Making of the Moon【柳宿side】
バタン
柳宿は、家のドアを思い切り閉めた
「柳宿・・・。どうしたんだい?」
「な・・・何でも・・・ない」
そのまま自分の部屋へ駆け込む
シャッ
すぐさまカーテンを閉め、布団に包まった
Plllllllllllll
着信音が響く
窓を見ると、「非通知設定」
そのまま、携帯を放り投げた
ストーカー
間違いなかった
いくら実家暮らしの柳宿といえど、これは耐え難い恐怖だった
「呂候。明日から出張だっけ?」
夕食に呼ばれ、降りた柳宿の耳に届いた言葉
「一か月を超える長い出張なんだ。でも、大きなビジネスを任されているから、頑張らなきゃ」
ニャ~?
タマが、柳宿の異変に気づいた
(そっか・・・兄貴・・・大きな仕事任されるんだ)
とても、そんな兄に相談する気にはなれなかった
「柳宿~?元気ないよ~?どうしたの?」
「ちょっとね・・・」
暗い面持ちで登校した柳宿に、薫は心配の声をかける
そのままロッカールームへ入っていった柳宿を、鏡花は複雑な表情で見守っていた
「やばいわ・・・完全に顔に出てる」
関係ない人を巻き込んではいけない
犠牲心が強い柳宿は、そう自分に言い聞かせていた
しかし
バサバサッ
ロッカーを開けた瞬間、落ちてきたのは大量の手紙
「嫌・・・!!!」
そこには、「いつも見ています」「大好きだよ」「今から学校?」「今度、ドライブしようよ」
様々なメッセージが書かれていた
Pllllllllllllll
『もしもし?』
「昴宿さん・・・」
『柳宿ちゃん?どうしたんだい?この前はありがとね~v』
「あたし・・・」
『柳宿ちゃん?どうかしたかい?』
『絶対に夜は家の外に出ちゃいけないよ。なるべく帰りは友達と一緒にいなさい。事情までは話さなくていいから。鬼宿には、あたしから言っておくよ。大丈夫だからね?柳宿ちゃん』
昴宿の励ましはこうだった
部屋の中でも、電気は消していた
ニャ~
さすがに心配になったタマが、柳宿に駆け寄る
「ごめん・・・ね・・・。大丈夫だから」
Plllllllllllllllll
鳴りやまない携帯
「たすき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そのまま、翼宿の電話帳を開く
しかし
彼は、出なかった
柳宿は、家のドアを思い切り閉めた
「柳宿・・・。どうしたんだい?」
「な・・・何でも・・・ない」
そのまま自分の部屋へ駆け込む
シャッ
すぐさまカーテンを閉め、布団に包まった
Plllllllllllll
着信音が響く
窓を見ると、「非通知設定」
そのまま、携帯を放り投げた
ストーカー
間違いなかった
いくら実家暮らしの柳宿といえど、これは耐え難い恐怖だった
「呂候。明日から出張だっけ?」
夕食に呼ばれ、降りた柳宿の耳に届いた言葉
「一か月を超える長い出張なんだ。でも、大きなビジネスを任されているから、頑張らなきゃ」
ニャ~?
タマが、柳宿の異変に気づいた
(そっか・・・兄貴・・・大きな仕事任されるんだ)
とても、そんな兄に相談する気にはなれなかった
「柳宿~?元気ないよ~?どうしたの?」
「ちょっとね・・・」
暗い面持ちで登校した柳宿に、薫は心配の声をかける
そのままロッカールームへ入っていった柳宿を、鏡花は複雑な表情で見守っていた
「やばいわ・・・完全に顔に出てる」
関係ない人を巻き込んではいけない
犠牲心が強い柳宿は、そう自分に言い聞かせていた
しかし
バサバサッ
ロッカーを開けた瞬間、落ちてきたのは大量の手紙
「嫌・・・!!!」
そこには、「いつも見ています」「大好きだよ」「今から学校?」「今度、ドライブしようよ」
様々なメッセージが書かれていた
Pllllllllllllll
『もしもし?』
「昴宿さん・・・」
『柳宿ちゃん?どうしたんだい?この前はありがとね~v』
「あたし・・・」
『柳宿ちゃん?どうかしたかい?』
『絶対に夜は家の外に出ちゃいけないよ。なるべく帰りは友達と一緒にいなさい。事情までは話さなくていいから。鬼宿には、あたしから言っておくよ。大丈夫だからね?柳宿ちゃん』
昴宿の励ましはこうだった
部屋の中でも、電気は消していた
ニャ~
さすがに心配になったタマが、柳宿に駆け寄る
「ごめん・・・ね・・・。大丈夫だから」
Plllllllllllllllll
鳴りやまない携帯
「たすき・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そのまま、翼宿の電話帳を開く
しかし
彼は、出なかった