ENDLESS STORY
「美朱・・・翼宿は・・・」
星宿が心配そうに美朱に尋ねた
「今・・・別の部屋に・・・一人でいるよ・・・一人になりたいんだって・・・」
「そうか・・・」
柳宿は縁側に一人でぽつんと座っていた
「まったく素直じゃない二人なのだ・・・お互いもっと話をすればいいのに・・・」
「・・・私のせいだな」
「そんな・・・星宿のせいじゃないよ・・・星宿は柳宿を助けてくれたんだもの・・・」
「しかし・・・」
「翼宿の気持ちも分かるけど・・・でも今は引くべきところだよね・・・」
光は美朱、星宿、井宿の間で不思議そうな顔つきをしていた
「柳宿・・・」
縁側でぼーっとしていた柳宿に美朱が声をかけた
「・・・恥ずかしいとこ見られちゃったわね・・・美朱にも」
「そんな事無いよ。事情は全部星宿に全部聞いたから」
「そう・・・翼宿は?」
「・・・今別の部屋にいる・・・」
「そう」
そのまままた沈黙
「あのさ・・・柳宿!!本当凄いよ!!星宿を助けちゃうんだもんね!!さすがは絆の強さって感じ!!」
「最後は星宿様に助けられたのよ・・・あたし」
あ!!と美朱は口を塞いだ
「いいわよ・・・事実なんだし」
「ごめん・・・」
「謝らないでよ」
「でも・・・柳宿。翼宿も柳宿の事必死に探してたの・・・それだけは分かってあげて」
「・・・分かってるわよ」
微かに柳宿の声が震えていた
「だからあたし・・・何て言ってあげたらいいか分からない・・・あいつに何て・・・」
「柳宿・・・柳宿さ、翼宿に必要として貰いたいって思った・・・?」
そこで柳宿は美朱を見た
「何かそんな感じ。だってあたし達とはぐれたのだってその事ででしょ?」
「あたしがそんなみみっちい事で・・・」
「みみっちくなんかないよ。好きな人に必要として貰いたいって思う事とっても大切・・・」
「好き・・・何言ってんのよ!!あたしが好きなのは星宿様・・・」
「柳宿、無理に答え出そうとしないでいいよ。でも自分の気持ちに嘘ついちゃ駄目」
「・・・・・」
「でもこのままじゃ二人とも一歩も前に進めないよ。翼宿に会ってあげて柳宿・・・」
「・・・何か変よ・・・あんたにあたしがアドバイス貰ってるなんて・・・」
「だって柳宿・・・恋に関しては奥手なんだもv」
奥手なんかじゃない 私は積極的だ
いつもそう思っていたのに
どうしてあいつの前では素直になれないのかな・・・
「行ってくる」
そのまま柳宿は立ち上がった
「柳宿!!ファイト!!」
美朱は背後から密かにエールを送った
コンコン
「翼宿・・・いる?」
「・・・・」
「そのままでいいから聞いて?すぐ終わるから・・・」
「・・・・」
「翼宿・・・あたしね・・・正直あんたに必要として欲しかった・・・でもいつまで経ってもされないから・・・だから逃げた・・・一人で行動しようとした・・・あんたから離れたかったの・・・」
「・・・・」
「でも違ったね。あたし達はいつでもお互いを必要として闘って来た・・・」
それはあくまで同じ星の元で宿命を授かった者同士として
「これからも・・・色々あたし達すれ違いしちゃうけど・・・いい友達でいれるよね?」
好きじゃない
友達としてとても大切なだけ・・・
「・・・・」
「それと・・・さっきの・・・あたし、狼男に襲われて怖かっただけだったの。それで怯えたあたしを星宿様が慰めてくれただけなの・・・」
「・・・・」
「何であんたにこんな事言わなきゃなんないのか分からないけどそういう事だから・・・」
「・・・・」
「じゃ・・・また明日ね・・・ちゃんと寝るのよ」
そのまま柳宿の去り行く足音が聞こえた
ガラガラッ
「・・・っ柳宿・・・!!!」
彼の姿は既に跡形も無かった
勇気が出せずに声も出なかった
彼は勇気を出してくれたのに・・・
「・・・ドアホ・・・友達なんかに戻れる訳ないやろ・・・」
友達でもいいと思った
でももう遅かった
