FIRE BOYS
「功児!?功児!!」
ビルの砂煙の中に、功児の姿が見えた
「小山田教官!要救助者確保しました!」
「ご苦労だったな!・・・翼宿は、どうした!?」
「それが・・・中におった柳宿ちゃん助けようとして・・・倉庫に閉じ込められたんです」
「・・・・・・・・・・・・何!?」
「無事なのか!?」
小泉と堺を始めとする待機していた4人は心配そうに尋ねる
「ああ・・・声は聞こえた。だけど、煙もだいぶ回っているし、火が回るのも時間の問題かと・・・」
「FIRE BOYSの要請は!?」
「それが・・・連絡がつかないんです。離島で訓練中でして・・・」
「くそっ・・・俺が行くしかないか・・・」
小山田が悔しそうに眉をしかめる
そんな光景を見ていた田端が入ってきた
「あの・・・俺がやります」
「え?」
「教官、今採用試験の採点中で、大事な体です。俺なら、多少怪我してもすぐに回復しますから」
「田端・・・」
意外な申し出に、皆が驚いていた
「・・・・・・なら、俺も行きます!あいつらのおる倉庫が分かるのは、俺だけですから!」
「分かった。頼む!この子を頼む!」
「はい・・・怖かったね。もう大丈夫だから・・・」
救急隊員の柳宿の先輩が、少女を抱っこする
「・・・・・・・・くまさんと・・・お姉ちゃんが」
少女は、泣きながら震えていた
「・・・・・・・・・・・・・あーーーーーーーーーーーもう!何で、閉じ込められなあかんねや!」
中では、翼宿がマジギレ状態
「・・・・・・ごめん。あたしが無茶したから」
「お前は喋るな」
翼宿のジャケットに身を包めて、柳宿は座り込んでいた
「大事な体やろ。ただでさえ、煙吸うとんねん。お前は・・・」
「だって・・・翼宿だって、いつ倒れてもおかしくない・・・」
「俺はタフや!その昔、姉ちゃんらの厳しい仕打ちに比べれば、こんなん大した事ないで」
翼宿は、隣に座る
「ともかく、じたばたしてもしゃあない。功児も直に応援連れてくるやろ」
「・・・・・・・・うん」
喧嘩中の二人にとって、これほど気まずい空間はなかった
「・・・・・・・・・・・・あの」
「すまんな」
「え・・・?」
「お前の気持ち、ちゃんと考えんで・・・何や。ベラベラと偉そうな事言うて」
「・・・・・・・・・・・・・・そんな」
「俺、ホンマに女苦手やねん~そこら辺、よう分からんねや!けど・・・全然すっきりしなかった。お前もきっと同じ気持ちなんやろな思ってて・・・機会があれば謝ろう思うてたんや」
「翼宿・・・」
「・・・・・その。救急隊員やめんなや」
「え?」
「俺も、正直危ういんや。採用試験、田端に偉い差つけられた」
「・・・・・・・・・・」
「これが落ちたら、消防士もクビやさかい。人の心配なんてしてられん状況」
「・・・・・・・・・・そうなんだ」
「やけど、お前は何度でもチャレンジ出来るやろーが。現場だって何度か経験してんねん。後は・・・シビアな現場に耐えられる気持ちを持つだけやろ」
「・・・・・・・・・・・・・・翼宿」
涙が溢れてきた
「俺かて・・・ホンマはお前と救助活動・・・・・・・・・・・したいんやで」
「え・・・」
シュウウウウウウウ
煙が、換気扇から一気に回ってきた
「んなっ!!まずいで、これ!!」
「そんな・・・こんなに早く・・・」
「功児~頼むで~・・・」
翼宿は、更に自分の着ていた防護服を柳宿に上乗せしてかけた
「ちょ・・・何してんのよっ・・・あんた・・・そんな無防備で・・・」
「ドアホ!女死なせられるか!お前、ホンマに致命傷やでっ・・・」
「たすっ・・・げほ・・・げほっ」
「おい!柳宿・・・大丈夫かっ・・・つっ!!」
翼宿の気管支も、限界を迎えていた
「あかん・・・・・・・・・・・・で・・・・・・・・これ・・・こんなトコで・・・飢え死にかい・・・・・・・・・・・・」
「翼宿っ・・・」
激しくむせ込んだ柳宿
「柳宿っ・・・」
「え・・・?」
瞬間、翼宿は柳宿を抱きしめていた
「・・・・・・・・・・・・・・た・・・」
「息を・・・・・・・・・・・・・するなっ・・・!!!」
翼宿の掠れた声が耳に届く
こんな非常時でも、心臓が高鳴る
「お前は・・・・・・・・・・・・お前だけは、絶対に・・・・・・・・・・・・・俺が護る・・・・・・・・・・・・・・!!もう・・・・・・・・・・・・誰も・・・誰も・・・・・・・・・・・・・・・・・・死なせるかいっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!」
ドンドンッ
「翼宿!返事をしろ!」
ドルルルルルルルルル
功児の声の後に、カッターのような音
それと同時に、瓦礫が崩れた
「翼宿!!」
「功児さん!翼宿が・・・」
「わ!!阿呆!何も着ずに何しとんねん!」
功児は、翼宿に毛布をかけて担いだ
そして、カッターを持っていた見知らぬもう一人の人物
「あの・・・」
「田端です。早く逃げましょう」
翼宿のライバル
