ENDLESS STORY
翼宿と美朱を乗せた馬がいきなり加速を始めた
「たたた翼宿!!どうしたのよ!!いきなり!!」
「今嫌な予感がした・・・」
「え・・・?」
「柳宿に・・・何かあったんや・・・」
「どうして分かるの!?」
「そんなん七星の勘やボケ!!」
(本当かなぁ・・・)
遂に都が見えてきた
「よっしゃ!!美朱!!しっかり捕まっとれよ!!」
「ひゃぁぁぁ!!!」
「やめてっ・・・」
柳宿の胸板を張っている二つの手
柳宿は先ほどから必死に彼らの動きに耐えていた
側で子どもが見ている事にも戸惑い
必死に声を抑えていたがもう限界
「随分頑張る男だな・・・」
上で柳宿の体に悪戯していた男が悪戯っぽく笑う
「あんたなんかに・・・誰が・・・媚びてやるもんですか・・・」
「ほぉ・・・ではこれならどうだ?」
ウエストに手が伸びてきた
その時
突然小石が男の頭に当たった
「何だ!?」
「やめろ!!柳宿に手を出すな!!」
光が小石をたくさん集めて男達に向かって投げつけていた
「こんの小僧!!まだ生きてやがったのか!!」
もう一人の男が金棒を再び手に握り締めた
「逃げてっ!!早く逃げなさい!!」
男に組み敷かれていた柳宿が精一杯声を振り絞った
「嫌だ!!負けたくない!!だって僕は・・・僕は・・・」
途端に額に赤い印が浮かび上がった
光を取り巻くようにして赤い炎がめらめらと燃え上がった
「鬼・・・宿・・・!?」
柳宿は仲間の気を察した
「何だこの坊主!!」
「まさか化け物か!?」
さすがの男達も戸惑い始めた
「柳宿!!」
すると、もう一人の勇者が現れた
翼宿と美朱を乗せた馬だった
「光!?」
「ママ!!」
美朱は光がこの世界に来ていた事など知らなかったので仰天した
翼宿は馬を止めた
「美朱はここにおれ!!」
「えっ・・・翼宿・・・!!」
翼宿は男達に向かって駆け出した
「おんどりゃああ!!柳宿を放せ!!」
「ちっ・・・!!やっちまえ!!」
男が金棒を手に駆け出した
その金棒を振り払うと翼宿は男の腹に蹴りを入れた
そのまま男をその場に捻じ伏せて気絶させた
「翼宿・・・!!」
「おい!!小僧!!これを見ろ!!」
突然男が柳宿の首を持ち上げた
「ちょっとでも動いたらこの男絞め殺すぞ!!」
「・・・何か言うたか・・・!?」
翼宿がハリセンを取り出した
その表情は、怒りで煮えたぎっていた
「俺に会うた事を後悔するんやな!!」
「何っ!?」
「烈火神焔!!」
途端に魔神の周りを炎の渦が取り囲んで完全に焼き尽くした
柳宿は、その場に倒れた
「柳宿!!」
「翼宿・・・!!何やってんのよ・・・」
「何て・・・お前を助けに来たんや・・・もうちょっとで手遅れになるとこやったわ・・・」
「・・・動けない・・・」
「は・・・?」
「電磁波かけられて動けないの・・・」
「何やて・・・」
柳宿の瞳から涙が流れ落ちた
「見ないでよ・・・こんな情けないあたし・・・怪力なんて何の役にも立たない・・・ずっとずっと怖い思いしてて・・・」
「・・・ド阿呆!!」
柳宿の力を発動させたままの腕輪を掴む
それだけは、死んでも触れられるから・・・
「お前は世界一強い男や!!せやからそんなに自分を責めんな!!しゃあないやないか!!誰かてピンチはあるんや!!」
「た・・・すき・・・」
そんな二人の後姿を見ながら美朱と光は酔いしれていたが、ぱっと我に返った美朱は光に向き合った
「光!!こんなとこで何してんの!!何があったの!?説明しなさい!!」
