ENDLESS STORY

Plllllllllll
「もしもし・・・」
『魏か!?大杉さん、どうなった・・・?』
「門前払いされて3時間・・・待ってます」
『お前そっち雨だろ!?今日は引き揚げろ!!体壊すぞ!!何なら俺らも今から行って・・・』
「いいえ!!俺が・・・ひとりでやります!!この問題は俺が伝えなきゃいけない気がするんです・・・」
『魏・・・』
「検討がついたら、すぐに連絡します!!」
ピッ
「まだいたのか・・・」
大杉家の扉から旦那が覗いていた
「いくら待ってもらっても、遺骨は渡せないぞ」
「大杉さん・・・俺・・・実は、あの四神天地書の登場人物の朱雀七星士の鬼宿の生まれ変わりなんです」
「何・・・?」
その言葉に、旦那の言葉は止まった
「信じてくれなんて言いません・・・。けど、今向こうの世界で俺の仲間と妻の・・・朱雀の巫女の美朱と息子の光が戦ってるんです。それを救う為には、どうしても鈴乃さんの遺骨が必要なんです!!」
旦那は考え込む

「俺・・・鈴乃さんに憧れてるんです」

「え・・・」
「いきなりすみません・・・。でも、鈴乃さんと婁宿さんの純愛、俺と美朱の目標なんです。どんなに遠く離れていても、想いは離れない。事実こちらの世界で、鈴乃さんが亡くなられた時、婁宿さんもあっちの世界で息を引き取ったんです!!」
雨の音だけが響く
「すみません・・・偉そうな事喋ってしまって。今日は帰ります・・・」

「待ちなさい」

踵を返そうとした魏にかけられた言葉
「詳しく・・・聞かせなさい」
本当は知りたかった天地書の秘密
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