ENDLESS STORY

「少華姉ちゃ~ん」
「長生!!」
二人の子供が花畑の真ん中で遊んでいる
「少華姉ちゃんに似合う花!!花美月だよ!!」
「あら・・・長生ってばvおだてても何も出ないよ!!」
そんな可愛らしい二人を、遠巻きに見つめる瞳があった。
「軫宿・・・あれが、そうなのだな」


「何やて!?軫宿の生まれ変わりがここに来とるやと!?」
次の日の朝、紅南国に出発した翼宿の耳に早くもそんな情報が飛び込んできた
「ああ。徐さんの息子だろ?毎朝ここに薬を届けに来てる子だと思うんだが・・・」
「やったで!!ひとまず軫宿はゲットや!!」
「今朝はもう来てしまったから、また明日の朝だねぇ。今日はこの宿を使うといいよ」
「おぉ!!おっさん、おおきにv助かるわ!!柳宿と雪はここで休んどれ!!」
「え・・・翼宿は・・・?」
「俺は、雪のお袋さんを探してくるわ。確か宿の女将やっとるんやろ?雪!!」
「うん・・・」
不安げな表情の雪の頭を翼宿は撫でた
「大丈夫や。見つけて俺が説得してくるさかい」
そのまま、翼宿は駆け出した

「雪・・・疲れてない?」
「大丈夫だよ!!」
「ごめんねぇ。面倒な旅に巻き込んじゃって・・・」
「平気。今までの地獄に比べたら・・・」
「今は、何も考えなくていいから」
柳宿が雪の頭を撫でる
「ぬりこはたすきの恋人なの?」
「へ!?どうしたのよ、いきなり!?」

「たすき・・・・・・・・いい人だね」

その言葉に、柳宿は一発で感づいてしまった

(え・・・まさか・・・まさかね?)

そのまさかが的中する事になろうとは・・・
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