ENDLESS STORY
「明日・・・行くんか」
翼宿は、縁側で一人雪の事を考えていた
『たすきぃ!!』
自分が作った首飾りを下げて、本当に嬉しそうにしていた雪
お別れした時、無理に笑顔を作っていたのも分かった
まだ、離れて3日と経っていないが、もう彼女の事が気になっている
すると
「翼宿さん・・・?」
振り向くと、張宿が立っていた
「おお。張宿v気分よくなったか?」
翼宿は、ニカッと笑顔を作る
「あの・・・昼間はすみませんでした・・・僕・・・」
「あ~構へん構へん!!お前、子供やん。手かかるん、当たり前や」
さらっと流したが、それも優しさだと張宿はすぐに分かった
張宿は、俯いた
「翼宿さん・・・僕・・・いづらいんです・・・ここに・・・・・・・・・・いたって、大して役に立たないし・・・文字はすぐに消えるし、皆さんが力を蓄えていても、僕には何も出来ない・・・」
己の無力さを今更実感する
「僕・・・僕、足手まといになるなら・・・囮にでもなって・・・皆さんの事護ったほうが・・・」
すると、翼宿が張宿の両頬を引っ張った
娘娘の実体は、軫宿と張宿にも既に降り立っていた
「それ以上、言うな」
「翼宿さん・・・?」
「誰でも欠けたら、俺らは朱雀七星やないんやで」
「・・・・・・・・・・・・」
「お前が本心でそんな事言うとるんやないって分かっとる。本心やったら、本気で怒鳴るで、俺は。何があったかは、聞かん・・・・・・やけど、お前には仲間がおるんや。巫女だけやない。仲間も護る。辛い事があったかて、みんなで分け合って生きてくんや」
こんなに優しい仲間達が他にいただろうか
「軫宿と・・・ちゃんと話し合え。な・・・?」
張宿は、涙を流しながら頷いた
「僕・・・・・・・皆さんにもいてほしいです。皆さんにも・・・僕らの間に何があったのか・・・一緒に聞いてほしい」
翼宿は、笑顔で張宿の頭を撫でた
「せやな。それがえぇ。みんな、お前の事信じてるもんな」
「たすきさん・・・」
「せやけど、俺・・・明日、ちょっと行くとこあんねん。事後報告でもえぇか?」
「え・・・?」
「井宿と光も・・・ちょっくら出張なんや」
「そうなんですか・・・」
「せやけど、星宿様も柳宿も、美朱もおるからな。大丈夫やろv」
「はい・・・」
本当は一番いてほしかったのは翼宿であったのだが
「ありがとうございます・・・。翼宿さん・・・柳宿さんも・・・本当に優しいですね」
「あいつは、人の為に自分犠牲にするしな」
「・・・・・・・・・・・生きていればよかったですね」
「ん?」
「そうすれば、翼宿さんと幸せに・・・」
「ドアホ。今でも、俺はみんなといられて幸せや」
張宿は、その言葉に笑う
「それでは、行ってくるのだ。夕方には必ず帰るのだ」
「気をつけてね?井宿」
「大丈夫なのだv」
井宿は、袈裟を広げる
「ここに入るのだv光!!瞬間移動なのだv」
「わぁい!!井宿さんの瞬間移動大好き!!」
光は、袈裟の中に飛び込み、そして井宿もするするとその後を入っていった
次の瞬間
ヒヒーン
馬の鳴き声の後に、蹄の音が聞こえた
「・・・・・・・・翼宿だな」
星宿は、またため息をつく
「雪ちゃんの事が心配なんだね。やっぱり」
美朱は、柳宿を見る
「ついて行かないの?」
「何言ってるのよ。あたしは、もう雪とは会えないのよ。そういう風に言ってきちゃったから。今回ばかりは井宿に任せるわ」
「そっか・・・」
「それに・・・」
柳宿は、後ろを向く
「あの二人の・・・面倒見てあげなきゃね」
