謝っておこう
「その様子だと今日の授業は頭に入っていないな」教師が呆れ顔で聞いてくる
教室のあちらこちからはクスクスと笑い声が聞こえる
「特別に宿題を出してやる」
「今日の授業範囲についてレポートを書いてこい」
とんだお持ち帰りだ
「ハイ! 判りました」
「返事だけは良いな、でもそれではどうにもならんぞ」
教師が何やら意味深な事を言う
「何か悩み事があるんじゃないのか?」ストレートな聞き方だ図星なだけに返す言葉がない
「どうやら当たりのようだな」
その通りです
「ここで話せる事なら俺が聞いてやるぞ?」余計なお世話だなぁ
「ここでは話せません」
そろそろ切り上げて欲しい見せ物になるのは御免だ
「恋の悩みだろ?」
教室中が一気にざわつく
僕の顔が一気に赤くなる
これじゃあ否定しても説得力がない
「ハッハッハ照れる事はないじゃないか、誰もが一度は通る道だ!」
その時隣の女子がぼそっとつぶやいた
「キミ好きな子がいるんだ」
僕は慌てて「好きな子なんていないよ誤解だ」すると
「それは残念。でも私諦めないから」
へ? それは一体どういう意味ですか
その時終業のチャイムが鳴った。
「みんな静かに今日の復習を忘れるなよ!」教師はそう言うと僕の方を見て
「お前はレポート忘れるなよ!」
「は、はい!」
「起立!」日直の号令で皆んな席を立つ「礼!」
「ありがとうございました!」
教師が教室を出て行くと、何人かのクラスメイトか僕の周りに集まってきた
何やら騒ぎ立てているけど僕はそれどころじゃない。
私諦めないって、どういう意味だ?
一体僕はどうすればいいんだろう。
終