FIRE BOYS
「・・・堺!状況はどうだ!?」
『小山田教官!それが大変です!!翼宿が、子供助けようとして・・・土砂に!!』
「何だと・・・!?」
無線で連絡を受けた小山田教官の顔色が変わる
「柳宿!誘導お願い!」
「はい!もう大丈夫ですよ!お怪我はありませんか?」
「私の子供が・・・」
「え・・・?」
「一緒に買い物に来ていて・・・逸れてしまったんです!お願いします!子供を探してください!!」
「落ち着いてください!今、救助の者が捜索に向かってますので・・・」
柳宿は、不安げにビルを見上げた
ピチャーン
「・・・・・・・・・・っ・・・!」
腕を怪我したようだ
しかし、辛うじて翼宿の意識はあった
「おい・・・坊主・・・平気か・・・!?」
必死に庇った自分の腕の中の少年に声をかける
「お兄ちゃん・・・怪我してる・・・」
「これくらい平気や。こんなんで泣いてたら、男が廃るわ」
翼宿は、へへへと陽気に笑う
どうやら、瓦礫の間に辛うじて隙間が出来たようだ
「・・・・・・・・・・・やばいな。完全に封鎖されてしもたな」
遠くから、自分を呼ぶ声が聞こえる
恐らく、堺と小泉からも瓦礫で相当距離が出来てしまったのだろう
「堪忍な。坊主・・・もう少しで救助来るから、大人しくしてるんやで」
「本当に・・・助かるの?」
少年は、涙で震えていた
「ママに会いたい・・・」
そうか。この少年は、母親と逸れてしまったのだ
「・・・坊主。名前は?」
「神崎龍太・・・」
「龍太。兄ちゃんとお話するか?」
翼宿は、笑顔を絶やさなかった
「小泉!堺!」
小泉と堺は、一旦退却した
「すみません・・・俺・・・翼宿に・・・そっちに行くなって言ったんですけど・・・」
「あいつ、安全な場所探しても意味ないって言って・・・瓦礫が崩れそうな部屋に入って行って・・・そこで子供を見つけて・・・それで」
「FIRE BOYSの応援は、後どれくらいで来ますか?」
消火にあたっていた消防士に、小山田が尋ねる
「・・・・・・・・後30分はかかるでしょう。向こうの現場とだいぶ離れているので・・・それまでに持つかどうか・・・」
柳宿は、それを聞いて駆け寄った
「あの・・・すみません!翼宿君は・・・?」
「それが・・・瓦礫の中に子供と一緒に・・・」
「え・・・!?」
柳宿の不安が的中した
物陰から見ていた張宿も、彼らの異変に気づいた
翼宿がいない
「翼宿・・・さん・・・?」
張宿は、そっと近寄る
「あいつ・・・いつもまっすぐだったよな」
「ああ・・・張宿の時だって、あいつ・・・最後まで張宿を信じていた」
二人の会話に、張宿の足が止まる
「何で・・・もっと張宿の事を仲間として認めてやれなかったんだろうな」
「逃げ腰で捜索した俺らの方がよっぽど出来そこないだ・・・」
張宿の瞳に涙が溢れる
「小泉さん・・・堺さん・・・」
「・・・・・・どや?これが、俺の女家族一家の顛末や。俺は、「もうやってられっかー」って出て行ったんや!」
「すごぉーい・・・ママと離れて寂しくなかったの?」
「龍太も後十年したら分かるわ。オカン以上に大事な夢がきっと出来るで」
翼宿は、自分の身の上話を龍太に聞かせていた
龍太の表情から曇りは消えていて、その瞳には希望が満ちていた
熱い男のロマンス・・・誰もが憧れる夢だった
ギギギ・・・ガラガラ
「うわ・・・」
「大丈夫や大丈夫や!絶対に兄ちゃんが護ってやるからな!」
翼宿は、その腕にしっかりと龍太を抱きとめた
「教官!何とかならないんですか!」
「翼宿の奴・・・死んじゃいますよ!」
「落ち着け!俺らがじたばたしても、どうしようもない!」
「大丈夫ですよ・・・」
小泉と堺、それに小山田は振り向いた
「きっと・・・翼宿さんは帰って来ます」
涙を拭って、張宿は呟いた
バラバラバラバラ
