Making of the Moon【柳宿side】
「柳宿!!お待たせ!!」
天文はスタジオから出てくる
「いっやぁ~久々のレコーディング緊張したわ!!」
「お疲れ様」
季節は冬
なぜか、あたしは天文と一緒にいるようになった
「あ。このピアノ可愛い!!」
楽器屋で、柳宿は可愛らしいこぢんまりとしたピアノを見つける
「ピアノはやってるのか?」
「うん。実習ではしょっちゅう。いずれ演奏会も開いてみたいもんだけどね」
「いいな・・・見てみたい」
「え?」
「俺、また柳宿の演奏する姿見てみてぇな」
振り返ると、天文の笑顔
その笑顔がどこかあの人に似ていて・・・
「きっ・・・機会があればね!!またカメラマンさんに捕まったら大変だし・・・」
あれから・・・あの電話から
報道陣は驚いた事に引いていった
美朱が謝罪をしてきた事で、柳宿は事情を美朱だけに話した
今回の事は、鳳綺も優も・・・呂候すら知らない
全てが落ち着きを取り戻し、全てが順調だった
変わったのは、あたしとあの人
Pllllllllllllllll
『着信 鬼宿』
カチャ
『もしもし。柳宿?』
「たま。久し振り」
『お前、今どこにいる?ちょっと事務所来ねぇか?お前宛の贈り物も何個かあって、夕城プロが渡したいって』
「うん・・・分かった」
「鬼宿。何だって?」
「事務所来いだって。しばらく会ってなかったし・・・」
「そっか。そういえば俺もCD取り置きしてたんだ。一緒に行くか!!」
「ソロ活動頑張ってるよね」
「お前らほど売れはしねぇけどな~それなりにやってるよv」
あの人も、今それを遠くで・・・
キィ
「柳宿!!久し振りだなv」
「お久しぶりです」
「お前、少し痩せた?」
鬼宿と夕城プロが笑顔で出迎える
「あけまして、おめっとーっすv」
後ろから天文も顔を出す
「あれ?お前ら、一緒だったのか?」
「俺も事務所にCDの取り置きしてたんで、一緒に来たんですよv」
そのまま、天文は事務室に入っていった
「これで、全部だ」
夕城プロが10個程チョコを柳宿に渡す
「すみません。ありがとうございます」
「全然音信不通だったもんなぁ~元気にしてたか?」
「何とかね」
無理に笑顔を作る
「その・・・さ。お前、最近どうなんだよ?翼宿とは」
夕城プロが切り出しにくい話題を切り出す
「・・・あ。ごめんなさい。私何も言ってなかったですよね・・・?距離置いてるんです。もう二か月くらい・・・」
「「はぁ!?」」
二人の反応は予想通り
「距離って・・・お前ら何かあったのか!?」
「私は、もう慣れました」
「忙しいから・・・か?」
柳宿は静かに首を横に振る
「それもあるけど・・・ちょっと向こうでも色々大変みたいだし、これ以上あたしの事であの人を悩ませたくないなって」
二人は腕を組んで考え込む
「確かに国際恋愛・・・スタミナが要る事だが、お前らならやっていけると思っていたのになぁ」
「すみません。応援してくれていたのに」
「まだ・・・分かんねぇって!!あいつ、その内日本にひょっこり・・・」
「帰ってくるみたいですよ」
天文の声
入り口で、彼は一枚のFAX用紙を持っていた
「今、事務室に届きました。3月から一週間だけ・・・報告に戻るみたいです」
「何だって・・・!?」
帰る・・・!?
