FIRE BOYS

「何でですかぁ!?俺を推薦してくれないて、どういう事ですかぁ!?」
「何でもなにも、お前は烈火消防団員一のポンコツやろがぁ!!!指示無視して動くわ、通行人に水かけるわ、ろくな貢献してへんやろ!?そんな奴をFIRE BOYSに推薦出来るかぁ!!!!」
「んな・・・ポンコツて・・・そこまで言わんでもぉ・・・」
「とにかく!!お前は、烈火消防団員でトレーニングをこなす!!それがお前に与えられた使命や!!」
団長室から摘み出された翼宿
「くっそぉ・・・・・・・・・・・・・・」

「俺・・・FIRE BOYSに志願してみよかなぁ・・・」
「はっ!?功児!?」
「だって、今4月期の募集来てるんやろ?」
早速その知らせを聞いて、たった今、団長室に志願して摘み出された翼宿は唖然とした
「消防士やってたって、本格的な救助は学べん訳やし、俺・・・元々の夢が救助隊やったから」
「そうだったんか・・・」
「何や?狐につままれたような顔しよって」
「いや・・・別に」
「あー?まさか、お前・・・もう志願して・・・」
「すみませーん!!」
その時、子供の声がした
「何や何や?どないしたんや?」
「ポチが川に流されちゃってー」
目の前の河川を見ると、子犬が樽に乗せられて浮かんでいた
「あーあかんわ!今、網持ってくるから、待って・・・」
バシャーン
「て、ああ!?翼宿!?」
翼宿は、河川に飛び込んだ
そして、何とか不器用に子犬の元まで泳いで行った

「わーーーーーーーーーーすげーーーーーーー!!」
子供の声を聞いて、病院帰りの柳宿は振り向いた
河川を見ると、橙色の頭が浮かんでいるのが見える
「あれ・・・あの人・・・」

「ぷはぁ!!もう平気やでーーーーーーーポチ!!」
翼宿は、樽を抱えて岸に上がって行った
クンクンvvv
「こらこら、舐めるなぁ!!ヘアスタイルが台無しや!」
「もう台無しだよーお兄ちゃん!」
「お前らこそ、もうこんな遊びするんやないで!」
「はーい!ありがとう、お兄ちゃん!!」
そんな光景を見て、功児はプッと噴き出した
「全く・・・あいつは・・・」
その後ろで見ていた柳宿もクスッと笑って、自転車に乗って行った

「ほう・・・功児が志願なあ・・・」
「お願いします!俺・・・この間の救助を見て、やっぱりもう一度やってみたくなったんです!」
「お前は、元々救助志望だったもんな。腕も立つし真面目だし、やってみてもえぇんやないか?」
「ありがとうございます!」
「・・・で」
「は?」
「何で、後ろに金魚のフン付けてくるんや?」
「あ・・・これはそのー・・・あははは」
「共に切磋琢磨した親友の功児に免じて!俺もひとつ!!」
「お前はさっき散々断ったやろ、翼宿ーーーーーーーーーーー!!」
「やっぱり・・・」
「お願いしますって、団長!俺かて、生半可な気持ちで救助やりたい訳やないんですって!!」
「やから、勤務態度がなあ!!」
「お願いします!」
「へ?」
「翼宿の事も、推薦してやってくださいませんか?」
「功児?」
「俺、こいつの事ホンマに阿呆で勝手に体動いて足手まといな奴やと思います!だけど、こいつには誰にも負けない男気があるんです!やから、それだけでも認めてやってくれませんか!?」
「しかしなあ・・・烈火消防団員の名に恥がつくような事だけはな・・・」
「俺が全て責任を持ちます!せやから、お願いします!」
「功児・・・」
「なら・・・・・・・・・・・しゃあない・・・・・・・・・・・・補欠として!志願してやるか・・・」
「補欠!?」
「ちょっとでもヘマしたら、連れ戻すからな!!」
「が・・・・・・・・頑張ります!!やった・・・功児・・・やったでえええええええええええええ!!!」
翼宿の喚き声が、団長室いっぱいに響いた
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