ENDLESS STORY
パチパチパチ・・・
陣が赤く裂けている
「みんな・・・無事か!?」
星宿の一声で皆が起き上がる
「柳宿・・・いけるか?」
「あたしは・・・平気」
翼宿も、柳宿を間一髪庇ったところだった
「翼宿・・・星宿・・・どういう事!?」
美朱も光を抱えながら、困惑する
シャリン
途端に錫杖の音が鳴る
「翼宿・・・余計な事を・・・」
「井宿・・・!?」
炎の中心では、井宿が冷たい瞳でこちらを見下ろしていた
「なぁ・・・どないしたんや。井宿・・・」
「お前はいつだってそうだ。一番七星の中で集中力に欠けて足手まとい。後一歩というところでいつも失敗に終わる。お前のような奴に生き残られても、一緒に行動するこっちが迷惑していたのだ」
「井・・・宿・・・?」
「翼宿!!騙されるな!!井宿・・・操られているのだ!!」
星宿が剣を構える
「柳宿・・・美朱達を頼むで!!」
「翼宿!!」
翼宿も鉄扇を構える
「おんどれ!!井宿をどうしたんじゃ!?」
その時、背後の天窓が花びらに覆われた
そこに出てきたのは美しい女性
「ふふふ・・・井宿はんは、元には戻られませんよ?」
「誰だ!?」
「わらわは、舞花。井宿はん、ちょっと利用させていただきました」
「何やと!?」
「あなた方も記憶に新しいでしょう?蠱毒・・・。その昔、鬼宿はんに利用したあの毒薬ですよ。あの毒薬は、どんな手を使ってでも決して取り除く事は出来ない。さぁ、井宿はんを誰が止められるでしょう?」
そのまま、舞花は消え去った
「待てやこらぁ!!」
「お前らの相手は、おいらなのだ」
「井宿!!目を覚ませ!!そんな蠱毒に負けてはならぬ!!」
じりじりと井宿は迫ってくる
経を唱え出した
「美朱!!光!!怪我はない!?」
「柳宿ぉ・・・どうしよう・・・井宿が!!」
「あたしも・・・どうにかしてやりたいけど・・・井宿・・・あたし達の声も聞こえないみたい・・・」
柳宿は、唇を噛む
その時
「わああああああ!!」
星宿と翼宿がこちらに向かって吹き飛ばされた
「翼宿!!星宿様!!」
柳宿は咄嗟に腕輪を発動させ、二人を受け止めた
「こんなものか・・・朱雀七星」
井宿は、次はこちらへ向かってくる
「井宿!!どうしちゃったの!?しっかりして!!」
美朱が涙声で訴える
そんな美朱と光を柳宿は必死に制する
「井宿・・・あんた・・・自分が何してるか分かってるの!?目覚ましなさいよ!!」
井宿は無言で柳宿を錫杖で殴った
「柳宿!!」
そのまま遠くへ弾き飛ばされた柳宿の首を井宿が締め付ける
「ち・・・ちり・・・」
「お前が一番得な存在だな。二人の騎士に護られて・・・悠々と過ごして・・・男の癖に」
「井宿!!やめて!!」
「井・・・宿・・・やめろ・・・」
翼宿も掠れた声で呟く
どうしよう・・・。井宿・・・どうすれば元に戻ってくれるの・・・!?
