紡歌
「・・・・・・・・っ・・・」
鬼宿の器用な手つきには、嫌でも感じる
二人は、寝台の上で愛し合っていた
ぎこちない愛し方で
しかし、鬼宿が腰に手を回そうとすると
「待って・・・」
掠れた柳宿の声が響いた
「どうした・・・?」
「あたし・・・」
見ると、柳宿の頬を涙が伝っていた
「柳宿・・・」
「ごめん・・・」
嗚咽を漏らして泣きだした柳宿を、鬼宿は静かに抱き起こした
「・・・・・・・・・・・・・・・やっぱり、嫌だよな」
「嫌じゃないけど・・・ごめん。やっぱり、あたし・・・」
泣きだした柳宿を見つめ、鬼宿は優しく服をかけた
「ごめんな。無理じいして・・・もう、しねえよ」
鬼宿は寝台から立ち上がり、服を着た
ランプは、空しく燃えていた
「柳宿ーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
慟哭に響く翼宿の声
まさか谷底に落ちたのではないかと、別の方面から疑い始めた
しかし、鬼宿が柳宿を連れ出したなんて事は、翼宿にはゆうにお見通しだった
「くそっ・・・・・・・・・・・・・!!」
翼宿は、木の幹に思い切り拳を叩きつけた
「・・・・・・・・・・・たまの奴・・・」
きっと、今頃二人は・・・
「ああああああああああああああああかんっ!!考えるのやめぃ!!」
翼宿は自らを振り払うように、森の中を全速力で駆け抜けた
「・・・・・・・・・・・・・・・ごめんね。鬼宿」
「え・・・?」
しばらくして落ち着いた柳宿から発せられた言葉
「同情して、あんたに抱かれようとしたの」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「最低よね、あたしは」
「・・・んな事ねえよ。お前は誰よりも優しいんだよ」
「翼宿にも、謝らなきゃいけないわね。あんた達も仲直りしなさい」
「・・・・・・・・・ああ」
「あたしはやっぱりあんたは美朱と結ばれるべきだって信じてるから」
「柳宿・・・」
「ありがとう。嬉しかったよ・・・・・・・・・・・・愛してくれて」
「でも、俺・・・今更あいつに何て・・・」
「誰でも一時の気の迷いはあるものよ。美朱は優しい子よ。許してくれるわ・・・」
自分が愛した柳宿に励まされるなんてと、鬼宿は変な気持ちになった
「・・・・・・・・・・・・分かった。今日の事はお互い忘れよう。もうすぐ夜が明ける。その前に帰ろう」
「・・・・・・えぇ」
「だけど、俺の気持ち忘れないでくれよ」
「・・・・・・・・・・・・・ありがとね」
夜が明ける
帰ろう
鬼宿の器用な手つきには、嫌でも感じる
二人は、寝台の上で愛し合っていた
ぎこちない愛し方で
しかし、鬼宿が腰に手を回そうとすると
「待って・・・」
掠れた柳宿の声が響いた
「どうした・・・?」
「あたし・・・」
見ると、柳宿の頬を涙が伝っていた
「柳宿・・・」
「ごめん・・・」
嗚咽を漏らして泣きだした柳宿を、鬼宿は静かに抱き起こした
「・・・・・・・・・・・・・・・やっぱり、嫌だよな」
「嫌じゃないけど・・・ごめん。やっぱり、あたし・・・」
泣きだした柳宿を見つめ、鬼宿は優しく服をかけた
「ごめんな。無理じいして・・・もう、しねえよ」
鬼宿は寝台から立ち上がり、服を着た
ランプは、空しく燃えていた
「柳宿ーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
慟哭に響く翼宿の声
まさか谷底に落ちたのではないかと、別の方面から疑い始めた
しかし、鬼宿が柳宿を連れ出したなんて事は、翼宿にはゆうにお見通しだった
「くそっ・・・・・・・・・・・・・!!」
翼宿は、木の幹に思い切り拳を叩きつけた
「・・・・・・・・・・・たまの奴・・・」
きっと、今頃二人は・・・
「ああああああああああああああああかんっ!!考えるのやめぃ!!」
翼宿は自らを振り払うように、森の中を全速力で駆け抜けた
「・・・・・・・・・・・・・・・ごめんね。鬼宿」
「え・・・?」
しばらくして落ち着いた柳宿から発せられた言葉
「同情して、あんたに抱かれようとしたの」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「最低よね、あたしは」
「・・・んな事ねえよ。お前は誰よりも優しいんだよ」
「翼宿にも、謝らなきゃいけないわね。あんた達も仲直りしなさい」
「・・・・・・・・・ああ」
「あたしはやっぱりあんたは美朱と結ばれるべきだって信じてるから」
「柳宿・・・」
「ありがとう。嬉しかったよ・・・・・・・・・・・・愛してくれて」
「でも、俺・・・今更あいつに何て・・・」
「誰でも一時の気の迷いはあるものよ。美朱は優しい子よ。許してくれるわ・・・」
自分が愛した柳宿に励まされるなんてと、鬼宿は変な気持ちになった
「・・・・・・・・・・・・分かった。今日の事はお互い忘れよう。もうすぐ夜が明ける。その前に帰ろう」
「・・・・・・えぇ」
「だけど、俺の気持ち忘れないでくれよ」
「・・・・・・・・・・・・・ありがとね」
夜が明ける
帰ろう