紡歌
「鬼宿っ・・・鬼宿!!」
美朱は、宮殿の外に飛び出した
どうも納得がいかなかったからだ
「美朱?」
「翼宿・・・鬼宿は?鬼宿はどこにいるか知らない?」
「いや・・・おらんのか?」
「うん・・・部屋にも戻ってこないし、どこに行ったんだか・・・」
まさか・・・
翼宿の中に嫌な不安がよぎった
しかし、美朱に鬼宿と柳宿の事を言ってはいけない
翼宿は精一杯隠した
「ほな・・・二手に分かれて探すで。俺はあっち探すから、お前はあっち探せ」
「うん・・・みんなも呼んできた方がいいかな・・・」
「いや。あんま大事にすな。何とか俺らで見つけ出すで」
他の七星にも知られる訳にはいかない
こうして、鬼宿と・・・柳宿の捜索が始まった
ゴロゴロゴロ・・・
遠雷が響いている
鬼宿と柳宿は、宿屋に来ていた
ここは、下のバーで酒を飲んで酔いつぶれた男女がよく泊まる場所
ある意味窺わしい場所だった
今日は天気が悪いせいか、客も少なかった
「・・・・・・・・・何か飲むか?」
「・・・・・・・・・いい」
柳宿は寝台に座ってぼんやりとしている
鬼宿は、その横に腰かけた
「・・・・・・・・・・俺のせいだよな」
「え?」
「俺、美朱と別れても、お前と一緒になれる訳ないって分かってたよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「だけど、自分に嘘だけはつきたくなかったから」
「あの子、傷ついてたでしょ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あたしがみんなに中途半端に接するから、そういう気持ちを持たれたりするのよね」
「そんな事ない!!それがお前の魅力だよ!!」
鬼宿は、柳宿の両肩を掴んだ
「仲間思いのお前が悩む事分かってて・・・俺・・・ごめん」
「鬼宿・・・」
「なあ・・・キスしていいか?」
柳宿はびくついた
鬼宿はそっと彼の唇にキスをする
柳宿は拒み気味にそれを受け入れた
「お前と初めて会った時・・・お前のご挨拶はキスだったもんな」
柳宿は赤くなって俯く
「あの時は傲慢な女が来たって思ってた。全然好みじゃないって思ってたよ。だけど、本当のお前はこんなに優しくて弱くて・・・」
鬼宿の台詞に思わず逃げ出したくなるくらい恥ずかしくなる
「・・・・・・あたし、そんなにいい人間じゃないよ」
「何言ってるんだよ。もっと自信持てよ」
「美朱を捨ててまで選ぶ相手じゃない・・・」
「あいつには悪い事したと思ってるよ。だけど・・・俺は翼宿みたいにはっきりしないのは嫌いだから」
その言葉に、顔をあげる
「俺、翼宿の事許せないんだ。中途半端にお前にあんな事して・・・自分の気持ちもよく分からない癖にさ」
「それは・・・あたしが男だから・・・」
「そんなの関係ないと思うけどな。柳宿は柳宿だよ」
もう・・・悩むのが馬鹿らしくなってきた
「鬼宿・・・あたし」
「ん?」
「もう、好きにしていいよ・・・」
鬼宿のまっすぐさは、認める
自分も見習いたいと思っていた
だからこそ、こいつの腕になら抱かれてもいい
「いいのか・・・?」
柳宿は黙って頷いた
鬼宿は、柳宿の唇をもう一度塞いだ
いや・・・深く口づけた
そのまま、二人は倒れた
美朱は、宮殿の外に飛び出した
どうも納得がいかなかったからだ
「美朱?」
「翼宿・・・鬼宿は?鬼宿はどこにいるか知らない?」
「いや・・・おらんのか?」
「うん・・・部屋にも戻ってこないし、どこに行ったんだか・・・」
まさか・・・
翼宿の中に嫌な不安がよぎった
しかし、美朱に鬼宿と柳宿の事を言ってはいけない
翼宿は精一杯隠した
「ほな・・・二手に分かれて探すで。俺はあっち探すから、お前はあっち探せ」
「うん・・・みんなも呼んできた方がいいかな・・・」
「いや。あんま大事にすな。何とか俺らで見つけ出すで」
他の七星にも知られる訳にはいかない
こうして、鬼宿と・・・柳宿の捜索が始まった
ゴロゴロゴロ・・・
遠雷が響いている
鬼宿と柳宿は、宿屋に来ていた
ここは、下のバーで酒を飲んで酔いつぶれた男女がよく泊まる場所
ある意味窺わしい場所だった
今日は天気が悪いせいか、客も少なかった
「・・・・・・・・・何か飲むか?」
「・・・・・・・・・いい」
柳宿は寝台に座ってぼんやりとしている
鬼宿は、その横に腰かけた
「・・・・・・・・・・俺のせいだよな」
「え?」
「俺、美朱と別れても、お前と一緒になれる訳ないって分かってたよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「だけど、自分に嘘だけはつきたくなかったから」
「あの子、傷ついてたでしょ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「あたしがみんなに中途半端に接するから、そういう気持ちを持たれたりするのよね」
「そんな事ない!!それがお前の魅力だよ!!」
鬼宿は、柳宿の両肩を掴んだ
「仲間思いのお前が悩む事分かってて・・・俺・・・ごめん」
「鬼宿・・・」
「なあ・・・キスしていいか?」
柳宿はびくついた
鬼宿はそっと彼の唇にキスをする
柳宿は拒み気味にそれを受け入れた
「お前と初めて会った時・・・お前のご挨拶はキスだったもんな」
柳宿は赤くなって俯く
「あの時は傲慢な女が来たって思ってた。全然好みじゃないって思ってたよ。だけど、本当のお前はこんなに優しくて弱くて・・・」
鬼宿の台詞に思わず逃げ出したくなるくらい恥ずかしくなる
「・・・・・・あたし、そんなにいい人間じゃないよ」
「何言ってるんだよ。もっと自信持てよ」
「美朱を捨ててまで選ぶ相手じゃない・・・」
「あいつには悪い事したと思ってるよ。だけど・・・俺は翼宿みたいにはっきりしないのは嫌いだから」
その言葉に、顔をあげる
「俺、翼宿の事許せないんだ。中途半端にお前にあんな事して・・・自分の気持ちもよく分からない癖にさ」
「それは・・・あたしが男だから・・・」
「そんなの関係ないと思うけどな。柳宿は柳宿だよ」
もう・・・悩むのが馬鹿らしくなってきた
「鬼宿・・・あたし」
「ん?」
「もう、好きにしていいよ・・・」
鬼宿のまっすぐさは、認める
自分も見習いたいと思っていた
だからこそ、こいつの腕になら抱かれてもいい
「いいのか・・・?」
柳宿は黙って頷いた
鬼宿は、柳宿の唇をもう一度塞いだ
いや・・・深く口づけた
そのまま、二人は倒れた