揺らぐことのない太陽へ/フロイド夢
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あれから、手紙は届いただろうか。所々に浮かぶ流氷の残骸をなぞり、彼の返信か帰郷を待っていた。ホリデーにもそろそろ慣れてきたか、それか飽きてきた今日この頃、することといえば本を読むか昔の手紙を読み返すしか思いつかなかった。
「……今はお話を読む気分じゃないし」
と思い、レターが入った小箱を取り出した。古いものでは10年位前のものから、新しいものではホリデー前に届いた一通まで。こうして手に取ってみると中々の厚みがあり、私とフロイドの付き合いの長さが直に感じられた。
「これまで、私に飽きずにいてくれた……のかな」
気分屋で突拍子がないことをする彼だけど、私と過ごしている間は、私の歩幅に合わせてくれたし、屈んで目を合わせてくれた時もあった。少しぐらい、幼なじみとして自惚れてもいいのかも、と頬が少しにやけた。
「うわ、なつかしーこれ。いつのだっけ?」
突然、首筋らへんからあの聴き慣れた声が聞こえる。びくり、と肩を震わして後ろを向くと、そこにはフロイドが立っていた。
「いつからここに!? 全然気がつかなかった」
「あー、とりあえず帰ってこれたし。顔出しにきたの」
だって、約束は守らないとじゃん? と笑う彼の顔は、あの時の表情と同じだった。
「さ、行こっか」
「行くって、」
「(名前)が行きたがってた陸に、だよ」
「……今はお話を読む気分じゃないし」
と思い、レターが入った小箱を取り出した。古いものでは10年位前のものから、新しいものではホリデー前に届いた一通まで。こうして手に取ってみると中々の厚みがあり、私とフロイドの付き合いの長さが直に感じられた。
「これまで、私に飽きずにいてくれた……のかな」
気分屋で突拍子がないことをする彼だけど、私と過ごしている間は、私の歩幅に合わせてくれたし、屈んで目を合わせてくれた時もあった。少しぐらい、幼なじみとして自惚れてもいいのかも、と頬が少しにやけた。
「うわ、なつかしーこれ。いつのだっけ?」
突然、首筋らへんからあの聴き慣れた声が聞こえる。びくり、と肩を震わして後ろを向くと、そこにはフロイドが立っていた。
「いつからここに!? 全然気がつかなかった」
「あー、とりあえず帰ってこれたし。顔出しにきたの」
だって、約束は守らないとじゃん? と笑う彼の顔は、あの時の表情と同じだった。
「さ、行こっか」
「行くって、」
「(名前)が行きたがってた陸に、だよ」