ENDLESS STORY
「皆・・・思い残す事は、ないな?」
時刻は、23時55分
皆は、太極山の廟に集まっていた
「えぇ・・・また、旅を出来てよかったわ」
「そうだな。我々の絆以上に深いものは、きっとない」
「また出会えた事で、今まで知らなかった事も知る事が出来ました・・・」
「それが・・・また、俺たちを強くしたんだ」
美朱と魏は微笑みあう
「みんな・・・美朱と光を護ってくれて、本当にありがとう。俺たち・・・一生の朱雀の「宝」を大切にしていくよ」
「私も・・・もう一度みんなに会えて・・・よかったよ。また・・・会おうね・・・」
そして、井宿に担がれた翼宿を見た
「・・・心配いらないのだ。翼宿にはちゃんと説明しておくのだ。後・・・雪ちゃんにも」
「わりぃな・・・もっと話したかったな。翼宿と」
「今回は、君と翼宿のベストプレーだったのだ」
そう言って、井宿は微笑んだ
「よくぞ、世界を守り抜いた。朱雀の巫女・・・鬼宿。そして、光。どうか幸せに・・・」
朱い光が、美朱と魏を包み込んだ
「じゃあね・・・みんな」
「またな」
笑顔で・・・皆と別れた
そして
「お前らの魂を、肉体に戻す」
4人の体からも・・・光が溢れた
柳宿は、静かに眠ったままの翼宿を見た
「・・・・・・・・・・・・・・バイバイ」
その笑顔は、あまりにも穏やかだった
「光が・・・」
候家の村にも、その光は届いた
「・・・・・・・行ったのかね・・・・・・・朱雀のみんなが・・・」
翼宿の母親は、涙ぐむ
「また、たくさん怪我して帰ってくるんちゃう~?俊宇の奴!!」
愛瞳は、その横で悪戯っぽく笑う
そして、その横で・・・
「光・・・・・・・・・・」
光が旅立った事を、雪も感じ取っていた
そして光がやみ、向こうから人が駆けてきた
「雪!!!!」
「・・・・・ママ!?・・・・・・ママァ!!!!」
親子の再会が、朱雀からの最後のプレゼントだった
「・・・・・・・・・・・・ん」
翼宿は、目を覚ました
「はっ!!!」
そこは、厲閣山の頭の間の寝台の上だった
「ここは・・・」
「あ!!幻狼!!!!」
懐かしい声
聖夏・・・自分が出発する前に送ってくれた少女だった
「やっと帰ってきたと思たら、ずっと眠りこけとるんだもん!!心配しとったよ~」
「俺・・・帰って来たんか・・・?」
「そうだよv井宿さんと一緒に!!!」
「井宿・・・井宿は、どこにおる!?」
「今、功児と客間に・・・」
その瞬間、翼宿は飛び出した
「そうやったんですか・・・そんな事が」
「厲閣山の明るさが・・・翼宿の励みになると思いますのだ。功児さんには迷惑かけると思いますが・・・」
「いや。もうあいつのお守りは慣れましたわ。幻狼の事は、任せてください」
「井宿!!!」
そこに、翼宿は駆け込んだ
「翼宿・・・起きたのだ?」
「みんなは・・・・・・・・みんなは、どないしたんや!?何で、俺らここにおる!?」
「ちょっと・・・」
井宿は、翼宿を外に出るように促した
厲閣山入口まで、二人は歩いた
「おい!!井宿!!ちゃんと説明せぇや!!何で俺ら・・・ここに・・・」
「お前は、豪焔に殺されかけたのだ。そこに・・・魏が・・・鬼宿がやってきたのだ」
「え・・・?」
『翼宿!!すぐに行くから・・・死ぬな!!」
意識が飛ぶ前に、聞こえたあの言葉
あれは・・・やはり魏のものだったのだ
「それで・・・」
「お前の最後の力が、魏に力を与え・・・魏は、豪焔を倒したのだ」
「・・・・・・・・」
「覚えてないのだ?自分の力なのだ」
「まったく・・・」
「その後、おいら達は太極山に戻った。豪焔を倒した事で、国は平和を取り戻したのだ・・・。そして、昨日・・・おいら達はこの世界に戻ってきた。美朱も魏も光も・・・他の4人も全てあるべき場所へ帰ったのだ」
「・・・・・っ!!!!!」
その言葉に、翼宿は言葉を失う
「・・・・・・・・・・・・・・・・・翼宿。辛いと思うが、目を覚ますのだ。おいら達は・・・健在の朱雀七星士であるという事を」
・・・・・・・・・・・あいつは、何も言っていかなかった
