Making of the Moon【柳宿side】
足が向いた先は、優のCDショップ
「あら?どうしたのさ?お客さんv」
声をかけられ、柳宿の涙はみるみる零れ落ちた
「どっどうしたんだい、柳宿ちゃん!?」
「優さん・・・」
「そっか。あいつ帰ってきてるんだ?あの男・・・こっちにも連絡くらいよこしなさいよ」
とりあえず落ち着き、一通り話を聞き終えた優
「あたし、本当は会いたいんです。もう嫌われてるかもしれないし、他に好きな子出来たかもしれないけど」
「じゃあ、いいじゃないの!!自分の気持ちに正直になれば!!」
しかし、身勝手な行動をしてしまった柳宿本人にとって、会う事は相当の覚悟が必要だった
「あんたは、翼宿の事が本当に好きなのかい?」
「え?」
「分かってるつもりだよ。だけど、改めて・・・ね」
「・・・・・・・・好きです。他の人なんて目に入りません」
「じゃあ、あのギタリストの男の子の事も?」
その質問に驚く
「優さん・・・?」
「あたし、この前店の前掃除してた時、二人が歩いてるの見ちゃったんだよね。結構一緒にいたんじゃない?」
「天文は・・・事務所の命令であたしの面倒見てくれているだけで」
昨日の出来事が思い出される
「あんたは・・・辛いだろうよ。だけど、あんたが一番しっかりしなきゃ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
帰りがけ、あのライブハウスの前を通りかかった
翼宿と初めて会ったあの・・・
施設点検の為、会場は開いていた
そのまま、そっと中に入る
ステージのアンプを眺めて思い出すあの夜
『何や。人いたんか・・・』
会いたい
会えない
涙が流れる
(本当は、今すぐ会いたいよ。会いたい・・・翼宿)
その場にしゃがみこんで、泣いた
素直な気持ちは・・・ただそれだけ
「あら?どうしたのさ?お客さんv」
声をかけられ、柳宿の涙はみるみる零れ落ちた
「どっどうしたんだい、柳宿ちゃん!?」
「優さん・・・」
「そっか。あいつ帰ってきてるんだ?あの男・・・こっちにも連絡くらいよこしなさいよ」
とりあえず落ち着き、一通り話を聞き終えた優
「あたし、本当は会いたいんです。もう嫌われてるかもしれないし、他に好きな子出来たかもしれないけど」
「じゃあ、いいじゃないの!!自分の気持ちに正直になれば!!」
しかし、身勝手な行動をしてしまった柳宿本人にとって、会う事は相当の覚悟が必要だった
「あんたは、翼宿の事が本当に好きなのかい?」
「え?」
「分かってるつもりだよ。だけど、改めて・・・ね」
「・・・・・・・・好きです。他の人なんて目に入りません」
「じゃあ、あのギタリストの男の子の事も?」
その質問に驚く
「優さん・・・?」
「あたし、この前店の前掃除してた時、二人が歩いてるの見ちゃったんだよね。結構一緒にいたんじゃない?」
「天文は・・・事務所の命令であたしの面倒見てくれているだけで」
昨日の出来事が思い出される
「あんたは・・・辛いだろうよ。だけど、あんたが一番しっかりしなきゃ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
帰りがけ、あのライブハウスの前を通りかかった
翼宿と初めて会ったあの・・・
施設点検の為、会場は開いていた
そのまま、そっと中に入る
ステージのアンプを眺めて思い出すあの夜
『何や。人いたんか・・・』
会いたい
会えない
涙が流れる
(本当は、今すぐ会いたいよ。会いたい・・・翼宿)
その場にしゃがみこんで、泣いた
素直な気持ちは・・・ただそれだけ