光は口を噤んだまま頷いた
「たたた翼宿!!どうしたのよ!!いきなり!!」
「今嫌な予感がした・・・」
「え・・・?」
「柳宿に・・・何かあったんや・・・」
「どうして分かるの!?」
「そんなん七星の勘やボケ!!」
(本当かなぁ・・・)
遂に都が見えてきた
「よっしゃ!!美朱!!しっかり捕まっとれよ!!」
「ひゃぁぁぁ!!!」
「やめてっ・・・」
柳宿の胸板を張っている二つの手
柳宿は先ほどから必死に彼らの動きに耐えていた
側で子どもが見ている事にも戸惑い
必死に声を抑えていたがもう限界
「随分頑張る男だな・・・」
上で柳宿の体に悪戯していた男が悪戯っぽく笑う
「あんたなんかに・・・誰が・・・媚びてやるもんですか・・・」
「ほぉ・・・ではこれならどうだ?」
ウエストに手が伸びてきた
その時
突然小石が男の頭に当たった
「何だ!?」
「やめろ!!柳宿に手を出すな!!」
光が小石をたくさん集めて男達に向かって投げつけていた
「こんの小僧!!まだ生きてやがったのか!!」
もう一人の男が金棒を再び手に握り締めた
「逃げてっ!!早く逃げなさい!!」
男に組み敷かれていた柳宿が精一杯声を振り絞った
「嫌だ!!負けたくない!!だって僕は・・・僕は・・・」
途端に額に赤い印が浮かび上がった
光を取り巻くようにして赤い炎がめらめらと燃え上がった
「鬼・・・宿・・・!?」
柳宿は仲間の気を察した
「何だこの坊主!!」
「まさか化け物か!?」
さすがの男達も戸惑い始めた
「柳宿!!」
すると、もう一人の勇者が現れた
翼宿と美朱を乗せた馬だった
「光!?」
「ママ!!」
美朱は光がこの世界に来ていた事など知らなかったので仰天した
翼宿は馬を止めた
「美朱はここにおれ!!」
「えっ・・・翼宿・・・!!」
翼宿は男達に向かって駆け出した
「おんどりゃああ!!柳宿を放せ!!」
「ちっ・・・!!やっちまえ!!」
男が金棒を手に駆け出した
その金棒を振り払うと翼宿は男の腹に蹴りを入れた
そのまま男をその場に捻じ伏せて気絶させた
「翼宿・・・!!」
「おい!!小僧!!これを見ろ!!」
突然男が柳宿の首を持ち上げた
「ちょっとでも動いたらこの男絞め殺すぞ!!」
「・・・何か言うたか・・・!?」
翼宿がハリセンを取り出した
その表情は、怒りで煮えたぎっていた
「俺に会うた事を後悔するんやな!!」
「何っ!?」
「烈火神焔!!」
途端に魔神の周りを炎の渦が取り囲んで完全に焼き尽くした
柳宿は、その場に倒れた
「柳宿!!」
「翼宿・・・!!何やってんのよ・・・」
「何て・・・お前を助けに来たんや・・・もうちょっとで手遅れになるとこやったわ・・・」
「・・・動けない・・・」
「は・・・?」
「電磁波かけられて動けないの・・・」
「何やて・・・」
柳宿の瞳から涙が流れ落ちた
「見ないでよ・・・こんな情けないあたし・・・怪力なんて何の役にも立たない・・・ずっとずっと怖い思いしてて・・・」
「・・・ド阿呆!!」
柳宿の力を発動させたままの腕輪を掴む
それだけは、死んでも触れられるから・・・
「お前は世界一強い男や!!せやからそんなに自分を責めんな!!しゃあないやないか!!誰かてピンチはあるんや!!」
「た・・・すき・・・」
そんな二人の後姿を見ながら美朱と光は酔いしれていたが、ぱっと我に返った美朱は光に向き合った
「光!!こんなとこで何してんの!!何があったの!?説明しなさい!!」
光は口を噤んだまま頷いた