堕天使の詩

堕天使 其の六十五

2023/04/28 19:19
心臓が止まるかと思う程

驚いたの

貴方が血まみれで

倒れていたから

貴方を失う事を

はじめて

恐怖に思ったわ

光のある世界から

一気に

真っ暗闇に落ちて

思考も止まり

恐怖で動く事も

言葉を出す事もできず

貴方を助けてなくては

ならないのに

恐怖で

動けなかったの

そんな私の前に

誰かが現れたの

銀色の長い髪をした

天使が

私の代わりに

貴方を助け出してくれたの

その代わりに

私に

その天使は言うの

次は

お前の番だと

私には何がなんだか

分からなかったわ

気付くと

私は

天使ではなく

悪魔と呼ばれる存在に

なっていたの

天使だと思っていたのは

本当は

悪魔だったのね

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