Making of the Moon【柳宿side】
「だいぶ上手くなったじゃないv聖君v」
柳宿は、放課後は毎日聖の練習に付き合っていた
「いや・・・柳宿さんの伴奏が上手いからだよ。いつも、ありがとう」
「いいのよ。聖君が早く就職する為だもんねv」
二人は、そのまま帰路につく
「指輪・・・付き合ってる人いるんですか?」
帰り道に、聖に問われる
「ああ・・・まぁ、今は遠くに行ってるけどね」
「翼宿さんですよね?」
「はは・・・やっぱ、知ってたか」
ちょうど、およそ一年前に自分たちの報道がされたからだ
「まだ、付き合ってたんですか」
「しぶといよね」
苦笑いする
「いいですね・・・一途で」
「もう!!そういう聖君はいないの?」
「僕は・・・」
聖は、遠くを見つめる
「いますよ・・・ずっと恋い焦がれてる人が」
「え・・・誰ー?」
「実は、今度受ける合唱団のリーダーの女性なんです」
「そうなんだー!?じゃあ、がんばらなきゃね!!」
「はい・・・応援してくださいね!!」
恋のサポーターになれて、柳宿はうきうきした
一方で、自分が採用された「むらさき」の会社概要の便覧を眺めていた
「留学・・・」
その二文字を見て、溜息をつく
なぜなら、行先はUSAだから
「必修・・・なのかなぁ?」
お金もそうだが、行きたくない理由がもうひとつ
あいつがいるから・・・
けじめとして、帰るまでは会わない方がいいと思っていたのだ
「だけど、会社の為よねぇ」
「柳宿。入るよ」
すると、呂候が部屋に入ってきた
「母さんに、後期の学費を早い内に払ってこいってお金渡されたよ」
「あ・・・忘れてた。ありがとう!!」
「留学・・・やっぱりするの?」
「必修か分からないから・・・聞いてみないとねぇ」
「それだけじゃないだろ?」
勘のいい呂候は、一発で気づく
「さすが兄貴・・・」
「柳宿。これは仕事だよ。割り切って行くべきだと思う」
「だよねぇ・・・」
「大丈夫。翼宿君を信じるんだよ。君を絶対に裏切る人じゃないから」
「うん・・・」
信じている。信じていた・・・
柳宿は、放課後は毎日聖の練習に付き合っていた
「いや・・・柳宿さんの伴奏が上手いからだよ。いつも、ありがとう」
「いいのよ。聖君が早く就職する為だもんねv」
二人は、そのまま帰路につく
「指輪・・・付き合ってる人いるんですか?」
帰り道に、聖に問われる
「ああ・・・まぁ、今は遠くに行ってるけどね」
「翼宿さんですよね?」
「はは・・・やっぱ、知ってたか」
ちょうど、およそ一年前に自分たちの報道がされたからだ
「まだ、付き合ってたんですか」
「しぶといよね」
苦笑いする
「いいですね・・・一途で」
「もう!!そういう聖君はいないの?」
「僕は・・・」
聖は、遠くを見つめる
「いますよ・・・ずっと恋い焦がれてる人が」
「え・・・誰ー?」
「実は、今度受ける合唱団のリーダーの女性なんです」
「そうなんだー!?じゃあ、がんばらなきゃね!!」
「はい・・・応援してくださいね!!」
恋のサポーターになれて、柳宿はうきうきした
一方で、自分が採用された「むらさき」の会社概要の便覧を眺めていた
「留学・・・」
その二文字を見て、溜息をつく
なぜなら、行先はUSAだから
「必修・・・なのかなぁ?」
お金もそうだが、行きたくない理由がもうひとつ
あいつがいるから・・・
けじめとして、帰るまでは会わない方がいいと思っていたのだ
「だけど、会社の為よねぇ」
「柳宿。入るよ」
すると、呂候が部屋に入ってきた
「母さんに、後期の学費を早い内に払ってこいってお金渡されたよ」
「あ・・・忘れてた。ありがとう!!」
「留学・・・やっぱりするの?」
「必修か分からないから・・・聞いてみないとねぇ」
「それだけじゃないだろ?」
勘のいい呂候は、一発で気づく
「さすが兄貴・・・」
「柳宿。これは仕事だよ。割り切って行くべきだと思う」
「だよねぇ・・・」
「大丈夫。翼宿君を信じるんだよ。君を絶対に裏切る人じゃないから」
「うん・・・」
信じている。信じていた・・・