TEACHER×STUDENT
翌朝
3-5に鬼澤の姿は無くて、代わりに翼宿が担任になっていた
もちろん生徒達は大喜び
柳宿も静かに窓際で微笑んでいた
翼宿も柳宿も幸せだった
そう
あの時が来るまでは・・・
「え~っと・・・、今日はみんなに紹介せなあかん奴がおんねや・・・」
朝から少しテンションが低い翼宿に生徒は首を傾げた
さすがの柳宿も理由は分からなかった
「入れ・・・」
ドアに手招きをすると、髪の毛が妙に長い少女が一人ぴょこんと出てきた
「皆さん初めまして~!!今日から三年五組で楽しい思い出作る事になった花憐っていいますv皆さん仲良くしてくださいね!!」
転校生だった
そのテンションの高さに皆驚いていた
そして花憐は翼宿をちらっと見上げると
「実は私と翼宿先生は兄弟なんです~v」
と腕をぐいっと引いた
「えぇえぇえぇえぇ!?」
仰天の嵐
もちろん柳宿も開いた口が塞がらなかった
「皆さん、お兄ちゃんの面倒見てくれて有難う御座います!!今日からはバッチリ安心!!この花憐がお兄ちゃんの面倒までばっちり見ま~す!!」
「こら・・・、やめぃ・・・」
翼宿は呆れていた
完璧のブラコンだ
嫌な予感が柳宿に漂い始めていた
案の定、それから花憐は何処に行くにも翼宿と一緒
お兄ちゃんと一緒
中々他の生徒が入り込めない状態であった
もちろん柳宿も
すれ違う度に翼宿は謝りのサインを送ってくれた
柳宿も納得はしていた
していたのだけど・・・
Pllllll
夜に、自分の部屋で勉強をしていると携帯が鳴った
着信 「たすき」
「もしもし?」
『もしもし?勉強中にすまんな』
「ううん。平気。どうしたの?・・・花燐ちゃんの事・・・?」
『まあな・・・』
「まさかあんたに妹がいたとはね・・・」
『俺もびっくりや・・・俺も学生時代は外で遊んでばっかやったからろくに家族の事聞いてへんかった・・・』
「お父さんと二人暮らしだったんだよね・・・?」
『せやせや。小さい頃に離婚してもうてなあ~まさかそん時に母親の腹にまた子供出来とったとは・・・』
電話の向こうで小さなため息が聞こえる
「あたしなら大丈夫よ!せっかくの兄妹の再会なんだしさ!こうやって電話出来たりするだけでいいし!」
『すまんな、柳宿・・・』
「平気平気!」
平気と言いながらも本当は少しやきもち
なんてね・・・
「花憐・・・」
「何?」
翌日も花燐は翼宿にべったりだった
放課後の理科室で二人校庭の景色を見渡す
「あのな・・・。学校でその・・・、兄弟の因縁ばらすのは止めた方がえぇんとちゃうか?」
「何言ってるの?」
「その・・・、他の生徒との関わりがぐんと少なくなる言うか・・・」
「何よ。私より生徒の方が大事だって言うの?生き別れの妹よりも・・・?」
「・・・・・」
「私はずっとお兄ちゃんを探してた・・・。家出してきてずっと探してたんだよ・・・。そしてやっと見つけた・・・」
「花憐・・・」
「もう花憐から離れたりしないで・・・。お願い・・・」
「花憐、聞いてくれ・・・。俺実はな・・・、生徒と交際しとるんや・・・」
「え・・・?」
花憐の表情が変わった
「・・・せやからな、その・・・」
「・・・柳宿さんだね・・・?」
「え・・・?」
「見れば分かるよ。私を誰だと思ってるの?貴方の妹よ?サインくらいすぐに見抜けるよ・・・」
花憐の拳が怒りで震えている
「花憐・・・」
「分かった。もう良い・・・」
「おい!」
花憐は黙って理科室を出て行った
翌朝
「柳宿さん・・・」
花憐がゆっくりと近寄ってきた
「あぁ、花憐ちゃん・・・、何か分からない事でも有った・・・?」
とりあえず笑顔を作る
そこに
パンッ
頬を打つ音がした
「・・・この泥棒猫!!お兄ちゃんをとらないでよ!!」
