ENDLESS STORY
「柳宿ぉv」
「娘娘!!」
柳宿は、寝台で眠る翼宿に付きっ切りでいた
「大変だったね・・・相当、心労しているようね。柳宿も少し休んだら、どうね?」
「あたしは、大丈夫。娘娘が身体を貸してくれたお陰で、あたし達も闘えたのよ。ありがとう」
「・・・翼宿、まだ目覚まさないね?」
「うん・・・。相当体にガタ来てたのね・・・」
そんな柳宿の表情は・・・なぜか優しげで
「柳宿・・・あまり、ここには長く置いておけないね。起こさなくてもいいね?」
「・・・・・・・いいのよ。寝かせてあげて」
もうすぐ、お別れ・・・実感したくなかった
池のほとりで、宿南夫婦は、眠る光に付きっ切りだった
「・・・魏。ごめんなさい。心配かけて」
「色々・・・大変だったな。こっちこそ・・・すぐに駆けつけてやれなくてごめんな?」
「ううん・・・最後には、やっぱり・・・「鬼宿」が助けてくれたから」
「美朱・・・」
「ねぇ、魏・・・。柳宿さ・・・どうするんだろうね?」
「ああ・・・本で読んでいたよ。あの二人・・・遅かったんだよな・・・。もう少し早く・・・気づけば」
「そうだよ・・・。こんなの・・・残酷すぎる・・・」
「それが・・・宿命なのじゃ」
途端に、頭上から声がした
「太一君・・・」
「あの二人は・・・そういう運命だったのじゃ。七星に選ばれ、死を迎え、再会して・・・恋をした・・・。おぬしらが心配する気持ちも分かる。だけどな・・・運命は変えられないのじゃ」
「・・・・・・・・・」
「今宵0時に、おぬしらと翼宿、井宿は地上に戻す。そして・・・あの4人も、もとある姿に戻るのじゃ」
神の命令
「軫宿さん!!」
「張宿」
丘の上、軫宿に張宿は声をかけた
「・・・・・・・・とうとう、終わりましたね」
「ああ・・・」
「軫宿さん・・・今回も、色々と迷惑をかけてすみませんでした」
「いや。気にしてない」
まるで以前の嵐が嘘だったように、太極山は晴れ渡っている
「・・・僕ら、また記憶をなくして元の体に戻るんですね」
その言葉に、どこか元気はなくて
「張宿」
「ちょっと・・・寂しいな」
軫宿は、そっと張宿の頭を撫でた
「誰も・・・忘れない。体が変わっても、心が覚えている・・・ずっと」
張宿は、涙ぐんだ
「忘れません・・・絶対に・・・軫宿さんの事・・・兄として・・・」
「ああ」
軫宿が微笑むと、張宿は笑った
「柳宿」
続いて声をかけたのは・・・星宿だった
「星宿様・・・。お疲れ様です」
「翼宿は?」
「まだ・・・」
「そうか」
沈黙が流れる
「今宵0時に・・・我々はまたあるべき場所へ帰されるらしい」
その言葉に、柳宿は反応した
「そうですか・・・」
星宿は・・・辛くなって柳宿をこちらに向かせた
「柳宿・・・・・・・・・・お前は、それでいいのか?」
「星宿様・・・」
「どうにかしろとは言わない・・・だけど、最後くらい・・・」
柳宿は、首を振る
「目を覚ましたら・・・本当に最後になるから」
その声は、微かに震えていて
さよならも、笑顔もいらない
これ以上の辛さなんていらない
このまま・・・0時を迎えるんだ
「娘娘!!」
柳宿は、寝台で眠る翼宿に付きっ切りでいた
「大変だったね・・・相当、心労しているようね。柳宿も少し休んだら、どうね?」
「あたしは、大丈夫。娘娘が身体を貸してくれたお陰で、あたし達も闘えたのよ。ありがとう」
「・・・翼宿、まだ目覚まさないね?」
「うん・・・。相当体にガタ来てたのね・・・」
そんな柳宿の表情は・・・なぜか優しげで
「柳宿・・・あまり、ここには長く置いておけないね。起こさなくてもいいね?」
「・・・・・・・いいのよ。寝かせてあげて」
もうすぐ、お別れ・・・実感したくなかった
池のほとりで、宿南夫婦は、眠る光に付きっ切りだった
「・・・魏。ごめんなさい。心配かけて」
「色々・・・大変だったな。こっちこそ・・・すぐに駆けつけてやれなくてごめんな?」
「ううん・・・最後には、やっぱり・・・「鬼宿」が助けてくれたから」
「美朱・・・」
「ねぇ、魏・・・。柳宿さ・・・どうするんだろうね?」
「ああ・・・本で読んでいたよ。あの二人・・・遅かったんだよな・・・。もう少し早く・・・気づけば」
「そうだよ・・・。こんなの・・・残酷すぎる・・・」
「それが・・・宿命なのじゃ」
途端に、頭上から声がした
「太一君・・・」
「あの二人は・・・そういう運命だったのじゃ。七星に選ばれ、死を迎え、再会して・・・恋をした・・・。おぬしらが心配する気持ちも分かる。だけどな・・・運命は変えられないのじゃ」
「・・・・・・・・・」
「今宵0時に、おぬしらと翼宿、井宿は地上に戻す。そして・・・あの4人も、もとある姿に戻るのじゃ」
神の命令
「軫宿さん!!」
「張宿」
丘の上、軫宿に張宿は声をかけた
「・・・・・・・・とうとう、終わりましたね」
「ああ・・・」
「軫宿さん・・・今回も、色々と迷惑をかけてすみませんでした」
「いや。気にしてない」
まるで以前の嵐が嘘だったように、太極山は晴れ渡っている
「・・・僕ら、また記憶をなくして元の体に戻るんですね」
その言葉に、どこか元気はなくて
「張宿」
「ちょっと・・・寂しいな」
軫宿は、そっと張宿の頭を撫でた
「誰も・・・忘れない。体が変わっても、心が覚えている・・・ずっと」
張宿は、涙ぐんだ
「忘れません・・・絶対に・・・軫宿さんの事・・・兄として・・・」
「ああ」
軫宿が微笑むと、張宿は笑った
「柳宿」
続いて声をかけたのは・・・星宿だった
「星宿様・・・。お疲れ様です」
「翼宿は?」
「まだ・・・」
「そうか」
沈黙が流れる
「今宵0時に・・・我々はまたあるべき場所へ帰されるらしい」
その言葉に、柳宿は反応した
「そうですか・・・」
星宿は・・・辛くなって柳宿をこちらに向かせた
「柳宿・・・・・・・・・・お前は、それでいいのか?」
「星宿様・・・」
「どうにかしろとは言わない・・・だけど、最後くらい・・・」
柳宿は、首を振る
「目を覚ましたら・・・本当に最後になるから」
その声は、微かに震えていて
さよならも、笑顔もいらない
これ以上の辛さなんていらない
このまま・・・0時を迎えるんだ