スパイス

「あぁ。そうか!柳宿は、まだ知らなかったわよね?」
「星宿くん。柳宿が入社する前にいたデザイナーなんだけど、ロンドンにデザインの勉強する為に留学しちゃったの」
「それで、こないだ、アカデミーで特別賞受賞して、日本に帰ってくる訳!」
「へぇ・・・それで、皆さんは一体何を・・・」
化粧室で、妙に着飾る女性スタッフ4人
「あ!いけない・・・会議室!」
「あ。あたし、やっておきますか?」
「うん~お願い!」
柳宿は、結局張り切る女性スタッフの代わりに会議室の準備をする事になった

両手に、たくさんのお弁当と書類
それらを持ちながら、フラフラ歩く柳宿
「きついな~早く化粧終わらせて来てくれないかなぁ・・・」
「あの!」
その時、前方で誰かに声をかけられた
「え?」
見上げると、容姿が整いめでインテリチックな男性が柳宿の前に立っていた
「もしよければ、手伝いましょうか?」
柳宿は、周りをキョロキョロ見渡し
「あ・・・ありがとうございます」

会議室で、二人で弁当を並べる
「大変ですね。こんな雑用ばかり」
「いえ!雑用じゃありません!私は、会社の仕事が円滑に進むようにお手伝いしてるんです!」
「真面目なんですね」
「いえ。そんな・・・あ。もう、大丈夫です!ありがとうございました!」
「そう。それじゃ」
その男性は弁当を配り終わると、そのまま出て行った
(もしかして・・・あの人も、この残りの弁当を狙ってたのか・・・?)
柳宿は首をかしげながら弁当をしまう
「そういえば・・・あの人は、誰?」

「彼が、ロンドンから先日帰国した星宿や」
「あ・・・あの人が」
「星宿です。また、よろしくお願いします!」
「お帰り~」
「お帰りなさい!」
たくさんの女性社員が群がる
「イケメンっちゃあ、イケメンだよね」
「星宿には、今、手がけている天王洲ビルの増築工事の案件を手掛けて貰う。手島。お前、指導出来るか?」
「あ~・・・この後、クライアントとのアポが入ってるんですわ」
「さよか~・・・じゃあ・・・」
「あ。あたし、やります!」
そこに、鳳綺が立候補した
「よろしくお願いします!」
これが、柳宿と星宿の出会いだった・・・
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