太陽に咲く秋桜
「俊ーv次、行くわよ!!」
「おい・・・お前・・・さっきから絶叫系ばっかやないか・・・」
「日頃のストレス解消にはこれが一番なのよ!!ほら!!次行く!!」
「ちょ・・・おま・・・」
晴れ晴れとした青空の下、柳の笑い声が響く
今日は、最後のデート
「はあ~~~vすっきりしたvv」
「うぷ・・・俺・・・もうアカン・・・」
ある程度アトラクションを乗り終えた頃は、もうすっかり日も傾きかけていた
「全く~山賊が転生した人間が情けないわねぇ」
「山賊やから、乗り物が嫌いなんや!!」
「さて、夕飯食べてぼちぼち帰る準備しなきゃね!!」
「あー俺、ちょっと寄るトコあるんや」
「え?」
「先に店行って、席取っててくれや」
「え・・・ちょっとぉ」
俊は、そのまま駆けだして行ってしまった
「最後のデートに置いてけぼりぃ?」
柳は、遊園地に隣接するレストランで一人ジュースを飲んで待っていた
「・・・・・・・・・・・しかし、今日でこの景色とも最後か」
辺りを見ると、家族連れやカップルでほぼ席は埋め尽くされていた
「美朱のいた世界・・・居心地悪くもなかったわね」
柳は笑みを浮かべた
そして、改めて自分の心臓に手を当てる
「・・・・・・・・・・・・・・・で、あたしって・・・・・・・・・・・・・女・・・・・・・・・・・・・・・なのよね」
今更ながら気づいた事実
胸のわずかなふくらみも、しなやかな腰も、さすがのオカマ時代も再現しきれなかった部分だ
そんな自分の体の輪郭を思うと、思わず顔が赤くなる
「・・・・・・・・・・・・あたし、今夜翼宿と・・・?」
「すまん!!駅のコインロッカーが混んでて遅くなったわ!!」
俊が息切れをしながから、店に入ってきた
片手には大きな板を抱えている
「・・・・・・・・・・・・あ。それ・・・」
俊は、キャンパスを裏返しにして自分の椅子の後ろに置いた
「まだ・・・・・・・・・・・・内緒や」
俊の「最後」の作品だ
季節はもうすぐ冬
日が沈む時間も早いし、気温が下がるのも早い
そこだけは本の世界と変わらない事実だった
俊と柳は夕食を終え、駅の屋上の小さな展望台の椅子に腰かけていた
ここからは、東京の夜景が一望出来る
「着てろ」
俊は、柳にコートをかける
「いいわよ。あたしだって男・・・」
「今は女の体やろ」
そうだ。「柳」の体を甘く見てはいけない
「ありがとう」
「遂に・・・・・・・・・・明日やな」
「えぇ」
「どのみち、空港に見送りには行くさかい」
その言葉に、柳は俊を見る
「え・・・?」
「お前は、この世界に残れ」
「翼宿・・・?何言ってるの?」
「迷ってるんやろ?柳の夢叶えてやりたいんやろ?」
「それは・・・」
「朱雀召喚は残念やけどな。どうやら手がない訳でもないようなんや」
「え?」
「昨日・・・太一君が俺のトコに来たんや」
『どうじゃ?翼宿。お主はもう決断したのか?』
『まな。この作品仕上げたら、俺は本の世界に戻る』
『意外に冷静な判断じゃな』
『美朱や鬼宿・・・みんなを放っておけんし』
『しかし・・・柳宿はどうする事やら』
『なあ・・・ババア』
『何じゃ?』
『もしも、柳宿がこの世界に残る事になったら、もう朱雀は呼び出せへんのかいな?』
『・・・・・・・・・・・そういう訳ではない。これは、本来極秘事情じゃが、七星士の一人が何らかの事情で欠けた場合はそれに見合った方法が一つだけあるのじゃ』
『ホンマか!?』
『それは今は教えられん。その時が来たら・・・な』
「お前がいなくても・・・朱雀は呼び出せる」
「・・・・・・・・・・・・・そんな」
「俺かて、お前と帰りたいで。だけど、お前を一番知ってるからこそ、俺はお前を止められん」
「翼宿・・・」
「お前がやりたいようにせぇ。事情は俺からみんなに話しておく」
涙が流れる
「だって・・・だって、あたし・・・」
俊は柳を抱きしめる
「・・・・・・・・・・・・泣くな。阿呆」
「・・・・・・・・・・・っ・・・」
「俺が我慢しとるのに、ホンマにお前は・・・」
俊は柳の頬の涙を救う
「ホンマに女になってもうたんやな」
柳は、下を向く
「そんな事ない・・・あたしは弱い人間よ・・・。分からないようにしてただけ。あたしがしっかりしなきゃ、みんな駄目になってしまうから・・・だから、いつも気丈に振る舞って強がって・・・でも違うの・・・あたしはそんなに凄い人間じゃない」
「・・・・・・・・・・・・当たり前やろ」
「・・・・・・・・・・・・え?」
「お前は、世界一不器用な人間や」
俊は優しく微笑んでいた
「翼宿・・・」
「そんなお前だからこそ、惚れたんや」
もう一度、柳を抱きしめる
「なあ・・・聞かせてくれへんか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「別れの前に、「柳宿」の口から・・・」
「あたしは・・・」
鼓動が速まる
翼宿の笑顔