さよならも言わずに。
時刻は、23時55分
皆は、太極山の廟に集まっていた
「えぇ・・・また、旅を出来てよかったわ」
「そうだな。我々の絆以上に深いものは、きっとない」
「また出会えた事で、今まで知らなかった事も知る事が出来ました・・・」
「それが・・・また、俺たちを強くしたんだ」
美朱と魏は微笑みあう
「みんな・・・美朱と光を護ってくれて、本当にありがとう。俺たち・・・一生の朱雀の「宝」を大切にしていくよ」
「私も・・・もう一度みんなに会えて・・・よかったよ。また・・・会おうね・・・」
そして、井宿に担がれた翼宿を見た
「・・・心配いらないのだ。翼宿にはちゃんと説明しておくのだ。後・・・雪ちゃんにも」
「わりぃな・・・もっと話したかったな。翼宿と」
「今回は、君と翼宿のベストプレーだったのだ」
そう言って、井宿は微笑んだ
「よくぞ、世界を守り抜いた。朱雀の巫女・・・鬼宿。そして、光。どうか幸せに・・・」
朱い光が、美朱と魏を包み込んだ
「じゃあね・・・みんな」
「またな」
笑顔で・・・皆と別れた
そして
「お前らの魂を、肉体に戻す」
4人の体からも・・・光が溢れた
柳宿は、静かに眠ったままの翼宿を見た
「・・・・・・・・・・・・・・バイバイ」
その笑顔は、あまりにも穏やかだった
「光が・・・」
候家の村にも、その光は届いた
「・・・・・・・行ったのかね・・・・・・・朱雀のみんなが・・・」
翼宿の母親は、涙ぐむ
「また、たくさん怪我して帰ってくるんちゃう~?俊宇の奴!!」
愛瞳は、その横で悪戯っぽく笑う
そして、その横で・・・
「光・・・・・・・・・・」
光が旅立った事を、雪も感じ取っていた
そして光がやみ、向こうから人が駆けてきた
「雪!!!!」
「・・・・・ママ!?・・・・・・ママァ!!!!」
親子の再会が、朱雀からの最後のプレゼントだった
「・・・・・・・・・・・・ん」
翼宿は、目を覚ました
「はっ!!!」
そこは、厲閣山の頭の間の寝台の上だった
「ここは・・・」
「あ!!幻狼!!!!」
懐かしい声
聖夏・・・自分が出発する前に送ってくれた少女だった
「やっと帰ってきたと思たら、ずっと眠りこけとるんだもん!!心配しとったよ~」
「俺・・・帰って来たんか・・・?」
「そうだよv井宿さんと一緒に!!!」
「井宿・・・井宿は、どこにおる!?」
「今、功児と客間に・・・」
その瞬間、翼宿は飛び出した
「そうやったんですか・・・そんな事が」
「厲閣山の明るさが・・・翼宿の励みになると思いますのだ。功児さんには迷惑かけると思いますが・・・」
「いや。もうあいつのお守りは慣れましたわ。幻狼の事は、任せてください」
「井宿!!!」
そこに、翼宿は駆け込んだ
「翼宿・・・起きたのだ?」
「みんなは・・・・・・・・みんなは、どないしたんや!?何で、俺らここにおる!?」
「ちょっと・・・」
井宿は、翼宿を外に出るように促した
厲閣山入口まで、二人は歩いた
「おい!!井宿!!ちゃんと説明せぇや!!何で俺ら・・・ここに・・・」
「お前は、豪焔に殺されかけたのだ。そこに・・・魏が・・・鬼宿がやってきたのだ」
「え・・・?」
『翼宿!!すぐに行くから・・・死ぬな!!」
意識が飛ぶ前に、聞こえたあの言葉
あれは・・・やはり魏のものだったのだ
「それで・・・」
「お前の最後の力が、魏に力を与え・・・魏は、豪焔を倒したのだ」
「・・・・・・・・」
「覚えてないのだ?自分の力なのだ」
「まったく・・・」
「その後、おいら達は太極山に戻った。豪焔を倒した事で、国は平和を取り戻したのだ・・・。そして、昨日・・・おいら達はこの世界に戻ってきた。美朱も魏も光も・・・他の4人も全てあるべき場所へ帰ったのだ」
「・・・・・っ!!!!!」
その言葉に、翼宿は言葉を失う
「・・・・・・・・・・・・・・・・・翼宿。辛いと思うが、目を覚ますのだ。おいら達は・・・健在の朱雀七星士であるという事を」
・・・・・・・・・・・あいつは、何も言っていかなかった
さよならも言わずに。