柚子ドロップス
ジャラ・・・
鎖に繋がれ、身動きが出来なくなった翼宿
「皇帝・・・どうされますか?この輩」
番人が、ニヤリと皇帝を見やる
「このまま火炙りにしてもよいが・・・人質は多ければ多いほどよい。こやつも人質に取り、紅南の弱みを更に握ってやろうではないか」
雄孫が、酒を飲みながらせせら笑う
「そんな事に利用されるんやったら・・・大人しく殺された方がマシやわ」
翼宿が、力の限り呻く
「ほう・・・まだ減らず口が叩けるのか?煩わしい・・・少し黙らせてやろうか?」
雄孫が、翼宿に刃を突きつける
その時
ガァン
雄孫に、遠くから飛んできた椅子が当たった
「皇帝!!」
「誰だ!?」
入口には、小さな少女
「・・・玲春」
「翼宿から離れなさいよ!!」
しかし、その瞳はかつての勇者の輝き
「柳宿!?」
「翼宿・・・待たせたわね。相変わらずドジばっかり踏んで・・・頼りない」
「じゃかあしい・・・誰の為にここまで」
「そう・・・あんたは玲春を護ってくれた。ありがとう」
「柳宿」
「最後くらい・・・あたしの能力使わせなさいよ!」
傍にある箪笥を一気に持ち上げる
「うわあああ!!伏せろ!!」
箪笥は、翼宿を繋いでいた鎖を破壊した
「おおきに・・・助かったわ」
鉄線を構える翼宿
「くそ・・・貴様ら!ただじゃおかないぞ!!」
雄孫が、その場から逃げようとする
「誰が・・・逃げていいって言った?」
素早く、翼宿が雄孫の胸倉を掴む
「ひ・・・」
「悪霊退散や・・・!」
その瞬間、宮殿を炎が包み込んだ
鎖に繋がれ、身動きが出来なくなった翼宿
「皇帝・・・どうされますか?この輩」
番人が、ニヤリと皇帝を見やる
「このまま火炙りにしてもよいが・・・人質は多ければ多いほどよい。こやつも人質に取り、紅南の弱みを更に握ってやろうではないか」
雄孫が、酒を飲みながらせせら笑う
「そんな事に利用されるんやったら・・・大人しく殺された方がマシやわ」
翼宿が、力の限り呻く
「ほう・・・まだ減らず口が叩けるのか?煩わしい・・・少し黙らせてやろうか?」
雄孫が、翼宿に刃を突きつける
その時
ガァン
雄孫に、遠くから飛んできた椅子が当たった
「皇帝!!」
「誰だ!?」
入口には、小さな少女
「・・・玲春」
「翼宿から離れなさいよ!!」
しかし、その瞳はかつての勇者の輝き
「柳宿!?」
「翼宿・・・待たせたわね。相変わらずドジばっかり踏んで・・・頼りない」
「じゃかあしい・・・誰の為にここまで」
「そう・・・あんたは玲春を護ってくれた。ありがとう」
「柳宿」
「最後くらい・・・あたしの能力使わせなさいよ!」
傍にある箪笥を一気に持ち上げる
「うわあああ!!伏せろ!!」
箪笥は、翼宿を繋いでいた鎖を破壊した
「おおきに・・・助かったわ」
鉄線を構える翼宿
「くそ・・・貴様ら!ただじゃおかないぞ!!」
雄孫が、その場から逃げようとする
「誰が・・・逃げていいって言った?」
素早く、翼宿が雄孫の胸倉を掴む
「ひ・・・」
「悪霊退散や・・・!」
その瞬間、宮殿を炎が包み込んだ