Sunshine*Rainbow

「・・・奥さん。どうして、彼女につかみかかったんですか?」
どうして、私はこんなところにいるんだろう
警察の男が、私をおかしな眼で見ている
ここは、警察署だ
「あたしが電話で話していた時に、いきなりつかみかかってきたんです・・・」
玲麗はそしらぬフリでそう話す
柳宿が翼宿の妻だという事も既に分かった事だが
薬を飲ませた玲麗はそんな事お構いなしに余裕の表情だった
「・・・・・・・・・・・・・この人が、主人に薬を・・・」
「は?薬?君、どんな薬だね?」
「言いがかりですよぉ~あたしがそんなものどこに持ってるって言うの?」
「この人の家を調べてください!!絶対にある筈・・・中国から輸入した変な薬が入ったワインです!」
「ちょっと・・・奥さん落ち着いて・・・職場のストレスですか?」
「申し訳ありませんが、私は帰宅させていただきます。家で待っている者もおりますので」
その人物が翼宿である事はすぐに分かった
「駄目・・・帰らせないで!!!帰らせないでください!!!この人は主人を・・・!!」
「奥さん・・・落ち着いてください!!」
絶対にこいつを行かせてはいけない
翼宿が戻ってこなくなる

翼宿は、玲麗の家のドアの前でぼーっとしていた
薬が効いて、仕事終わりに彼女の家を尋ねてきたのだ
しかし、今朝の妻の悲しそうな顔も忘れられない
「俺・・・どうなってしもたんやろか・・・」
♪♪♪
携帯の着信音が鳴った
「すざく幼稚園」
ウインドウにはそう表示されていた
「・・・・・・・・・・・もしもし」
『もしもし?七星さんの携帯でよろしかったですか?』
「はい・・・」
『あの・・・奥様が迎えに見えられないんです。もう、幼稚園に残っているのはゆずちゃん一人で・・・』
その言葉に、時計を見る
時刻は、20時
ゆずは、17時には柳宿が迎えに行く約束だった
『ゆずちゃん・・・泣きやまないんです。あの・・・ご主人様がお迎えに来ていただけませんか・・・?』
その瞬間、薬にやられていた意識が覚めてきた
「すみません・・・すぐ向かいます!!」
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