日々の僕たち

「ふわぁ〜ネムイネムイ····」
 せっかくの休みだから、もっと眠っていたいのに。

 「どうして朝早く起こすの!」
 テーブルを挟んで目の前にいる母に抗議する。

 「朝ご飯が片付かないでしょ?」
 母からは、もう何度も聞いた答えが返ってくる。それが理由だというのならば、 母よ!あなたは家事が下手という事実を認めなければならないのだよ?
 
 でも、その事を私が一言口にすれば 明日からは朝ご飯無しだ。たぶんね。

 そして今朝の母はいつもと違っていた!

 「あんた 授業中いつも眠っているそうじゃない?通知表に書いてあったわよ」それは知っている私も読んだから。

 「成績が良くても授業態度が悪かったら評価が下がるのよ?」何をそんな当たり前の事を。

 「ご飯は後にして話を聞きなさい!」なんて理不尽な!後片付けは誰がやるの?私?

 「聞いてます」面倒な事になったなぁ、こっちは早く朝食を済ませて居眠りしたいのに!

 「全く、寝る子は育つと言うけれど」
 悪うございましたね、ただいま身長168cmです。これのどこが問題で?

 「余計な所まで大きくなって、ブラだってタダじゃないのよ?」むっ、これは聞き捨てならない!

 「モラハラだ!Iカップのどこが悪いの?育てたのはお母さんでしょ!」
 
 右隣の席の弟が私の胸をじっと見ている。このエロ中学生が、将来ろくな者にならないぞ?

 あ、目が合った。

 「お姉ちゃん」

 「なによ?」

 「僕、学校で言われるんだ。毎日お前が揉んでるんじゃないかって」

 「そんなの聞き流しなさい、エロ中学生。あんたの胸じゃないでしょ」

 左隣の席のお父さんが
 「朝からする話じゃないだろう、今日は皆んなどうかしてるぞ?」

 お母さんに私。そして弟が口を慎む。

 実に静かな食卓だ。お父さんGood!このまま朝食を終えれば私も居眠りができる。「ごちそうさま〜」1抜けた。

 私は食器を流しに置くと洗面所へ向かった。聞き耳を立てると残った3人が何か話をしているけど気にしない。歯磨きを済ませたら ベッドへGO!

 

 

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