FIRE BOYS
採用試験結果通知までの一週間
翼宿達六人は、休暇を利用して日帰り温泉旅行に出掛けていた
そのお陰か、翼宿も少しずつ明るさを取り戻して行った
「もうすぐ・・・俺らバラバラになるんだな」
「せやな・・・せっかく仲良くなれたのにな」
伊豆の温泉旅館で、六人は酒を飲みながらそんな話をしていた
「ところで・・・翼宿。お前、柳宿ちゃんと喧嘩したんやろ?」
「なっ・・・何で、知ってんねん!?」
「この間、会った時に凄い怒ってたぞ~柳宿ちゃん」
「まぢかよ!お前、彼女に何て事を!!」
「あ~~~そんなに好きなら、付き合ってまえばえぇやん!お前らにちやほやされれば、あいつも機嫌よくなるやろーが!」
そう言って、酒を飲み干してしまう翼宿
「素直じゃない奴・・・」
「何か言うたか!?」
「何でも~」
ちょうどその頃、柳宿はとあるデパートに来ていた
実家のブランドの服屋のショーウインドウを眺める
「・・・・・・・・・・・・帰っちゃおうかなあ」
あれから、ずっと迷っていた
本当は本心であんな事を思った訳ではない
ずっと迷いがあって・・・それを漏らしてしまったのだ
一番聞いてほしかったあいつに
しかし
『ああ~ちっとも分からん!お前みたいな情けなくてしょーもない女の気持ちなんかなあ』
彼は受け止めてはくれなかった
だけど、それはしょうがないのかもしれない
彼は・・・人一倍負けず嫌いで熱い奴だったから
携帯を開く
「謝りたい・・・」
しかし、次の瞬間すぐに携帯を閉じた
「いやいや!あいつだって、元からデリカシーないトコあるんだしっ!あたしだけが悪い訳じゃない!」
柳宿は、自分にそう言い聞かせて歩きだした
「こら!タケル!蝋燭いたずらしないの!!」
「ママーだって、すごーい!」
おもちゃ売場に並んでいる風変わりな蝋燭に、子供が手を伸ばしている
「怪我するわよー早く来なさい」
母親が少し目を離した時だった
カシャーン
ボッ
「ママーーーーー!!」
子供の悲鳴と、周りの悲鳴
子供が蝋燭を倒し、その火がテーブルクロスについてしまった
「きゃあああ!!タケル!!」
『お客様にお知らせします。お客様にお知らせします。ただいま、5Fおもちゃ売場におきまして火災が発生いたしました。速やかに、係員の指示に従って避難してください』
「え・・・火事・・・?」
同じ階にいた柳宿も、煙の臭いを感じた
やはり、職業病なのだろうか
柳宿が周りに敏感になる
逃げ遅れた人はいないか
子供はいないか
「早く避難してください!」
客が、次々に避難する
逃げ遅れた子供などはいないと確認し、柳宿も逃げようとした
その時だった
「くまさん!くまさん!」
少女が、燃え盛る炎の中に走っていく
その時、炎は既に向かいの電化製品に燃え移ろうとしていた
「危ない!!」
バァン
『火災発生火災発生!速やかに消火活動にあたれ!!』
朱雀消防も、デパートの外に駆けつけていた
翼宿達も日帰り温泉旅行から帰る途中にたまたまそこを通りかかった
「あれ?火事やないか?」
「本当だ・・・うわーーーしかもデパートじゃねえか!こりゃあ、要救助者わんさかいるぞ?」
「どうする?」
「いやー・・・行くしかないやろ」
今は、プライベートを過ごしている訓練生の身の彼らだが
現場を前に素通りする訳にはいかない
「・・・・・・・・・・・だから、お前しつこい。俺は、もうお前なんかに媚びる気ねえから」
その頃、田端もデパートの傍を通りかかっていた
どうやら、電話でもめながらのようだが
「すぐに避難者を集めろーーーーーーーーーーーー!!」
その声に、田端はすぐに電話を切る
五三デパートで・・・火事だ
「小山田教官!」
「お前ら・・・どうしてここに・・・」
「たまたま通りかかったんです!俺らにも手伝わせてください!」
「よし!すぐに車の中で防護服を着てこい!」
「よぉし!!」
「状況は?」
「休日という事もあり、かなりの来店客がいたようです。大半は避難したようですが、まだ要救助者が取り残されているかもしれません」
「ねえ・・・そういえば、今日、柳宿さんまだ戻ってきてないんじゃない?」
「そういえば・・・有給取って、デパートにって・・・」
「え・・・ちょっと待って?」
「・・・・・・・・・・・・は?」
翼宿は、その会話を聞きつけた
「どないした?翼宿」
「柳宿が・・・?」
「は?」
「ちょお待てや・・・」
翼宿は、デパートを見上げる
『馬鹿!大嫌い!!もう二度と顔見せないで!!』
「あんの・・・・・・・・・・・・・アホッ!」
「た・・・翼宿!?」