だけど、表情は穏やかだった
ビルの砂煙の中に、功児の姿が見えた
「小山田教官!要救助者確保しました!」
「ご苦労だったな!・・・翼宿は、どうした!?」
「それが・・・中におった柳宿ちゃん助けようとして・・・倉庫に閉じ込められたんです」
「・・・・・・・・・・・・何!?」
「無事なのか!?」
小泉と堺を始めとする待機していた4人は心配そうに尋ねる
「ああ・・・声は聞こえた。だけど、煙もだいぶ回っているし、火が回るのも時間の問題かと・・・」
「FIRE BOYSの要請は!?」
「それが・・・連絡がつかないんです。離島で訓練中でして・・・」
「くそっ・・・俺が行くしかないか・・・」
小山田が悔しそうに眉をしかめる
そんな光景を見ていた田端が入ってきた
「あの・・・俺がやります」
「え?」
「教官、今採用試験の採点中で、大事な体です。俺なら、多少怪我してもすぐに回復しますから」
「田端・・・」
意外な申し出に、皆が驚いていた
「・・・・・・なら、俺も行きます!あいつらのおる倉庫が分かるのは、俺だけですから!」
「分かった。頼む!この子を頼む!」
「はい・・・怖かったね。もう大丈夫だから・・・」
救急隊員の柳宿の先輩が、少女を抱っこする
「・・・・・・・・くまさんと・・・お姉ちゃんが」
少女は、泣きながら震えていた
「・・・・・・・・・・・・・あーーーーーーーーーーーもう!何で、閉じ込められなあかんねや!」
中では、翼宿がマジギレ状態
「・・・・・・ごめん。あたしが無茶したから」
「お前は喋るな」
翼宿のジャケットに身を包めて、柳宿は座り込んでいた
「大事な体やろ。ただでさえ、煙吸うとんねん。お前は・・・」
「だって・・・翼宿だって、いつ倒れてもおかしくない・・・」
「俺はタフや!その昔、姉ちゃんらの厳しい仕打ちに比べれば、こんなん大した事ないで」
翼宿は、隣に座る
「ともかく、じたばたしてもしゃあない。功児も直に応援連れてくるやろ」
「・・・・・・・・うん」
喧嘩中の二人にとって、これほど気まずい空間はなかった
「・・・・・・・・・・・・あの」
「すまんな」
「え・・・?」
「お前の気持ち、ちゃんと考えんで・・・何や。ベラベラと偉そうな事言うて」
「・・・・・・・・・・・・・・そんな」
「俺、ホンマに女苦手やねん~そこら辺、よう分からんねや!けど・・・全然すっきりしなかった。お前もきっと同じ気持ちなんやろな思ってて・・・機会があれば謝ろう思うてたんや」
「翼宿・・・」
「・・・・・その。救急隊員やめんなや」
「え?」
「俺も、正直危ういんや。採用試験、田端に偉い差つけられた」
「・・・・・・・・・・」
「これが落ちたら、消防士もクビやさかい。人の心配なんてしてられん状況」
「・・・・・・・・・・そうなんだ」
「やけど、お前は何度でもチャレンジ出来るやろーが。現場だって何度か経験してんねん。後は・・・シビアな現場に耐えられる気持ちを持つだけやろ」
「・・・・・・・・・・・・・・翼宿」
涙が溢れてきた
「俺かて・・・ホンマはお前と救助活動・・・・・・・・・・・したいんやで」
「え・・・」
シュウウウウウウウ
煙が、換気扇から一気に回ってきた
「んなっ!!まずいで、これ!!」
「そんな・・・こんなに早く・・・」
「功児~頼むで~・・・」
翼宿は、更に自分の着ていた防護服を柳宿に上乗せしてかけた
「ちょ・・・何してんのよっ・・・あんた・・・そんな無防備で・・・」
「ドアホ!女死なせられるか!お前、ホンマに致命傷やでっ・・・」
「たすっ・・・げほ・・・げほっ」
「おい!柳宿・・・大丈夫かっ・・・つっ!!」
翼宿の気管支も、限界を迎えていた
「あかん・・・・・・・・・・・・で・・・・・・・・これ・・・こんなトコで・・・飢え死にかい・・・・・・・・・・・・」
「翼宿っ・・・」
激しくむせ込んだ柳宿
「柳宿っ・・・」
「え・・・?」
瞬間、翼宿は柳宿を抱きしめていた
「・・・・・・・・・・・・・・た・・・」
「息を・・・・・・・・・・・・・するなっ・・・!!!」
翼宿の掠れた声が耳に届く
こんな非常時でも、心臓が高鳴る
「お前は・・・・・・・・・・・・お前だけは、絶対に・・・・・・・・・・・・・俺が護る・・・・・・・・・・・・・・!!もう・・・・・・・・・・・・誰も・・・誰も・・・・・・・・・・・・・・・・・・死なせるかいっ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!」
ドンドンッ
「翼宿!返事をしろ!」
ドルルルルルルルルル
功児の声の後に、カッターのような音
それと同時に、瓦礫が崩れた
「翼宿!!」
「功児さん!翼宿が・・・」
「わ!!阿呆!何も着ずに何しとんねん!」
功児は、翼宿に毛布をかけて担いだ
そして、カッターを持っていた見知らぬもう一人の人物
「あの・・・」
「田端です。早く逃げましょう」
翼宿のライバル
だけど、表情は穏やかだった