ENDLESS STORY
「美朱!!ちくしょう!!俺の声が聞こえないのかよ・・・」
夜が明ける
魏はさっきから天地書に向かって何度も呼びかけている
「無理よ・・・魏・・・もうやめて・・・」
唯もどうしたらいいか分からず俯いていた
豪雨は増すばかり
「ちくしょう!!どうしようもねぇのか・・・」
「天地書を奉納してあるところへ行けば何か分かるんじゃないか・・・?」
奎介の言葉に皆が顔をあげた
「奉納って・・・まさか・・・この天地書の解読者の奥田永之介さん・・・?」
「いや・・・彼はもう亡くなっている・・・しかしきっと家の者が詳しい筈だ・・・この封印した筈の巻物について・・・」
「でも・・・確か盛岡だろ・・・?奥田さんの実家って・・・」
「行こう!!」
「魏!?」
「それしか・・・今はもう助けがないのかもしれない・・・」
「でもなぁ・・・魏を連れてくのは危ないんじゃねぇか?」
「何で!!」
「お前は元々本の中の人間だろ?うかうかしててばれたらどうなる事か・・・」
「何言ってるんですか哲也さん!!俺の事・・・まだそういう風に・・・」
「行こう!!魏も連れてこうよ!!」
「でもなぁ・・・唯」
「今は本だの現実だの言ってる場合じゃないでしょ?美朱と光を助け出す事が目的よ!!」
「そうだな。俺も賛成だ!!」
「ったく・・・俺は知らねぇぞ?」
早速4人は荷造りの準備を始めた
「井宿・・・皆はもう寝たか?」
「・・・はい。寝ましたのだ・・・」
「そうか」
「星宿様もお眠りください。お疲れの事でしょう・・・明日からまた七星士探しが始まります・・・」
「残るは軫宿と張宿のみか・・・二人とも無事だといいがな・・・」
「そうですね・・・心配です」
「まぁ少なくとも・・・今は心配ないだろう」
「え・・・?」
「いや・・・何でもない・・・」
「何処へ行くのですか?」
「風に・・・当たってくるだけだ・・・」
「あまり遠くへは行かれない様に・・・」
「あぁ」
そのまま小屋の裏へと星宿は回った
『・・・しかし、貴様も面目丸つぶれだな・・・自分の女房と重ねた奴に今更想いを寄せて、結局は自分の想いを閉じ込めて・・・』
暗闇から声が聞こえる
「やはり・・・ずっとそこにいたのだな・・・お主」
『当たり前だ・・・我々の目的は朱雀七星士抹殺計画だからな・・・』
「次なる標的は私という事か・・・」
そのまま星宿はゆっくり剣を引き抜いた
「・・・ならば、貴様を倒し、二度と他の仲間に触れさせぬ様にする!!私を助けた柳宿を襲ったその罪は重い!!!」
「星宿様・・・遅いのだ・・・」
井宿は風向きの変化を感じた
「星宿様・・・まさか!!」
最愛の仲間の敵
今ここで決着をつける・・・
夜が明ける
魏はさっきから天地書に向かって何度も呼びかけている
「無理よ・・・魏・・・もうやめて・・・」
唯もどうしたらいいか分からず俯いていた
豪雨は増すばかり
「ちくしょう!!どうしようもねぇのか・・・」
「天地書を奉納してあるところへ行けば何か分かるんじゃないか・・・?」
奎介の言葉に皆が顔をあげた
「奉納って・・・まさか・・・この天地書の解読者の奥田永之介さん・・・?」
「いや・・・彼はもう亡くなっている・・・しかしきっと家の者が詳しい筈だ・・・この封印した筈の巻物について・・・」
「でも・・・確か盛岡だろ・・・?奥田さんの実家って・・・」
「行こう!!」
「魏!?」
「それしか・・・今はもう助けがないのかもしれない・・・」
「でもなぁ・・・魏を連れてくのは危ないんじゃねぇか?」
「何で!!」
「お前は元々本の中の人間だろ?うかうかしててばれたらどうなる事か・・・」
「何言ってるんですか哲也さん!!俺の事・・・まだそういう風に・・・」
「行こう!!魏も連れてこうよ!!」
「でもなぁ・・・唯」
「今は本だの現実だの言ってる場合じゃないでしょ?美朱と光を助け出す事が目的よ!!」
「そうだな。俺も賛成だ!!」
「ったく・・・俺は知らねぇぞ?」
早速4人は荷造りの準備を始めた
「井宿・・・皆はもう寝たか?」
「・・・はい。寝ましたのだ・・・」
「そうか」
「星宿様もお眠りください。お疲れの事でしょう・・・明日からまた七星士探しが始まります・・・」
「残るは軫宿と張宿のみか・・・二人とも無事だといいがな・・・」
「そうですね・・・心配です」
「まぁ少なくとも・・・今は心配ないだろう」
「え・・・?」
「いや・・・何でもない・・・」
「何処へ行くのですか?」
「風に・・・当たってくるだけだ・・・」
「あまり遠くへは行かれない様に・・・」
「あぁ」
そのまま小屋の裏へと星宿は回った
『・・・しかし、貴様も面目丸つぶれだな・・・自分の女房と重ねた奴に今更想いを寄せて、結局は自分の想いを閉じ込めて・・・』
暗闇から声が聞こえる
「やはり・・・ずっとそこにいたのだな・・・お主」
『当たり前だ・・・我々の目的は朱雀七星士抹殺計画だからな・・・』
「次なる標的は私という事か・・・」
そのまま星宿はゆっくり剣を引き抜いた
「・・・ならば、貴様を倒し、二度と他の仲間に触れさせぬ様にする!!私を助けた柳宿を襲ったその罪は重い!!!」
「星宿様・・・遅いのだ・・・」
井宿は風向きの変化を感じた
「星宿様・・・まさか!!」
最愛の仲間の敵
今ここで決着をつける・・・