Making of the Moon【翼宿side】
ブロロロロロロ
翼宿は、気がつくと無我夢中でバイクを走らせていた
今までは、会わせる顔がなかった
会いたくても、会いたい気持ちを我慢していた
自分の中の色々なプライドが邪魔をしていて
あいつが大事だと思う気持ちだけが大切だったのに
「・・・・・・・・・・・柳宿っ・・・」
どうして、もっと早く気付けなかったのだろう
キキキキキ
LA駅前に到着する
そこには、終電から降りる客がぽつぽつといるだけだった
「柳宿!!」
像の前に、駆け寄る
しかし・・・
「・・・・・・・・・・・・・・っ・・・」
柳宿は、いなかった
時計を見ると、午前0時半
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そりゃ、そうやろな・・・」
いつもいつも、自分は気づくのが遅すぎるのだ
「すまん・・・・・・・・・・・・・・・・柳宿・・・・・・・・・・・・・」
像に拳を突き付ける
しかし、まだ近くにはいる筈だ
まだ出るかもしれない
ピッ
静かに、携帯の通話ボタンを押す
Plllllllllllllll
『もしもし・・・・・・・・』
「もしもし・・・?柳宿・・・」
『翼宿・・・・・・・・・・・・』
「すまん・・・・・・・・・・・・・・・・な。間に合わなかった」
『もしかして・・・・・・・・・・・・来たの?』
「ああ・・・・・・・・・・」
『あたし・・・・・・・・・・・・もう、今空港に向かう車の中で・・・・・・・・・・・・・』
「すまん・・・・・・・・・・・・・・・・かった」
『翼宿・・・』
「柳宿。今更弁解するなんぞ、そんなかっこ悪い事せん・・・・・・・・・・・・・だけど・・・だけどな、気づいたんや・・・」
『何・・・・・・・・・・?』
「俺は・・・」
大事なものを手放したくはないから
「世界中のどんな女よりも・・・・・・・・・・・・お前が好きや」
姿かたちの見えない愛だけれど
「絶対に・・・・・・・・・・・・・・日本に帰ったら、お前を幸せにしたるからな」
不確かな約束だけれど、きっと叶えてみせる
『・・・うん。うん・・・・・・・・・・・・・・・・・あたし、翼宿の事・・・信じてるよ・・・』
「・・・・・・・・・・・・・・・おおきに」
静かに電話を切る
涙は・・・・・・・・・・・・頬を流れて落ちた
絶対に約束するよ。いつかまた、君の笑顔が見たいから
翼宿は、気がつくと無我夢中でバイクを走らせていた
今までは、会わせる顔がなかった
会いたくても、会いたい気持ちを我慢していた
自分の中の色々なプライドが邪魔をしていて
あいつが大事だと思う気持ちだけが大切だったのに
「・・・・・・・・・・・柳宿っ・・・」
どうして、もっと早く気付けなかったのだろう
キキキキキ
LA駅前に到着する
そこには、終電から降りる客がぽつぽつといるだけだった
「柳宿!!」
像の前に、駆け寄る
しかし・・・
「・・・・・・・・・・・・・・っ・・・」
柳宿は、いなかった
時計を見ると、午前0時半
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そりゃ、そうやろな・・・」
いつもいつも、自分は気づくのが遅すぎるのだ
「すまん・・・・・・・・・・・・・・・・柳宿・・・・・・・・・・・・・」
像に拳を突き付ける
しかし、まだ近くにはいる筈だ
まだ出るかもしれない
ピッ
静かに、携帯の通話ボタンを押す
Plllllllllllllll
『もしもし・・・・・・・・』
「もしもし・・・?柳宿・・・」
『翼宿・・・・・・・・・・・・』
「すまん・・・・・・・・・・・・・・・・な。間に合わなかった」
『もしかして・・・・・・・・・・・・来たの?』
「ああ・・・・・・・・・・」
『あたし・・・・・・・・・・・・もう、今空港に向かう車の中で・・・・・・・・・・・・・』
「すまん・・・・・・・・・・・・・・・・かった」
『翼宿・・・』
「柳宿。今更弁解するなんぞ、そんなかっこ悪い事せん・・・・・・・・・・・・・だけど・・・だけどな、気づいたんや・・・」
『何・・・・・・・・・・?』
「俺は・・・」
大事なものを手放したくはないから
「世界中のどんな女よりも・・・・・・・・・・・・お前が好きや」
姿かたちの見えない愛だけれど
「絶対に・・・・・・・・・・・・・・日本に帰ったら、お前を幸せにしたるからな」
不確かな約束だけれど、きっと叶えてみせる
『・・・うん。うん・・・・・・・・・・・・・・・・・あたし、翼宿の事・・・信じてるよ・・・』
「・・・・・・・・・・・・・・・おおきに」
静かに電話を切る
涙は・・・・・・・・・・・・頬を流れて落ちた
絶対に約束するよ。いつかまた、君の笑顔が見たいから