すると、今まで黙っていた光がそっと立ち上がった
「光!?」
母の呼びかけにも反応せず、光は井宿のもとへ歩き出す
「光!!駄目だよ!!行っちゃ駄目!!」
「何だ・・・餓鬼・・・」
光はそっと、井宿の額に指を当てる
すると・・・光の全身から赤い光が発せられた
その光は井宿を包み、井宿は気を失った
「光・・・!?」
しばらくして、辺りの炎も消え去った
「何が・・・あったのだ?」
星宿と翼宿も体の自由が効くようになっていた
「柳宿!!」
柳宿はその場で気を失ってしまっていた
「ママ・・・」
光は呆気に取られている
「光・・・何があったの・・・?」
「分からない・・・。気づいたら井宿さんのところまで勝手に足が・・・」
「美朱・・・。光、お手柄やで・・・ごっつえぇ力授かったみたいやな」
「しかし・・・井宿・・・これで元に戻ったのだろうか・・・」
一同に不安が過ぎった
陣が赤く裂けている
「みんな・・・無事か!?」
星宿の一声で皆が起き上がる
「柳宿・・・いけるか?」
「あたしは・・・平気」
翼宿も、柳宿を間一髪庇ったところだった
「翼宿・・・星宿・・・どういう事!?」
美朱も光を抱えながら、困惑する
シャリン
途端に錫杖の音が鳴る
「翼宿・・・余計な事を・・・」
「井宿・・・!?」
炎の中心では、井宿が冷たい瞳でこちらを見下ろしていた
「なぁ・・・どないしたんや。井宿・・・」
「お前はいつだってそうだ。一番七星の中で集中力に欠けて足手まとい。後一歩というところでいつも失敗に終わる。お前のような奴に生き残られても、一緒に行動するこっちが迷惑していたのだ」
「井・・・宿・・・?」
「翼宿!!騙されるな!!井宿・・・操られているのだ!!」
星宿が剣を構える
「柳宿・・・美朱達を頼むで!!」
「翼宿!!」
翼宿も鉄扇を構える
「おんどれ!!井宿をどうしたんじゃ!?」
その時、背後の天窓が花びらに覆われた
そこに出てきたのは美しい女性
「ふふふ・・・井宿はんは、元には戻られませんよ?」
「誰だ!?」
「わらわは、舞花。井宿はん、ちょっと利用させていただきました」
「何やと!?」
「あなた方も記憶に新しいでしょう?蠱毒・・・。その昔、鬼宿はんに利用したあの毒薬ですよ。あの毒薬は、どんな手を使ってでも決して取り除く事は出来ない。さぁ、井宿はんを誰が止められるでしょう?」
そのまま、舞花は消え去った
「待てやこらぁ!!」
「お前らの相手は、おいらなのだ」
「井宿!!目を覚ませ!!そんな蠱毒に負けてはならぬ!!」
じりじりと井宿は迫ってくる
経を唱え出した
「美朱!!光!!怪我はない!?」
「柳宿ぉ・・・どうしよう・・・井宿が!!」
「あたしも・・・どうにかしてやりたいけど・・・井宿・・・あたし達の声も聞こえないみたい・・・」
柳宿は、唇を噛む
その時
「わああああああ!!」
星宿と翼宿がこちらに向かって吹き飛ばされた
「翼宿!!星宿様!!」
柳宿は咄嗟に腕輪を発動させ、二人を受け止めた
「こんなものか・・・朱雀七星」
井宿は、次はこちらへ向かってくる
「井宿!!どうしちゃったの!?しっかりして!!」
美朱が涙声で訴える
そんな美朱と光を柳宿は必死に制する
「井宿・・・あんた・・・自分が何してるか分かってるの!?目覚ましなさいよ!!」
井宿は無言で柳宿を錫杖で殴った
「柳宿!!」
そのまま遠くへ弾き飛ばされた柳宿の首を井宿が締め付ける
「ち・・・ちり・・・」
「お前が一番得な存在だな。二人の騎士に護られて・・・悠々と過ごして・・・男の癖に」
「井宿!!やめて!!」
「井・・・宿・・・やめろ・・・」
翼宿も掠れた声で呟く
どうしよう・・・。井宿・・・どうすれば元に戻ってくれるの・・・!?
すると、今まで黙っていた光がそっと立ち上がった
「光!?」
母の呼びかけにも反応せず、光は井宿のもとへ歩き出す
「光!!駄目だよ!!行っちゃ駄目!!」
「何だ・・・餓鬼・・・」
光はそっと、井宿の額に指を当てる
すると・・・光の全身から赤い光が発せられた
その光は井宿を包み、井宿は気を失った
「光・・・!?」
しばらくして、辺りの炎も消え去った
「何が・・・あったのだ?」
星宿と翼宿も体の自由が効くようになっていた
「柳宿!!」
柳宿はその場で気を失ってしまっていた
「ママ・・・」
光は呆気に取られている
「光・・・何があったの・・・?」
「分からない・・・。気づいたら井宿さんのところまで勝手に足が・・・」
「美朱・・・。光、お手柄やで・・・ごっつえぇ力授かったみたいやな」
「しかし・・・井宿・・・これで元に戻ったのだろうか・・・」
一同に不安が過ぎった