友人の制止も聞かずに、翼宿は走っていた
翼宿達六人は、休暇を利用して日帰り温泉旅行に出掛けていた
そのお陰か、翼宿も少しずつ明るさを取り戻して行った
「もうすぐ・・・俺らバラバラになるんだな」
「せやな・・・せっかく仲良くなれたのにな」
伊豆の温泉旅館で、六人は酒を飲みながらそんな話をしていた
「ところで・・・翼宿。お前、柳宿ちゃんと喧嘩したんやろ?」
「なっ・・・何で、知ってんねん!?」
「この間、会った時に凄い怒ってたぞ~柳宿ちゃん」
「まぢかよ!お前、彼女に何て事を!!」
「あ~~~そんなに好きなら、付き合ってまえばえぇやん!お前らにちやほやされれば、あいつも機嫌よくなるやろーが!」
そう言って、酒を飲み干してしまう翼宿
「素直じゃない奴・・・」
「何か言うたか!?」
「何でも~」
ちょうどその頃、柳宿はとあるデパートに来ていた
実家のブランドの服屋のショーウインドウを眺める
「・・・・・・・・・・・・帰っちゃおうかなあ」
あれから、ずっと迷っていた
本当は本心であんな事を思った訳ではない
ずっと迷いがあって・・・それを漏らしてしまったのだ
一番聞いてほしかったあいつに
しかし
『ああ~ちっとも分からん!お前みたいな情けなくてしょーもない女の気持ちなんかなあ』
彼は受け止めてはくれなかった
だけど、それはしょうがないのかもしれない
彼は・・・人一倍負けず嫌いで熱い奴だったから
携帯を開く
「謝りたい・・・」
しかし、次の瞬間すぐに携帯を閉じた
「いやいや!あいつだって、元からデリカシーないトコあるんだしっ!あたしだけが悪い訳じゃない!」
柳宿は、自分にそう言い聞かせて歩きだした
「こら!タケル!蝋燭いたずらしないの!!」
「ママーだって、すごーい!」
おもちゃ売場に並んでいる風変わりな蝋燭に、子供が手を伸ばしている
「怪我するわよー早く来なさい」
母親が少し目を離した時だった
カシャーン
ボッ
「ママーーーーー!!」
子供の悲鳴と、周りの悲鳴
子供が蝋燭を倒し、その火がテーブルクロスについてしまった
「きゃあああ!!タケル!!」
『お客様にお知らせします。お客様にお知らせします。ただいま、5Fおもちゃ売場におきまして火災が発生いたしました。速やかに、係員の指示に従って避難してください』
「え・・・火事・・・?」
同じ階にいた柳宿も、煙の臭いを感じた
やはり、職業病なのだろうか
柳宿が周りに敏感になる
逃げ遅れた人はいないか
子供はいないか
「早く避難してください!」
客が、次々に避難する
逃げ遅れた子供などはいないと確認し、柳宿も逃げようとした
その時だった
「くまさん!くまさん!」
少女が、燃え盛る炎の中に走っていく
その時、炎は既に向かいの電化製品に燃え移ろうとしていた
「危ない!!」
バァン
『火災発生火災発生!速やかに消火活動にあたれ!!』
朱雀消防も、デパートの外に駆けつけていた
翼宿達も日帰り温泉旅行から帰る途中にたまたまそこを通りかかった
「あれ?火事やないか?」
「本当だ・・・うわーーーしかもデパートじゃねえか!こりゃあ、要救助者わんさかいるぞ?」
「どうする?」
「いやー・・・行くしかないやろ」
今は、プライベートを過ごしている訓練生の身の彼らだが
現場を前に素通りする訳にはいかない
「・・・・・・・・・・・だから、お前しつこい。俺は、もうお前なんかに媚びる気ねえから」
その頃、田端もデパートの傍を通りかかっていた
どうやら、電話でもめながらのようだが
「すぐに避難者を集めろーーーーーーーーーーーー!!」
その声に、田端はすぐに電話を切る
五三デパートで・・・火事だ
「小山田教官!」
「お前ら・・・どうしてここに・・・」
「たまたま通りかかったんです!俺らにも手伝わせてください!」
「よし!すぐに車の中で防護服を着てこい!」
「よぉし!!」
「状況は?」
「休日という事もあり、かなりの来店客がいたようです。大半は避難したようですが、まだ要救助者が取り残されているかもしれません」
「ねえ・・・そういえば、今日、柳宿さんまだ戻ってきてないんじゃない?」
「そういえば・・・有給取って、デパートにって・・・」
「え・・・ちょっと待って?」
「・・・・・・・・・・・・は?」
翼宿は、その会話を聞きつけた
「どないした?翼宿」
「柳宿が・・・?」
「は?」
「ちょお待てや・・・」
翼宿は、デパートを見上げる
『馬鹿!大嫌い!!もう二度と顔見せないで!!』
「あんの・・・・・・・・・・・・・アホッ!」
「た・・・翼宿!?」
友人の制止も聞かずに、翼宿は走っていた