その時、FIRE BOYSのヘリコプターが宙を舞った
『小山田教官!それが大変です!!翼宿が、子供助けようとして・・・土砂に!!』
「何だと・・・!?」
無線で連絡を受けた小山田教官の顔色が変わる
「柳宿!誘導お願い!」
「はい!もう大丈夫ですよ!お怪我はありませんか?」
「私の子供が・・・」
「え・・・?」
「一緒に買い物に来ていて・・・逸れてしまったんです!お願いします!子供を探してください!!」
「落ち着いてください!今、救助の者が捜索に向かってますので・・・」
柳宿は、不安げにビルを見上げた
ピチャーン
「・・・・・・・・・・っ・・・!」
腕を怪我したようだ
しかし、辛うじて翼宿の意識はあった
「おい・・・坊主・・・平気か・・・!?」
必死に庇った自分の腕の中の少年に声をかける
「お兄ちゃん・・・怪我してる・・・」
「これくらい平気や。こんなんで泣いてたら、男が廃るわ」
翼宿は、へへへと陽気に笑う
どうやら、瓦礫の間に辛うじて隙間が出来たようだ
「・・・・・・・・・・・やばいな。完全に封鎖されてしもたな」
遠くから、自分を呼ぶ声が聞こえる
恐らく、堺と小泉からも瓦礫で相当距離が出来てしまったのだろう
「堪忍な。坊主・・・もう少しで救助来るから、大人しくしてるんやで」
「本当に・・・助かるの?」
少年は、涙で震えていた
「ママに会いたい・・・」
そうか。この少年は、母親と逸れてしまったのだ
「・・・坊主。名前は?」
「神崎龍太・・・」
「龍太。兄ちゃんとお話するか?」
翼宿は、笑顔を絶やさなかった
「小泉!堺!」
小泉と堺は、一旦退却した
「すみません・・・俺・・・翼宿に・・・そっちに行くなって言ったんですけど・・・」
「あいつ、安全な場所探しても意味ないって言って・・・瓦礫が崩れそうな部屋に入って行って・・・そこで子供を見つけて・・・それで」
「FIRE BOYSの応援は、後どれくらいで来ますか?」
消火にあたっていた消防士に、小山田が尋ねる
「・・・・・・・・後30分はかかるでしょう。向こうの現場とだいぶ離れているので・・・それまでに持つかどうか・・・」
柳宿は、それを聞いて駆け寄った
「あの・・・すみません!翼宿君は・・・?」
「それが・・・瓦礫の中に子供と一緒に・・・」
「え・・・!?」
柳宿の不安が的中した
物陰から見ていた張宿も、彼らの異変に気づいた
翼宿がいない
「翼宿・・・さん・・・?」
張宿は、そっと近寄る
「あいつ・・・いつもまっすぐだったよな」
「ああ・・・張宿の時だって、あいつ・・・最後まで張宿を信じていた」
二人の会話に、張宿の足が止まる
「何で・・・もっと張宿の事を仲間として認めてやれなかったんだろうな」
「逃げ腰で捜索した俺らの方がよっぽど出来そこないだ・・・」
張宿の瞳に涙が溢れる
「小泉さん・・・堺さん・・・」
「・・・・・・どや?これが、俺の女家族一家の顛末や。俺は、「もうやってられっかー」って出て行ったんや!」
「すごぉーい・・・ママと離れて寂しくなかったの?」
「龍太も後十年したら分かるわ。オカン以上に大事な夢がきっと出来るで」
翼宿は、自分の身の上話を龍太に聞かせていた
龍太の表情から曇りは消えていて、その瞳には希望が満ちていた
熱い男のロマンス・・・誰もが憧れる夢だった
ギギギ・・・ガラガラ
「うわ・・・」
「大丈夫や大丈夫や!絶対に兄ちゃんが護ってやるからな!」
翼宿は、その腕にしっかりと龍太を抱きとめた
「教官!何とかならないんですか!」
「翼宿の奴・・・死んじゃいますよ!」
「落ち着け!俺らがじたばたしても、どうしようもない!」
「大丈夫ですよ・・・」
小泉と堺、それに小山田は振り向いた
「きっと・・・翼宿さんは帰って来ます」
涙を拭って、張宿は呟いた
バラバラバラバラ
その時、FIRE BOYSのヘリコプターが宙を舞った