そこには、机で向かい合う軫宿と張宿の姿
翼宿は、縁側で一人雪の事を考えていた
『たすきぃ!!』
自分が作った首飾りを下げて、本当に嬉しそうにしていた雪
お別れした時、無理に笑顔を作っていたのも分かった
まだ、離れて3日と経っていないが、もう彼女の事が気になっている
すると
「翼宿さん・・・?」
振り向くと、張宿が立っていた
「おお。張宿v気分よくなったか?」
翼宿は、ニカッと笑顔を作る
「あの・・・昼間はすみませんでした・・・僕・・・」
「あ~構へん構へん!!お前、子供やん。手かかるん、当たり前や」
さらっと流したが、それも優しさだと張宿はすぐに分かった
張宿は、俯いた
「翼宿さん・・・僕・・・いづらいんです・・・ここに・・・・・・・・・・いたって、大して役に立たないし・・・文字はすぐに消えるし、皆さんが力を蓄えていても、僕には何も出来ない・・・」
己の無力さを今更実感する
「僕・・・僕、足手まといになるなら・・・囮にでもなって・・・皆さんの事護ったほうが・・・」
すると、翼宿が張宿の両頬を引っ張った
娘娘の実体は、軫宿と張宿にも既に降り立っていた
「それ以上、言うな」
「翼宿さん・・・?」
「誰でも欠けたら、俺らは朱雀七星やないんやで」
「・・・・・・・・・・・・」
「お前が本心でそんな事言うとるんやないって分かっとる。本心やったら、本気で怒鳴るで、俺は。何があったかは、聞かん・・・・・・やけど、お前には仲間がおるんや。巫女だけやない。仲間も護る。辛い事があったかて、みんなで分け合って生きてくんや」
こんなに優しい仲間達が他にいただろうか
「軫宿と・・・ちゃんと話し合え。な・・・?」
張宿は、涙を流しながら頷いた
「僕・・・・・・・皆さんにもいてほしいです。皆さんにも・・・僕らの間に何があったのか・・・一緒に聞いてほしい」
翼宿は、笑顔で張宿の頭を撫でた
「せやな。それがえぇ。みんな、お前の事信じてるもんな」
「たすきさん・・・」
「せやけど、俺・・・明日、ちょっと行くとこあんねん。事後報告でもえぇか?」
「え・・・?」
「井宿と光も・・・ちょっくら出張なんや」
「そうなんですか・・・」
「せやけど、星宿様も柳宿も、美朱もおるからな。大丈夫やろv」
「はい・・・」
本当は一番いてほしかったのは翼宿であったのだが
「ありがとうございます・・・。翼宿さん・・・柳宿さんも・・・本当に優しいですね」
「あいつは、人の為に自分犠牲にするしな」
「・・・・・・・・・・・生きていればよかったですね」
「ん?」
「そうすれば、翼宿さんと幸せに・・・」
「ドアホ。今でも、俺はみんなといられて幸せや」
張宿は、その言葉に笑う
「それでは、行ってくるのだ。夕方には必ず帰るのだ」
「気をつけてね?井宿」
「大丈夫なのだv」
井宿は、袈裟を広げる
「ここに入るのだv光!!瞬間移動なのだv」
「わぁい!!井宿さんの瞬間移動大好き!!」
光は、袈裟の中に飛び込み、そして井宿もするするとその後を入っていった
次の瞬間
ヒヒーン
馬の鳴き声の後に、蹄の音が聞こえた
「・・・・・・・・翼宿だな」
星宿は、またため息をつく
「雪ちゃんの事が心配なんだね。やっぱり」
美朱は、柳宿を見る
「ついて行かないの?」
「何言ってるのよ。あたしは、もう雪とは会えないのよ。そういう風に言ってきちゃったから。今回ばかりは井宿に任せるわ」
「そっか・・・」
「それに・・・」
柳宿は、後ろを向く
「あの二人の・・・面倒見てあげなきゃね」
そこには、机で向かい合う軫宿と張宿の姿