Sunshine*Rainbow
「・・・・・・・・・ん」
ゆずが目を覚ました
今日は、土曜日
幼稚園はお休みだった
雨が降り続いている
部屋を出ると、翼宿が朝食の机を拭いていた
「・・・・・・・・・・・・翼宿」
「ああ。起きたか」
「翼宿。ごめんね・・・ゆず、ネックレスなくしちゃったんだ」
まだ、腫れた目は治らない
「・・・・・・・・・・・・しゃあないやろ。気にするな」
「でも・・・でも、翼宿がせっかく買ってくれたのに・・・」
「また、買いに行けばえぇやろ?」
「でも・・・」
ゆずは、昨日の悪夢を思い出したのかまた、涙をボロボロ零した
そして、そっと翼宿の膝に顔を埋める
「幼稚園・・・行きたくないよ・・・」
翼宿は、何も声をかけてあげる事が出来なかった
ザーーーーーーーーーーーーー
ゆずのお昼寝の時間、翼宿がジャケットを着て玄関のドアを開けた
「どこに行くの・・・?」
「ちょいと会社。忘れものあってん」
「・・・そう。あまり気にしないで?ゆずも・・・初めてのなくしものだから」
「別に。お前こそ、あまり顔に出さずに接しろよ」
「分かった」
そのまま、翼宿は家を出た
「あやめ先生。今日はすみません~休日出勤なんかしてもらっちゃって」
「いいんですよ!私も仕事が残ってましたし~」
「凄い雨ですね~」
「そうですね・・・あら?」
あやめは、幼稚園の園庭を見て声をあげた
「・・・・・・・・・・・・・あの人」
雨の中、傘もささずに翼宿が園庭を歩きまわっている
「ちょっとすみません・・・」
あやめは、傘を持って駆けだした
「あの!」
あやめが声をかけると、翼宿は振り向いた
「どちら様ですか・・・?ここで何を・・・」
「あ・・・急にすみません。俺・・・七星ゆずの父親です」
「え・・・あなたが・・・?」
土砂降りで髪の毛が濡れているからか、想像とはだいぶ違う井出達だった
「もしかして・・・」
「すみません。娘がここでなくしものをしたそうで・・・」
「それを探しに・・・?」
「えぇ。ぐずってぐずってしょうがないんですわ」
翼宿はそう言いながら、懐中電灯で辺りを照らす
「あの・・・」
あやめは、傘を差し出した
「これ、使ってください!奥さんが心配されます!!」
「あ・・・ありがとうございます」
「いいえ・・・私も一緒に探しましょうか・・・?」
「いいえ。娘のミスですから・・・俺一人で・・・」
翼宿が再び視線を足元に向けた時
「・・・・・・・・・・・・・・・あ」
キラリと光るハート形のピンクの宝石が泥に埋まっていた
「これ・・・」
翼宿が拾い上げると、それはまさしくゆずのネックレスだった
「・・・・・・・・よかった。やっぱりここにあったんですね」
「あの・・・ゆずがいじめられているのは、本当ですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・え」
「本当なんですね・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・七星さん?」
「・・・すみませんでした。いきなり押し掛けて・・・これ、お返しします」
翼宿は傘をあやめに預けると、お辞儀をして去って行った
「翼宿・・・遅いわね」
夕食を用意し、柳宿とゆずは席に着いていた
「ゆず?明日は日曜日だし・・・ママと一緒にお買いもの行こうか?」
「・・・・・・・・・・・・・・うん」
「いい子ね」
ガチャ
「あ・・・お帰りなさい・・・ちょっと!びしょびしょじゃないの!」
「ああ・・・車に傘なくてな」
「会社じゃなかったの?凄いずぶぬれ・・・」
「ゆず。手出してみ」
「え?」
「えぇから」
ゆずが手を開くと、そこにゆずが一番求めていた宝物がのせられた
「・・・・・・・・・・・あ」
「それ・・・」
「幼稚園の先生が・・・持ってたんやで」
「え・・・?」
「もう、なくすな。えぇな?」
「翼宿・・・」
柳宿は、翼宿が必死に探して見つけたものだという事に一目で気づいた
「ありがとう!!翼宿!!」
ゆずは、笑顔で翼宿に抱きついた
「・・・・・・・・・・・・笑って幼稚園行けるな?」
「うん・・・」
「よし」
翼宿は、安心したような笑みを浮かべた
私は知っている
この人は、本当に娘思いの優しい人なんだって