3-5に鬼澤の姿は無くて、代わりに翼宿が担任になっていた
もちろん生徒達は大喜び
柳宿も静かに窓際で微笑んでいた
翼宿も柳宿も幸せだった
そう
あの時が来るまでは・・・
「え~っと・・・、今日はみんなに紹介せなあかん奴がおんねや・・・」
朝から少しテンションが低い翼宿に生徒は首を傾げた
さすがの柳宿も理由は分からなかった
「入れ・・・」
ドアに手招きをすると、髪の毛が妙に長い少女が一人ぴょこんと出てきた
「皆さん初めまして~!!今日から三年五組で楽しい思い出作る事になった花憐っていいますv皆さん仲良くしてくださいね!!」
転校生だった
そのテンションの高さに皆驚いていた
そして花憐は翼宿をちらっと見上げると
「実は私と翼宿先生は兄弟なんです~v」
と腕をぐいっと引いた
「えぇえぇえぇえぇ!?」
仰天の嵐
もちろん柳宿も開いた口が塞がらなかった
「皆さん、お兄ちゃんの面倒見てくれて有難う御座います!!今日からはバッチリ安心!!この花憐がお兄ちゃんの面倒までばっちり見ま~す!!」
「こら・・・、やめぃ・・・」
翼宿は呆れていた
完璧のブラコンだ
嫌な予感が柳宿に漂い始めていた
案の定、それから花憐は何処に行くにも翼宿と一緒
お兄ちゃんと一緒
中々他の生徒が入り込めない状態であった
もちろん柳宿も
すれ違う度に翼宿は謝りのサインを送ってくれた
柳宿も納得はしていた
していたのだけど・・・
Pllllll
夜に、自分の部屋で勉強をしていると携帯が鳴った
着信 「たすき」
「もしもし?」
『もしもし?勉強中にすまんな』
「ううん。平気。どうしたの?・・・花燐ちゃんの事・・・?」
『まあな・・・』
「まさかあんたに妹がいたとはね・・・」
『俺もびっくりや・・・俺も学生時代は外で遊んでばっかやったからろくに家族の事聞いてへんかった・・・』
「お父さんと二人暮らしだったんだよね・・・?」
『せやせや。小さい頃に離婚してもうてなあ~まさかそん時に母親の腹にまた子供出来とったとは・・・』
電話の向こうで小さなため息が聞こえる
「あたしなら大丈夫よ!せっかくの兄妹の再会なんだしさ!こうやって電話出来たりするだけでいいし!」
『すまんな、柳宿・・・』
「平気平気!」
平気と言いながらも本当は少しやきもち
なんてね・・・
「花憐・・・」
「何?」
翌日も花燐は翼宿にべったりだった
放課後の理科室で二人校庭の景色を見渡す
「あのな・・・。学校でその・・・、兄弟の因縁ばらすのは止めた方がえぇんとちゃうか?」
「何言ってるの?」
「その・・・、他の生徒との関わりがぐんと少なくなる言うか・・・」
「何よ。私より生徒の方が大事だって言うの?生き別れの妹よりも・・・?」
「・・・・・」
「私はずっとお兄ちゃんを探してた・・・。家出してきてずっと探してたんだよ・・・。そしてやっと見つけた・・・」
「花憐・・・」
「もう花憐から離れたりしないで・・・。お願い・・・」
「花憐、聞いてくれ・・・。俺実はな・・・、生徒と交際しとるんや・・・」
「え・・・?」
花憐の表情が変わった
「・・・せやからな、その・・・」
「・・・柳宿さんだね・・・?」
「え・・・?」
「見れば分かるよ。私を誰だと思ってるの?貴方の妹よ?サインくらいすぐに見抜けるよ・・・」
花憐の拳が怒りで震えている
「花憐・・・」
「分かった。もう良い・・・」
「おい!」
花憐は黙って理科室を出て行った
翌朝
「柳宿さん・・・」
花憐がゆっくりと近寄ってきた
「あぁ、花憐ちゃん・・・、何か分からない事でも有った・・・?」
とりあえず笑顔を作る
そこに
パンッ
頬を打つ音がした
「・・・この泥棒猫!!お兄ちゃんをとらないでよ!!」