Making of the Moon【鬼宿side】
「最近、鬼宿が参ってる?」
「らしいんだよ・・・バイトも人付き合いも限界みたいで・・・美朱。鬼宿を励ましてやってくれ!!」
「だけど・・・鬼宿、本当に忙しそうだし、あたしで相手になるかな」
「そこでだ、ほれ!!!!」
奎介が美朱に、温泉の券を二枚手渡した
「疲れには、温泉って言うだろ!?俺から既に鬼宿に薦め済だから、二人で今度の土日に行ってこいv」
「お兄ちゃん・・・用意早い」
だけど、これは美朱にとっては好機だった
そういえばしばらく鬼宿と会ってないなーと最近気づきだしたから
ブロロロロロ
「運転させて、ごめんね?」
「全然平気!!夕城プロに、まぢ感謝だよ!!結構いい場所みたいだからv」
鬼宿は、普段通りの笑顔を見せてくれた
「参ってるって・・・」
「ん?」
「ううん!!何でもない!!」
美朱は、いつ鬼宿の話を聞いてあげようか迷っていた
温泉や夕食を堪能し、部屋でのんびりする
「いやー気持ち良かったvよかったなー美朱!!」
「うんv後で、卓球しようv」
「そうだなv」
すっかりラブラブになってしまった二人
そこで、美朱は鬼宿と向き合う
「・・・・・・あのさ。鬼宿。最近、大変そう・・・だよね?」
「え?」
「あたしさ・・・鬼宿の力になれないかなって・・・少しだけでもいいから」
「美朱・・・」
「ごめん!!こんな年下が力になれる事なんてないかもしれないけど・・・だけど、あたしばっか助けてもらって・・・」
鬼宿は呆気に取られていたが、ふっと微笑んだ
「大丈夫・・・ごめんな?夕城プロから聞いたのか?」
「あ・・・うん」
「俺、顔に出てるかな?みんなに心配かけないようにしてるんだけど」
「それは・・・無理してるだけだよ!!そんなのみんな気づいてるよ・・・」
美朱だって、気づいてない筈はなかった
「ごめんな」
寂しそうに微笑む彼が、痛々しい
バイト先で学校でどんな目に遭ってるのか
全てを聞いてあげる事はきっと出来ないかもしれないけれど
そっと、美朱は鬼宿を抱きしめた
「あたしの前では、無理しないで?鬼宿のしんどそうな顔・・・あたし、見たくないよ」
彼女のいたいけな願いに、鬼宿の胸は痛くなった
「美・・・朱・・・」
鬼宿は、美朱を抱きしめた
愛は、こんなにもすぐ傍にあったんだ
「おはようございます!!」
気を取り直して、その次の日出勤
また、小田島と気まずい作業になるが
しかし、店長から告げられた言葉
「小田島が、橋から転落した」
それは、信じがたい言葉だった
「らしいんだよ・・・バイトも人付き合いも限界みたいで・・・美朱。鬼宿を励ましてやってくれ!!」
「だけど・・・鬼宿、本当に忙しそうだし、あたしで相手になるかな」
「そこでだ、ほれ!!!!」
奎介が美朱に、温泉の券を二枚手渡した
「疲れには、温泉って言うだろ!?俺から既に鬼宿に薦め済だから、二人で今度の土日に行ってこいv」
「お兄ちゃん・・・用意早い」
だけど、これは美朱にとっては好機だった
そういえばしばらく鬼宿と会ってないなーと最近気づきだしたから
ブロロロロロ
「運転させて、ごめんね?」
「全然平気!!夕城プロに、まぢ感謝だよ!!結構いい場所みたいだからv」
鬼宿は、普段通りの笑顔を見せてくれた
「参ってるって・・・」
「ん?」
「ううん!!何でもない!!」
美朱は、いつ鬼宿の話を聞いてあげようか迷っていた
温泉や夕食を堪能し、部屋でのんびりする
「いやー気持ち良かったvよかったなー美朱!!」
「うんv後で、卓球しようv」
「そうだなv」
すっかりラブラブになってしまった二人
そこで、美朱は鬼宿と向き合う
「・・・・・・あのさ。鬼宿。最近、大変そう・・・だよね?」
「え?」
「あたしさ・・・鬼宿の力になれないかなって・・・少しだけでもいいから」
「美朱・・・」
「ごめん!!こんな年下が力になれる事なんてないかもしれないけど・・・だけど、あたしばっか助けてもらって・・・」
鬼宿は呆気に取られていたが、ふっと微笑んだ
「大丈夫・・・ごめんな?夕城プロから聞いたのか?」
「あ・・・うん」
「俺、顔に出てるかな?みんなに心配かけないようにしてるんだけど」
「それは・・・無理してるだけだよ!!そんなのみんな気づいてるよ・・・」
美朱だって、気づいてない筈はなかった
「ごめんな」
寂しそうに微笑む彼が、痛々しい
バイト先で学校でどんな目に遭ってるのか
全てを聞いてあげる事はきっと出来ないかもしれないけれど
そっと、美朱は鬼宿を抱きしめた
「あたしの前では、無理しないで?鬼宿のしんどそうな顔・・・あたし、見たくないよ」
彼女のいたいけな願いに、鬼宿の胸は痛くなった
「美・・・朱・・・」
鬼宿は、美朱を抱きしめた
愛は、こんなにもすぐ傍にあったんだ
「おはようございます!!」
気を取り直して、その次の日出勤
また、小田島と気まずい作業になるが
しかし、店長から告げられた言葉
「小田島が、橋から転落した」
それは、信じがたい言葉だった