柳宿は、そう思った
ゆずが目を覚ました
今日は、土曜日
幼稚園はお休みだった
雨が降り続いている
部屋を出ると、翼宿が朝食の机を拭いていた
「・・・・・・・・・・・・翼宿」
「ああ。起きたか」
「翼宿。ごめんね・・・ゆず、ネックレスなくしちゃったんだ」
まだ、腫れた目は治らない
「・・・・・・・・・・・・しゃあないやろ。気にするな」
「でも・・・でも、翼宿がせっかく買ってくれたのに・・・」
「また、買いに行けばえぇやろ?」
「でも・・・」
ゆずは、昨日の悪夢を思い出したのかまた、涙をボロボロ零した
そして、そっと翼宿の膝に顔を埋める
「幼稚園・・・行きたくないよ・・・」
翼宿は、何も声をかけてあげる事が出来なかった
ザーーーーーーーーーーーーー
ゆずのお昼寝の時間、翼宿がジャケットを着て玄関のドアを開けた
「どこに行くの・・・?」
「ちょいと会社。忘れものあってん」
「・・・そう。あまり気にしないで?ゆずも・・・初めてのなくしものだから」
「別に。お前こそ、あまり顔に出さずに接しろよ」
「分かった」
そのまま、翼宿は家を出た
「あやめ先生。今日はすみません~休日出勤なんかしてもらっちゃって」
「いいんですよ!私も仕事が残ってましたし~」
「凄い雨ですね~」
「そうですね・・・あら?」
あやめは、幼稚園の園庭を見て声をあげた
「・・・・・・・・・・・・・あの人」
雨の中、傘もささずに翼宿が園庭を歩きまわっている
「ちょっとすみません・・・」
あやめは、傘を持って駆けだした
「あの!」
あやめが声をかけると、翼宿は振り向いた
「どちら様ですか・・・?ここで何を・・・」
「あ・・・急にすみません。俺・・・七星ゆずの父親です」
「え・・・あなたが・・・?」
土砂降りで髪の毛が濡れているからか、想像とはだいぶ違う井出達だった
「もしかして・・・」
「すみません。娘がここでなくしものをしたそうで・・・」
「それを探しに・・・?」
「えぇ。ぐずってぐずってしょうがないんですわ」
翼宿はそう言いながら、懐中電灯で辺りを照らす
「あの・・・」
あやめは、傘を差し出した
「これ、使ってください!奥さんが心配されます!!」
「あ・・・ありがとうございます」
「いいえ・・・私も一緒に探しましょうか・・・?」
「いいえ。娘のミスですから・・・俺一人で・・・」
翼宿が再び視線を足元に向けた時
「・・・・・・・・・・・・・・・あ」
キラリと光るハート形のピンクの宝石が泥に埋まっていた
「これ・・・」
翼宿が拾い上げると、それはまさしくゆずのネックレスだった
「・・・・・・・・よかった。やっぱりここにあったんですね」
「あの・・・ゆずがいじめられているのは、本当ですか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・え」
「本当なんですね・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・七星さん?」
「・・・すみませんでした。いきなり押し掛けて・・・これ、お返しします」
翼宿は傘をあやめに預けると、お辞儀をして去って行った
「翼宿・・・遅いわね」
夕食を用意し、柳宿とゆずは席に着いていた
「ゆず?明日は日曜日だし・・・ママと一緒にお買いもの行こうか?」
「・・・・・・・・・・・・・・うん」
「いい子ね」
ガチャ
「あ・・・お帰りなさい・・・ちょっと!びしょびしょじゃないの!」
「ああ・・・車に傘なくてな」
「会社じゃなかったの?凄いずぶぬれ・・・」
「ゆず。手出してみ」
「え?」
「えぇから」
ゆずが手を開くと、そこにゆずが一番求めていた宝物がのせられた
「・・・・・・・・・・・あ」
「それ・・・」
「幼稚園の先生が・・・持ってたんやで」
「え・・・?」
「もう、なくすな。えぇな?」
「翼宿・・・」
柳宿は、翼宿が必死に探して見つけたものだという事に一目で気づいた
「ありがとう!!翼宿!!」
ゆずは、笑顔で翼宿に抱きついた
「・・・・・・・・・・・・笑って幼稚園行けるな?」
「うん・・・」
「よし」
翼宿は、安心したような笑みを浮かべた
私は知っている
この人は、本当に娘思いの優しい人なんだって
柳宿は、そう思った