翼宿の中で柳宿は、友達以上に大切な人だったから・・・
星宿が心配そうに美朱に尋ねた
「今・・・別の部屋に・・・一人でいるよ・・・一人になりたいんだって・・・」
「そうか・・・」
柳宿は縁側に一人でぽつんと座っていた
「まったく素直じゃない二人なのだ・・・お互いもっと話をすればいいのに・・・」
「・・・私のせいだな」
「そんな・・・星宿のせいじゃないよ・・・星宿は柳宿を助けてくれたんだもの・・・」
「しかし・・・」
「翼宿の気持ちも分かるけど・・・でも今は引くべきところだよね・・・」
光は美朱、星宿、井宿の間で不思議そうな顔つきをしていた
「柳宿・・・」
縁側でぼーっとしていた柳宿に美朱が声をかけた
「・・・恥ずかしいとこ見られちゃったわね・・・美朱にも」
「そんな事無いよ。事情は全部星宿に全部聞いたから」
「そう・・・翼宿は?」
「・・・今別の部屋にいる・・・」
「そう」
そのまままた沈黙
「あのさ・・・柳宿!!本当凄いよ!!星宿を助けちゃうんだもんね!!さすがは絆の強さって感じ!!」
「最後は星宿様に助けられたのよ・・・あたし」
あ!!と美朱は口を塞いだ
「いいわよ・・・事実なんだし」
「ごめん・・・」
「謝らないでよ」
「でも・・・柳宿。翼宿も柳宿の事必死に探してたの・・・それだけは分かってあげて」
「・・・分かってるわよ」
微かに柳宿の声が震えていた
「だからあたし・・・何て言ってあげたらいいか分からない・・・あいつに何て・・・」
「柳宿・・・柳宿さ、翼宿に必要として貰いたいって思った・・・?」
そこで柳宿は美朱を見た
「何かそんな感じ。だってあたし達とはぐれたのだってその事ででしょ?」
「あたしがそんなみみっちい事で・・・」
「みみっちくなんかないよ。好きな人に必要として貰いたいって思う事とっても大切・・・」
「好き・・・何言ってんのよ!!あたしが好きなのは星宿様・・・」
「柳宿、無理に答え出そうとしないでいいよ。でも自分の気持ちに嘘ついちゃ駄目」
「・・・・・」
「でもこのままじゃ二人とも一歩も前に進めないよ。翼宿に会ってあげて柳宿・・・」
「・・・何か変よ・・・あんたにあたしがアドバイス貰ってるなんて・・・」
「だって柳宿・・・恋に関しては奥手なんだもv」
奥手なんかじゃない 私は積極的だ
いつもそう思っていたのに
どうしてあいつの前では素直になれないのかな・・・
「行ってくる」
そのまま柳宿は立ち上がった
「柳宿!!ファイト!!」
美朱は背後から密かにエールを送った
コンコン
「翼宿・・・いる?」
「・・・・」
「そのままでいいから聞いて?すぐ終わるから・・・」
「・・・・」
「翼宿・・・あたしね・・・正直あんたに必要として欲しかった・・・でもいつまで経ってもされないから・・・だから逃げた・・・一人で行動しようとした・・・あんたから離れたかったの・・・」
「・・・・」
「でも違ったね。あたし達はいつでもお互いを必要として闘って来た・・・」
それはあくまで同じ星の元で宿命を授かった者同士として
「これからも・・・色々あたし達すれ違いしちゃうけど・・・いい友達でいれるよね?」
好きじゃない
友達としてとても大切なだけ・・・
「・・・・」
「それと・・・さっきの・・・あたし、狼男に襲われて怖かっただけだったの。それで怯えたあたしを星宿様が慰めてくれただけなの・・・」
「・・・・」
「何であんたにこんな事言わなきゃなんないのか分からないけどそういう事だから・・・」
「・・・・」
「じゃ・・・また明日ね・・・ちゃんと寝るのよ」
そのまま柳宿の去り行く足音が聞こえた
ガラガラッ
「・・・っ柳宿・・・!!!」
彼の姿は既に跡形も無かった
勇気が出せずに声も出なかった
彼は勇気を出してくれたのに・・・
「・・・ドアホ・・・友達なんかに戻れる訳ないやろ・・・」
友達でもいいと思った
でももう遅かった
翼宿の中で柳宿は、友達以上に大切な人だったから・・・