Making of the Moon【柳宿side】
「あの・・・お話聞かせていただきたいんですけど」
「あー!!「空翔宿星」の柳宿さんだね!?」
就職案内の窓口へ行っても、係員は対応してくれない
どこのコンサート会場も合唱団も、反応は一緒だった
「はぁ・・・」
芸能界引退組が普通の会社に就職するなんてやっぱり無理なのか
すると
「よv」
肩を叩かれた
振り向くと、天文の姿
「天文・・・」
しばらく会っていなかったので、懐かしかった・・・と、同時に気まずさも感じたが
そう。あの日以来だから
『俺・・・俺が、お前を幸せにするから!!絶対に離れたりしない!!』
「何やってんだよ?まさか、就職活動?」
手に持っていた封筒を指して、そう尋ねる天文
「見ての通り、撃沈だけどねぇ」
「まぁ、凹むなって!!美味いパフェ屋にでも連れてってやるよ!!」
「・・・美味しい!!」
「だろ?今、会社でも話題なんだv」
こうして、元気をくれる天文も大好きだ
しかし、次の瞬間彼の表情は真剣になる
「翼宿と・・・仲直りしたのか?」
「え・・・まぁ・・・」
「あいつ、帰ってきてたじゃん?」
「うん・・・」
ここで打ち明けて良いものなのか
「まぁ、俺には関係ねぇけどさ。あんなはっきりしない奴の事なんか・・・」
「天文?」
「俺、諦めた訳じゃねぇから」
鼓動が高鳴る
「・・・・・・・・・ま、食べようか」
次の瞬間、彼は笑顔になる
天文って、時々本気で怖い
「道は前途多難・・・かぁ」
恋も仕事も
何だかいち早く結婚を前にしたOLになった気分だ
「どうなるんだろ。あたしの人生・・・」
すると、見覚えのある黒髪が前から歩いてくる
あれは
「鏡花・・・」
「あー!!「空翔宿星」の柳宿さんだね!?」
就職案内の窓口へ行っても、係員は対応してくれない
どこのコンサート会場も合唱団も、反応は一緒だった
「はぁ・・・」
芸能界引退組が普通の会社に就職するなんてやっぱり無理なのか
すると
「よv」
肩を叩かれた
振り向くと、天文の姿
「天文・・・」
しばらく会っていなかったので、懐かしかった・・・と、同時に気まずさも感じたが
そう。あの日以来だから
『俺・・・俺が、お前を幸せにするから!!絶対に離れたりしない!!』
「何やってんだよ?まさか、就職活動?」
手に持っていた封筒を指して、そう尋ねる天文
「見ての通り、撃沈だけどねぇ」
「まぁ、凹むなって!!美味いパフェ屋にでも連れてってやるよ!!」
「・・・美味しい!!」
「だろ?今、会社でも話題なんだv」
こうして、元気をくれる天文も大好きだ
しかし、次の瞬間彼の表情は真剣になる
「翼宿と・・・仲直りしたのか?」
「え・・・まぁ・・・」
「あいつ、帰ってきてたじゃん?」
「うん・・・」
ここで打ち明けて良いものなのか
「まぁ、俺には関係ねぇけどさ。あんなはっきりしない奴の事なんか・・・」
「天文?」
「俺、諦めた訳じゃねぇから」
鼓動が高鳴る
「・・・・・・・・・ま、食べようか」
次の瞬間、彼は笑顔になる
天文って、時々本気で怖い
「道は前途多難・・・かぁ」
恋も仕事も
何だかいち早く結婚を前にしたOLになった気分だ
「どうなるんだろ。あたしの人生・・・」
すると、見覚えのある黒髪が前から歩いてくる
あれは
「鏡花・・・」