Making of the Moon【柳宿side】
「・・・・・・・・柳宿!!!」
「ん・・・加奈子さん」
「着いたわよ!!」
「へ・・・着いたって・・・?」
「LAよ!!空港!!ほら、早く降りて!!」
「へ・・・?」
あたしは、またLAに帰ってきました
「ほらほら!!チェックインまで後一時間しかないから!!荷物まとめて!!」
柳宿は、飛行機で爆睡していたようだった
眠い目をこすりながら、自分のトランクを片手で引きずり空港を出る
「今日はホテルに泊まって、明日からホームステイ先へ移動よ!!」
タクシーの中で、加奈子はパンフレットを見ながら説明をする
「・・・・・・・・・・緊張してきたぁ」
「平気よ!!あなたの人柄なら、すぐに馴染めるわ!!」
それも気になるが・・・・・・・・・・・・・・やはり外の景色が気になる
あの人が住んでいる街の景色
「今夜は自由行動!!まぁ、明日からの稽古の計画を立てるのが先決だけどね!!」
やっと、ホテルの部屋に落ち着いた二人
「・・・・・・・自由行動っていったって・・・右も左も分からないですよ」
「ああ・・・・・・・・・ここね」
「へ?」
突然、加奈子が持っていたマップの中央を指差す
「「Fire Power Sound」。ここがLA一の大手音楽会社よ。ここからそんなに離れてないわね」
鼓動が鳴る
「・・・・・・・・・・・・あんたの思い人が・・・いるところでしょ?」
そういえば、そんな名前の会社の話を夕城プロがしていたのを聞いた事がある
「・・・・・・いるんだぁ」
「別に見に行ってもいいのよv明日から忙しくなるんだし!!」
確かに会いたい・・・だけど
「会えなくて、明日からの稽古に集中出来なくなったら困るので・・・・・・・・あたしは帰る時でいいです」
「そう・・・残念だわ~」
「どうして、加奈子さんが残念がるんですか~?」
今、自分がここにいる目的は、決してそれだけに留まった事ではないのだから
だけど、一応伝えよう
メール画面を開く
『LAに・・・着いたよ。だいぶ落ち着いたかな?二週間いるから、会える日あったら連絡して?』
『初めまして。柳宿!!』
次の日、ホームステイ先へ移動になった
優しそうな男の人、綺麗な女の人、そしてその子供たちが出迎えてくれた
『三週間の間ですが、よろしくお願いします!!』
『可愛い女の子が来ると、うちの息子たちも興奮していたんだよ』
柳宿は、そんな子供たちの熱い視線に後ずさった
「・・・・・平気よ!!変な事されたら、あたしがただじゃおかないから!!」
「はは・・・よろしくお願いします」
『早速だが、柳宿には二週間後に控えた各国のピアニストが集まる定期演奏会に出演してもらう』
『・・・・・・えぇ!?私がですかぁ!?』
『それまでに、私らと稽古をみっちりやるから、覚悟しておけよ!!』
とても、思い人を考える余裕はなかった・・・
「ん・・・加奈子さん」
「着いたわよ!!」
「へ・・・着いたって・・・?」
「LAよ!!空港!!ほら、早く降りて!!」
「へ・・・?」
あたしは、またLAに帰ってきました
「ほらほら!!チェックインまで後一時間しかないから!!荷物まとめて!!」
柳宿は、飛行機で爆睡していたようだった
眠い目をこすりながら、自分のトランクを片手で引きずり空港を出る
「今日はホテルに泊まって、明日からホームステイ先へ移動よ!!」
タクシーの中で、加奈子はパンフレットを見ながら説明をする
「・・・・・・・・・・緊張してきたぁ」
「平気よ!!あなたの人柄なら、すぐに馴染めるわ!!」
それも気になるが・・・・・・・・・・・・・・やはり外の景色が気になる
あの人が住んでいる街の景色
「今夜は自由行動!!まぁ、明日からの稽古の計画を立てるのが先決だけどね!!」
やっと、ホテルの部屋に落ち着いた二人
「・・・・・・・自由行動っていったって・・・右も左も分からないですよ」
「ああ・・・・・・・・・ここね」
「へ?」
突然、加奈子が持っていたマップの中央を指差す
「「Fire Power Sound」。ここがLA一の大手音楽会社よ。ここからそんなに離れてないわね」
鼓動が鳴る
「・・・・・・・・・・・・あんたの思い人が・・・いるところでしょ?」
そういえば、そんな名前の会社の話を夕城プロがしていたのを聞いた事がある
「・・・・・・いるんだぁ」
「別に見に行ってもいいのよv明日から忙しくなるんだし!!」
確かに会いたい・・・だけど
「会えなくて、明日からの稽古に集中出来なくなったら困るので・・・・・・・・あたしは帰る時でいいです」
「そう・・・残念だわ~」
「どうして、加奈子さんが残念がるんですか~?」
今、自分がここにいる目的は、決してそれだけに留まった事ではないのだから
だけど、一応伝えよう
メール画面を開く
『LAに・・・着いたよ。だいぶ落ち着いたかな?二週間いるから、会える日あったら連絡して?』
『初めまして。柳宿!!』
次の日、ホームステイ先へ移動になった
優しそうな男の人、綺麗な女の人、そしてその子供たちが出迎えてくれた
『三週間の間ですが、よろしくお願いします!!』
『可愛い女の子が来ると、うちの息子たちも興奮していたんだよ』
柳宿は、そんな子供たちの熱い視線に後ずさった
「・・・・・平気よ!!変な事されたら、あたしがただじゃおかないから!!」
「はは・・・よろしくお願いします」
『早速だが、柳宿には二週間後に控えた各国のピアニストが集まる定期演奏会に出演してもらう』
『・・・・・・えぇ!?私がですかぁ!?』
『それまでに、私らと稽古をみっちりやるから、覚悟しておけよ!!』
とても、思い人を考える余裕はなかった・・・