帰りも天文と一緒
「じゃあ、ここで平気。ありがとね」
「あ・・・柳宿」
「何?」
「・・・会うのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・分かんない」
「俺は・・・・・・・・・・・俺は嫉妬して言ってるんじゃないけどさ、会わない方がいいと思う」
「え?」
「お前から距離置こうって言ったんだろ?帰ってきたら、のこのこ会えるのか?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「あ・・・ごめんな。お前が決める事だから・・・俺の事は気にせず」
「天文」
「ありがとう・・・」
柳宿は静かにお礼を告げた
「いや・・・じゃ、またな!!」
天文は、片手をあげると車を発進させた
会わない方がいい
そうだよね・・・きっと、会ってしまったら、あたし達・・・
天文はスタジオから出てくる
「いっやぁ~久々のレコーディング緊張したわ!!」
「お疲れ様」
季節は冬
なぜか、あたしは天文と一緒にいるようになった
「あ。このピアノ可愛い!!」
楽器屋で、柳宿は可愛らしいこぢんまりとしたピアノを見つける
「ピアノはやってるのか?」
「うん。実習ではしょっちゅう。いずれ演奏会も開いてみたいもんだけどね」
「いいな・・・見てみたい」
「え?」
「俺、また柳宿の演奏する姿見てみてぇな」
振り返ると、天文の笑顔
その笑顔がどこかあの人に似ていて・・・
「きっ・・・機会があればね!!またカメラマンさんに捕まったら大変だし・・・」
あれから・・・あの電話から
報道陣は驚いた事に引いていった
美朱が謝罪をしてきた事で、柳宿は事情を美朱だけに話した
今回の事は、鳳綺も優も・・・呂候すら知らない
全てが落ち着きを取り戻し、全てが順調だった
変わったのは、あたしとあの人
Pllllllllllllllll
『着信 鬼宿』
カチャ
『もしもし。柳宿?』
「たま。久し振り」
『お前、今どこにいる?ちょっと事務所来ねぇか?お前宛の贈り物も何個かあって、夕城プロが渡したいって』
「うん・・・分かった」
「鬼宿。何だって?」
「事務所来いだって。しばらく会ってなかったし・・・」
「そっか。そういえば俺もCD取り置きしてたんだ。一緒に行くか!!」
「ソロ活動頑張ってるよね」
「お前らほど売れはしねぇけどな~それなりにやってるよv」
あの人も、今それを遠くで・・・
キィ
「柳宿!!久し振りだなv」
「お久しぶりです」
「お前、少し痩せた?」
鬼宿と夕城プロが笑顔で出迎える
「あけまして、おめっとーっすv」
後ろから天文も顔を出す
「あれ?お前ら、一緒だったのか?」
「俺も事務所にCDの取り置きしてたんで、一緒に来たんですよv」
そのまま、天文は事務室に入っていった
「これで、全部だ」
夕城プロが10個程チョコを柳宿に渡す
「すみません。ありがとうございます」
「全然音信不通だったもんなぁ~元気にしてたか?」
「何とかね」
無理に笑顔を作る
「その・・・さ。お前、最近どうなんだよ?翼宿とは」
夕城プロが切り出しにくい話題を切り出す
「・・・あ。ごめんなさい。私何も言ってなかったですよね・・・?距離置いてるんです。もう二か月くらい・・・」
「「はぁ!?」」
二人の反応は予想通り
「距離って・・・お前ら何かあったのか!?」
「私は、もう慣れました」
「忙しいから・・・か?」
柳宿は静かに首を横に振る
「それもあるけど・・・ちょっと向こうでも色々大変みたいだし、これ以上あたしの事であの人を悩ませたくないなって」
二人は腕を組んで考え込む
「確かに国際恋愛・・・スタミナが要る事だが、お前らならやっていけると思っていたのになぁ」
「すみません。応援してくれていたのに」
「まだ・・・分かんねぇって!!あいつ、その内日本にひょっこり・・・」
「帰ってくるみたいですよ」
天文の声
入り口で、彼は一枚のFAX用紙を持っていた
「今、事務室に届きました。3月から一週間だけ・・・報告に戻るみたいです」
「何だって・・・!?」
帰る・・・!?
帰りも天文と一緒
「じゃあ、ここで平気。ありがとね」
「あ・・・柳宿」
「何?」
「・・・会うのか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・分かんない」
「俺は・・・・・・・・・・・俺は嫉妬して言ってるんじゃないけどさ、会わない方がいいと思う」
「え?」
「お前から距離置こうって言ったんだろ?帰ってきたら、のこのこ会えるのか?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「あ・・・ごめんな。お前が決める事だから・・・俺の事は気にせず」
「天文」
「ありがとう・・・」
柳宿は静かにお礼を告げた
「いや・・・じゃ、またな!!」
天文は、片手をあげると車を発進させた
会わない方がいい
そうだよね・・・きっと、会ってしまったら、あたし達・・・