Making of the Moon【鬼宿side】
『鬼宿。最近、どう?私は、毎日受験勉強で嫌になっちゃう。早く鬼宿に会いたいな』
可愛い彼女からのメール
自分だって彼女と会って、喝を入れてもらいたい
他人に振り回されてばかりの自分を・・・
「俺って・・・・・・・・・・・・・・どうして、いつもこうなんだろ」
「よお~~~鬼宿!!」
懐かしい声が、自分を呼ぶ
「奎宿さ~~~ん」
「久し振りだなぁ!!就職してから、ずっと顔出してなかっただろ!?」
「中々遊びに行けなくて、すみませんでしたぁ~」
「うちの店、全然経営が捗らないんだよ~お前らが貢いでくれないから!!」
「もう、昔みたいに俺らもお金ないんですよ~」
奎宿は、すぐに無理して笑う鬼宿に気づいた
「・・・・・・・・・・・・・ま、今日くらい無料で飲ませてやってもいいぜ」
「何で、俺って・・・・・・・・・・・・・・・・いつもこうなんでしょうね」
「俺に聞くな」
無料で飲ませて貰って、早4杯目
鬼宿は、すっかり酔っぱらってしまった
「要するに・・・今度は仲人になれって事だろ?ただでさえ、「空翔宿星」で挟まれてた存在だったのにな・・・」
「これなら、翼宿と柳宿の恋応援してた方がまだマシでしたよぉ~」
「しかも、暴走族って・・・お前が怪我した時も、絡んだのが暴走族だったよな?嫌に引っ掛かるな~・・・」
確かに、一般人の世界に入ってから暴走族だの暴力団だのと、やたらと関わる
少し奇妙に思えた
「・・・・・・・・・あんまり首突っ込むな。自分の為だぞ。仕事にもう少し集中しろ」
「はい・・・」
しかし、「暴走族」その一言が引っ掛かっていた
Plllllll
そこで、電話をかけてみた人物
『もしもし』
「もしもし・・・博人?」
『鬼宿・・・久し振りだな!!』
「博人も・・・元気そうだな!!最近、どうよ?」
『俺は、また新しい仲間でバンド始めたよ。今度、レコード会社の夏の予選に出る事になったんだ』
「よかったじゃん!!頑張れよ!!応援してる!!」
『どうしたんだよ?お前から電話してくるなんて、珍しいな』
「いや。その~・・・お前の知り合いにいるか聞いておきたい奴がいるんだ」
『誰?』
「片桐悠馬って知ってるか?」
その場に沈黙
『お前・・・どうしてその名前を・・・』
小田島の声が強張っているのが分かる
「やっぱ・・・・・・・・・・知り合いか」
『知り合いも何も、あの暴走族の頭だよ・・・』
『ざけんなよ、てめぇ!!人が下手に出てりゃ調子乗りやがって!!元々の狙いはなぁ!!おめーなんだよ、おめー!!!
博人のバイト先にのこのこ入ってきて一生懸命お仕事頑張って社会復帰だぁ?笑わせんじゃねーよ!!
俺らは、そーゆう輝かしい人生を過ごしてるてめーみたいな奴が一番ムカつくんだよっ!!!』
あの日、物凄い形相で自分を怒鳴り飛ばしたあの頭
あれがまさか・・・風花の思い人だったなんて・・・
可愛い彼女からのメール
自分だって彼女と会って、喝を入れてもらいたい
他人に振り回されてばかりの自分を・・・
「俺って・・・・・・・・・・・・・・どうして、いつもこうなんだろ」
「よお~~~鬼宿!!」
懐かしい声が、自分を呼ぶ
「奎宿さ~~~ん」
「久し振りだなぁ!!就職してから、ずっと顔出してなかっただろ!?」
「中々遊びに行けなくて、すみませんでしたぁ~」
「うちの店、全然経営が捗らないんだよ~お前らが貢いでくれないから!!」
「もう、昔みたいに俺らもお金ないんですよ~」
奎宿は、すぐに無理して笑う鬼宿に気づいた
「・・・・・・・・・・・・・ま、今日くらい無料で飲ませてやってもいいぜ」
「何で、俺って・・・・・・・・・・・・・・・・いつもこうなんでしょうね」
「俺に聞くな」
無料で飲ませて貰って、早4杯目
鬼宿は、すっかり酔っぱらってしまった
「要するに・・・今度は仲人になれって事だろ?ただでさえ、「空翔宿星」で挟まれてた存在だったのにな・・・」
「これなら、翼宿と柳宿の恋応援してた方がまだマシでしたよぉ~」
「しかも、暴走族って・・・お前が怪我した時も、絡んだのが暴走族だったよな?嫌に引っ掛かるな~・・・」
確かに、一般人の世界に入ってから暴走族だの暴力団だのと、やたらと関わる
少し奇妙に思えた
「・・・・・・・・・あんまり首突っ込むな。自分の為だぞ。仕事にもう少し集中しろ」
「はい・・・」
しかし、「暴走族」その一言が引っ掛かっていた
Plllllll
そこで、電話をかけてみた人物
『もしもし』
「もしもし・・・博人?」
『鬼宿・・・久し振りだな!!』
「博人も・・・元気そうだな!!最近、どうよ?」
『俺は、また新しい仲間でバンド始めたよ。今度、レコード会社の夏の予選に出る事になったんだ』
「よかったじゃん!!頑張れよ!!応援してる!!」
『どうしたんだよ?お前から電話してくるなんて、珍しいな』
「いや。その~・・・お前の知り合いにいるか聞いておきたい奴がいるんだ」
『誰?』
「片桐悠馬って知ってるか?」
その場に沈黙
『お前・・・どうしてその名前を・・・』
小田島の声が強張っているのが分かる
「やっぱ・・・・・・・・・・知り合いか」
『知り合いも何も、あの暴走族の頭だよ・・・』
『ざけんなよ、てめぇ!!人が下手に出てりゃ調子乗りやがって!!元々の狙いはなぁ!!おめーなんだよ、おめー!!!
博人のバイト先にのこのこ入ってきて一生懸命お仕事頑張って社会復帰だぁ?笑わせんじゃねーよ!!
俺らは、そーゆう輝かしい人生を過ごしてるてめーみたいな奴が一番ムカつくんだよっ!!!』
あの日、物凄い形相で自分を怒鳴り飛ばしたあの頭
あれがまさか・・・風花の思い人だったなんて・・・