ENDLESS STORY

暗闇で、剣と剣がぶつかり合う音が聞こえる
柳宿は、目を覚ました
今は、まだ真っ暗な夜中
何事かと、柳宿は扉を開けた

ザシュッ
「ぐっ・・・!!!」
「はははっ!!朱雀七星であり、紅南国皇帝の面目丸潰れだな!!それで、よくすぐに死ななかったと見える!!」
いや、星宿が弱いのではない
相手が強いのだ
想像を絶する強さなのだ
「貴様・・・一体・・・!!!」
「星宿様!!」
井宿が駆けつけた
「来るな!!井宿!!来るんじゃない!!」
「お前は・・・!!!」
「朱雀七星士・・・井宿か・・・」
黒の紳士は、懐から短剣を取り出しそれを素早く投げた
「喝!!!」
咄嗟に結んだ印で、井宿の体は護られた
「やはり、一筋縄では行かない様だな・・・」
彼は、計算高く呟いた
「星宿様・・・」
柳宿も後から駆けつけた
「柳宿・・・」
井宿は、柳宿に気をとられた
その隙に、紳士はその場から姿を消した
「待てっ・・・」

「きゃあああっ!!!」

背後から、柳宿の悲鳴が聞こえた
振り向くと、紳士は柳宿に薬草を嗅がせていた
「柳宿!!!」
「来るな!!」
柳宿は、一気にだるそうに紳士の腕に倒れこんだ
「星・・・宿様・・・」
「柳宿・・・」
「助けたくば、全員で来い」
そのまま、紳士は風と共に姿を消した
「柳宿っ・・・」
星宿は叫んだ

「柳宿ぉぉぉ!!!」
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