ENDLESS STORY
「紅南国・・・。変わってないわ・・・。でもみんなを早く探さなきゃ・・・」
巻物の中の世界に再び降り立った美朱は紅南国の宮殿へと急いだ
「ごめんください!」
「どなた?」
美朱が宮殿の門を叩くと紅南国宮殿后妃の鳳綺が顔をのぞかせた
「鳳綺さん!?」
「美朱さん!美朱さんなのですか!?まぁ・・・、お久しぶりです・・・。元気にしてらしたのね。 前に鬼宿さんが来た時は美朱さんが一緒ではなかったもので・・・」
そう言って微笑んだ鳳綺に美朱は懐かしい柳宿の笑顔を思い出した
「鳳綺さん!大変なんです!私、太一君に呼ばれて再びやってきたんですけどみんなが・・・、朱雀七星士達に危険が迫っているというんです!星宿にも、もしかしたら・・・!」
「何ですって!?」
「鳳綺さん!翼宿と井宿の居場所分かりませんか!?」
「さぁ・・・。翼宿様や井宿様とも鬼宿様とお別れした以来居場所が分からなくなったので・・・。待っていてください!すぐに芒辰に知らせなくては・・・!」
「その必要はないよ・・・。母上・・・」
「芒辰!」
「芒辰ちゃん!?」
「この姿では初めましてですね。現在紅南国皇帝の芒辰です。朱雀の巫女様、遠いところをわざわざおいでくださいました!話は聞かせていただきました。そこでこれを・・・」
「それは・・・!」
「鬼宿が七星士を探すために使った玉です。これを持っていれば必ず七星士を見つけ出す手がかりとなるでしょう」
「ありがとう!芒辰様!」
美朱は芒辰からその玉を受け取ると紅南国宮殿の門を出て行った
「大丈夫でしょうか・・・。美朱さん・・・」
「大丈夫でしょう。あの方ならきっと七星士を護ってくれるに違いありません」
巫女の後姿を元紅南国宮殿皇帝星宿の妻とその息子は切なげに見送っていた
「さてと・・・、この玉が光らない事にはどうしようもないよねー。・・・おおっ!?」
美朱がそうつぶやくやないなや、玉が突然紅く光り出した
「山・・・?翼宿!翼宿だ!!」
美朱は飛び上がって叫んだ。と、そこに一人の少女がいきなり怒鳴り込んできた
「翼宿!?あんたあたしの彼氏の七星士名気安く呼ばないでよ!」
「うわっ!?」
「何?あんた、見たところ普通の女じゃないみたいだけど!あたしの幻狼に何か用!?」
「あたしの幻狼・・・?あっ、あなた!もしかして翼宿の彼女なの!?」
「そうよ!悪い!?」
(えーっ!?あの女嫌いの翼宿に彼女ー?)
「おい!聖夏!!お前何道端の奴捕まえてでたらめ抜かしとるんじゃ!!」
そこに朱雀七星士の一人翼宿が駆け込んできた。
「幻狼ー!会いたかったー!」
聖夏と名乗るその女は翼宿に飛びついた。
「なっ・・・!何すんねん!さっきからお前はもう!」
翼宿は顔を赤らめながら大口を開けているもう一人の相手を見た
「み・・・美朱・・・っ!?」
「翼宿!翼宿よね!?」
「うわー!ホンマ久しぶりやんけー!何でこんなトコにおるん!?魏はどないしたんや!?」
「それがね・・・、翼宿・・・!」
「なーに?幻狼!やけにこの女と親しそうじゃない?」
「あのなぁ・・・。こいつは元朱雀の巫女なんや!俺ら朱雀七星士が守ってきた異界の女なんや!」
「ふーん・・・。あんたがそうなの!でもいまさら連れ戻そうったってそうはいかないわよ!幻狼はあたしの物なんだから!」
「何言うとんねん!アホ!」
(どうしよう・・・。これじゃ話す予知もないわ・・・)
一刻を争う事態に美朱は焦りと不安を隠せなかった
