FIRE BOYS
「これより、採用試験の結果を発表する!」
「よし!!」
「翼宿。大丈夫か?」
「はい!ご迷惑おかけしました!」
晴天の下、オレンジの服に身を包んだ七人が教官の前に並んでいる
「三ヵ月の訓練、本当にご苦労だった!先日、厳重な選考の結果、二名の者をFIRE BOYSに選出した!」
皆が喉を鳴らす音が聞こえる
「・・・・・・・・・・・・それでは、発表する。一人目は・・・田端!」
「・・・・・・・・・・・はい」
田端が、少し意外な表情で返事をする
「お前は、冷静な判断力と機敏な行動力が素晴らしかった。是非、FIRE BOYSでその能力を生かしてほしい」
「・・・ありがとうございます」
「二人目は・・・功児!」
その場に、諦めの溜息が洩れた
「は・・・はい!!」
「お前は、年上としてチームを引っ張ってくれた。そして、どんな時も現場の指示を仰ぐその姿勢は、突発的な行動を防ぐ大事な心構えだ。現場でも、自分を信じて判断して動くんだ」
「あ・・・ありがとうございます!!」
功児の表情には、喜びが浮かんでいた
「・・・・・・・・本来ならば、これで採用人数は満たされた筈だが・・・もう一人、対象者がいる」
その場に、ざわめきが起こった
「・・・・・・・・・本当に手のかかる奴だった。現場を乱してばかりで、ちっとも冷静な判断が出来ない。しかし・・・そいつの救助にかける情熱は、現役の者よりも並外れていた。そのような情熱は・・・大事だ」
皆が、もう誰か分かったように微笑んだ
「・・・・・・・・・・・・・・・翼宿!」
「は・・・はい!!」
「お前を、もう一人の増員採用者の対象にする!!」
「え・・・ホンマ・・・ですか?」
「ああ」
「補欠じゃなくてですか!?」
「ああ」
「ホンマにホンマですか!?」
「何度言わせるんだ、貴様は!!!」
「や・・・や・・・やったあああああああああああああああ!!」
翼宿の叫びが、いつまでも響いていた
「元気でやれよ」
「本当にお前には敵わなかったよ」
小泉と堺が笑顔でロッカールームを去っていく
「お前らも!それぞれの派遣先で頑張れや!」
翼宿は、笑顔でそれを見送る
「ふう・・・今日で、ここともお別れか」
「おい。翼宿。すぐに移動や。先に行ってるで」
「ああ」
翼宿は、荷物を整理していた
「田端」
田端が入ってきた
「・・・・・・・・一緒に頑張ろうな。気合わなそうやけど」
「・・・・・・・・・・・・全くだな」
しかし、田端の表情からは、うっすら笑みが零れていた
カラン
その時、何かが鞄から落ちた
それは、あいつが持ってきたピンクの弁当箱の巾着
「・・・・・・・・・・・・返さんでえぇんやろか。ホンマに」
翼宿がそれを拾い上げると、何かが落ちた
拾ってみると
「翼宿!ファイト!」
そう書かれた手製のお守りだった
こっそり、弁当の下に入れておいてくれたのだ
「・・・・・・・・・・・・・・・柳宿」
『本当に大事な奴を護れんで』
俺は・・・・・・・・何を考えてたんや?
俺が救いたいんは、要救助者だけやない
俺が・・・俺がホンマに・・・命をかけて護りたいんは・・・
バンッ
「おい、翼宿!どこへ!?」
「ちぃと遅れて行くわ!上手く話つけといてくれぇ!」
「はぁ!?」
田端が、度肝を抜かれた声を出した
「・・・・・・・・あいつは、ようやくホンマに大事なことに気づいたみたいやな」
功児が苦笑いをしながら、田端の肩に手を置く
田端は、首を傾げていた
「よし!!」
「翼宿。大丈夫か?」
「はい!ご迷惑おかけしました!」
晴天の下、オレンジの服に身を包んだ七人が教官の前に並んでいる
「三ヵ月の訓練、本当にご苦労だった!先日、厳重な選考の結果、二名の者をFIRE BOYSに選出した!」
皆が喉を鳴らす音が聞こえる
「・・・・・・・・・・・・それでは、発表する。一人目は・・・田端!」
「・・・・・・・・・・・はい」
田端が、少し意外な表情で返事をする
「お前は、冷静な判断力と機敏な行動力が素晴らしかった。是非、FIRE BOYSでその能力を生かしてほしい」
「・・・ありがとうございます」
「二人目は・・・功児!」
その場に、諦めの溜息が洩れた
「は・・・はい!!」
「お前は、年上としてチームを引っ張ってくれた。そして、どんな時も現場の指示を仰ぐその姿勢は、突発的な行動を防ぐ大事な心構えだ。現場でも、自分を信じて判断して動くんだ」
「あ・・・ありがとうございます!!」
功児の表情には、喜びが浮かんでいた
「・・・・・・・・本来ならば、これで採用人数は満たされた筈だが・・・もう一人、対象者がいる」
その場に、ざわめきが起こった
「・・・・・・・・・本当に手のかかる奴だった。現場を乱してばかりで、ちっとも冷静な判断が出来ない。しかし・・・そいつの救助にかける情熱は、現役の者よりも並外れていた。そのような情熱は・・・大事だ」
皆が、もう誰か分かったように微笑んだ
「・・・・・・・・・・・・・・・翼宿!」
「は・・・はい!!」
「お前を、もう一人の増員採用者の対象にする!!」
「え・・・ホンマ・・・ですか?」
「ああ」
「補欠じゃなくてですか!?」
「ああ」
「ホンマにホンマですか!?」
「何度言わせるんだ、貴様は!!!」
「や・・・や・・・やったあああああああああああああああ!!」
翼宿の叫びが、いつまでも響いていた
「元気でやれよ」
「本当にお前には敵わなかったよ」
小泉と堺が笑顔でロッカールームを去っていく
「お前らも!それぞれの派遣先で頑張れや!」
翼宿は、笑顔でそれを見送る
「ふう・・・今日で、ここともお別れか」
「おい。翼宿。すぐに移動や。先に行ってるで」
「ああ」
翼宿は、荷物を整理していた
「田端」
田端が入ってきた
「・・・・・・・・一緒に頑張ろうな。気合わなそうやけど」
「・・・・・・・・・・・・全くだな」
しかし、田端の表情からは、うっすら笑みが零れていた
カラン
その時、何かが鞄から落ちた
それは、あいつが持ってきたピンクの弁当箱の巾着
「・・・・・・・・・・・・返さんでえぇんやろか。ホンマに」
翼宿がそれを拾い上げると、何かが落ちた
拾ってみると
「翼宿!ファイト!」
そう書かれた手製のお守りだった
こっそり、弁当の下に入れておいてくれたのだ
「・・・・・・・・・・・・・・・柳宿」
『本当に大事な奴を護れんで』
俺は・・・・・・・・何を考えてたんや?
俺が救いたいんは、要救助者だけやない
俺が・・・俺がホンマに・・・命をかけて護りたいんは・・・
バンッ
「おい、翼宿!どこへ!?」
「ちぃと遅れて行くわ!上手く話つけといてくれぇ!」
「はぁ!?」
田端が、度肝を抜かれた声を出した
「・・・・・・・・あいつは、ようやくホンマに大事なことに気づいたみたいやな」
功児が苦笑いをしながら、田端の肩に手を置く
田端は、首を傾げていた