勿論、失いたくない
だけど
「おい・・・お前・・・さっきから絶叫系ばっかやないか・・・」
「日頃のストレス解消にはこれが一番なのよ!!ほら!!次行く!!」
「ちょ・・・おま・・・」
晴れ晴れとした青空の下、柳の笑い声が響く
今日は、最後のデート
「はあ~~~vすっきりしたvv」
「うぷ・・・俺・・・もうアカン・・・」
ある程度アトラクションを乗り終えた頃は、もうすっかり日も傾きかけていた
「全く~山賊が転生した人間が情けないわねぇ」
「山賊やから、乗り物が嫌いなんや!!」
「さて、夕飯食べてぼちぼち帰る準備しなきゃね!!」
「あー俺、ちょっと寄るトコあるんや」
「え?」
「先に店行って、席取っててくれや」
「え・・・ちょっとぉ」
俊は、そのまま駆けだして行ってしまった
「最後のデートに置いてけぼりぃ?」
柳は、遊園地に隣接するレストランで一人ジュースを飲んで待っていた
「・・・・・・・・・・・しかし、今日でこの景色とも最後か」
辺りを見ると、家族連れやカップルでほぼ席は埋め尽くされていた
「美朱のいた世界・・・居心地悪くもなかったわね」
柳は笑みを浮かべた
そして、改めて自分の心臓に手を当てる
「・・・・・・・・・・・・・・・で、あたしって・・・・・・・・・・・・・女・・・・・・・・・・・・・・・なのよね」
今更ながら気づいた事実
胸のわずかなふくらみも、しなやかな腰も、さすがのオカマ時代も再現しきれなかった部分だ
そんな自分の体の輪郭を思うと、思わず顔が赤くなる
「・・・・・・・・・・・・あたし、今夜翼宿と・・・?」
「すまん!!駅のコインロッカーが混んでて遅くなったわ!!」
俊が息切れをしながから、店に入ってきた
片手には大きな板を抱えている
「・・・・・・・・・・・・あ。それ・・・」
俊は、キャンパスを裏返しにして自分の椅子の後ろに置いた
「まだ・・・・・・・・・・・・内緒や」
俊の「最後」の作品だ
季節はもうすぐ冬
日が沈む時間も早いし、気温が下がるのも早い
そこだけは本の世界と変わらない事実だった
俊と柳は夕食を終え、駅の屋上の小さな展望台の椅子に腰かけていた
ここからは、東京の夜景が一望出来る
「着てろ」
俊は、柳にコートをかける
「いいわよ。あたしだって男・・・」
「今は女の体やろ」
そうだ。「柳」の体を甘く見てはいけない
「ありがとう」
「遂に・・・・・・・・・・明日やな」
「えぇ」
「どのみち、空港に見送りには行くさかい」
その言葉に、柳は俊を見る
「え・・・?」
「お前は、この世界に残れ」
「翼宿・・・?何言ってるの?」
「迷ってるんやろ?柳の夢叶えてやりたいんやろ?」
「それは・・・」
「朱雀召喚は残念やけどな。どうやら手がない訳でもないようなんや」
「え?」
「昨日・・・太一君が俺のトコに来たんや」
『どうじゃ?翼宿。お主はもう決断したのか?』
『まな。この作品仕上げたら、俺は本の世界に戻る』
『意外に冷静な判断じゃな』
『美朱や鬼宿・・・みんなを放っておけんし』
『しかし・・・柳宿はどうする事やら』
『なあ・・・ババア』
『何じゃ?』
『もしも、柳宿がこの世界に残る事になったら、もう朱雀は呼び出せへんのかいな?』
『・・・・・・・・・・・そういう訳ではない。これは、本来極秘事情じゃが、七星士の一人が何らかの事情で欠けた場合はそれに見合った方法が一つだけあるのじゃ』
『ホンマか!?』
『それは今は教えられん。その時が来たら・・・な』
「お前がいなくても・・・朱雀は呼び出せる」
「・・・・・・・・・・・・・そんな」
「俺かて、お前と帰りたいで。だけど、お前を一番知ってるからこそ、俺はお前を止められん」
「翼宿・・・」
「お前がやりたいようにせぇ。事情は俺からみんなに話しておく」
涙が流れる
「だって・・・だって、あたし・・・」
俊は柳を抱きしめる
「・・・・・・・・・・・・泣くな。阿呆」
「・・・・・・・・・・・っ・・・」
「俺が我慢しとるのに、ホンマにお前は・・・」
俊は柳の頬の涙を救う
「ホンマに女になってもうたんやな」
柳は、下を向く
「そんな事ない・・・あたしは弱い人間よ・・・。分からないようにしてただけ。あたしがしっかりしなきゃ、みんな駄目になってしまうから・・・だから、いつも気丈に振る舞って強がって・・・でも違うの・・・あたしはそんなに凄い人間じゃない」
「・・・・・・・・・・・・当たり前やろ」
「・・・・・・・・・・・・え?」
「お前は、世界一不器用な人間や」
俊は優しく微笑んでいた
「翼宿・・・」
「そんなお前だからこそ、惚れたんや」
もう一度、柳を抱きしめる
「なあ・・・聞かせてくれへんか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「別れの前に、「柳宿」の口から・・・」
「あたしは・・・」
鼓動が速まる
翼宿の笑顔
勿論、失いたくない
だけど