その時既にもうそこまで翼宿に魔の手が伸びてきている事に気付かずに・・・。
巻物の中の世界に再び降り立った美朱は紅南国の宮殿へと急いだ
「ごめんください!」
「どなた?」
美朱が宮殿の門を叩くと紅南国宮殿后妃の鳳綺が顔をのぞかせた
「鳳綺さん!?」
「美朱さん!美朱さんなのですか!?まぁ・・・、お久しぶりです・・・。元気にしてらしたのね。 前に鬼宿さんが来た時は美朱さんが一緒ではなかったもので・・・」
そう言って微笑んだ鳳綺に美朱は懐かしい柳宿の笑顔を思い出した
「鳳綺さん!大変なんです!私、太一君に呼ばれて再びやってきたんですけどみんなが・・・、朱雀七星士達に危険が迫っているというんです!星宿にも、もしかしたら・・・!」
「何ですって!?」
「鳳綺さん!翼宿と井宿の居場所分かりませんか!?」
「さぁ・・・。翼宿様や井宿様とも鬼宿様とお別れした以来居場所が分からなくなったので・・・。待っていてください!すぐに芒辰に知らせなくては・・・!」
「その必要はないよ・・・。母上・・・」
「芒辰!」
「芒辰ちゃん!?」
「この姿では初めましてですね。現在紅南国皇帝の芒辰です。朱雀の巫女様、遠いところをわざわざおいでくださいました!話は聞かせていただきました。そこでこれを・・・」
「それは・・・!」
「鬼宿が七星士を探すために使った玉です。これを持っていれば必ず七星士を見つけ出す手がかりとなるでしょう」
「ありがとう!芒辰様!」
美朱は芒辰からその玉を受け取ると紅南国宮殿の門を出て行った
「大丈夫でしょうか・・・。美朱さん・・・」
「大丈夫でしょう。あの方ならきっと七星士を護ってくれるに違いありません」
巫女の後姿を元紅南国宮殿皇帝星宿の妻とその息子は切なげに見送っていた
「さてと・・・、この玉が光らない事にはどうしようもないよねー。・・・おおっ!?」
美朱がそうつぶやくやないなや、玉が突然紅く光り出した
「山・・・?翼宿!翼宿だ!!」
美朱は飛び上がって叫んだ。と、そこに一人の少女がいきなり怒鳴り込んできた
「翼宿!?あんたあたしの彼氏の七星士名気安く呼ばないでよ!」
「うわっ!?」
「何?あんた、見たところ普通の女じゃないみたいだけど!あたしの幻狼に何か用!?」
「あたしの幻狼・・・?あっ、あなた!もしかして翼宿の彼女なの!?」
「そうよ!悪い!?」
(えーっ!?あの女嫌いの翼宿に彼女ー?)
「おい!聖夏!!お前何道端の奴捕まえてでたらめ抜かしとるんじゃ!!」
そこに朱雀七星士の一人翼宿が駆け込んできた。
「幻狼ー!会いたかったー!」
聖夏と名乗るその女は翼宿に飛びついた。
「なっ・・・!何すんねん!さっきからお前はもう!」
翼宿は顔を赤らめながら大口を開けているもう一人の相手を見た
「み・・・美朱・・・っ!?」
「翼宿!翼宿よね!?」
「うわー!ホンマ久しぶりやんけー!何でこんなトコにおるん!?魏はどないしたんや!?」
「それがね・・・、翼宿・・・!」
「なーに?幻狼!やけにこの女と親しそうじゃない?」
「あのなぁ・・・。こいつは元朱雀の巫女なんや!俺ら朱雀七星士が守ってきた異界の女なんや!」
「ふーん・・・。あんたがそうなの!でもいまさら連れ戻そうったってそうはいかないわよ!幻狼はあたしの物なんだから!」
「何言うとんねん!アホ!」
(どうしよう・・・。これじゃ話す予知もないわ・・・)
一刻を争う事態に美朱は焦りと不安を隠せなかった
その時既にもうそこまで翼宿に魔の手が伸びてきている事に気付かずに・・・。