堕天使の詩

堕天使 其の二十四

2020/10/26 22:10
闇の中に同化して、私が闇か闇が私なのか、
分からなくなってた。

闇に魅入られ、私はそれすらも、厭わず、ただ、単に毎日の日々を、病んだまま生きていた。

光なんて無いと、思っていた。

光なんて私のもとには、届かないと思っていた。

光なんて、まやかしだと思っていた。

光なんて、ありはしないと。

光だと思って、縋った昔の私が、囁く、

これは、罠だと。

だけど、こんな私に、今度こそ本当の光が差してきたの。

まさか、私に、こんな、奇跡がおこるなんて!

夢か、幻か?

それとも、また、わたしは、あらたな、罠に、騙されてようと、しているのか?

懐かしい、光の香りがするの。

どうか、光よ私を救って。

この、闇から抜け出したいの。

こんな私に、本物の光が差してくるなんて、しんじられないの。

光を信じて、動くのが、怖いの。

光よどうか、本物なら、私に、信じて行動する力を下さい。

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